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FXを利用して、お得に外貨両替ができるのをご存じですか? 海外旅行の際には、空港や銀行の窓口で両替するのが一般的です。しかし、ショッピングやグルメなど海外旅行では、いつも以上にお金を使う機会が多いもの。両替の手数料が節約できるのであれば、うれしいですね。ここでは、FXを利用した外貨両替の手数料や海外送金などについて解説しているので、是非参考にしてください。
FXでの外貨両替には、「FXの取引から外貨を入手する方法」と、「証拠金を外貨に両替して引き出す方法」の二種類があります。
前者は、「現受け」とも呼ばれ、所有している買いポジションを円ではなく外貨で受けとる方法です。「現受け」を希望する人は、旅行先の通貨を買って現金化するために、さらに証拠金を入金します。現金化された外貨は、指定した外貨預金口座にFX会社が振り込んでくれます。また、FX会社によっては空港のカウンターで外貨を受け取ることもできます。「現受け」を行うためには、FX口座の開設が必要です。
後者は「コンバージョン」と呼ばれるものです。両替したい額を証拠金として入金すると、FX会社が日本円を旅行先の国の通貨に両替してくれます。「コンバージョン」の場合も、口座に振り込んでもらうか空港のカウンターで受け取るなどの方法で、両替された外貨を入手することができます。
FXの外貨両替の手数料は、空港で両替するよりも、多くの場合お得です。FXの外貨両替が、空港よりお得である理由は、手数料が安いからです。
空港の各銀行のカウンターを見ると為替レートが掲示してありますよね。この為替レートには、手数料がしっかりと含まれているのです。為替レートはどこの銀行でも大きくは差がありませんが、だいたい1ドルあたり2~3円が手数料として上乗せさていると考えてよいでしょう。
手数料は、FXの外貨両替であれば各段に安くなります。FX会社にもよりますが、外貨両替では手数料が「コンバージョン」であれば、だいたい一通貨あたり約20銭(0.2円)、「現受け」で約10銭(0.1円)です。
リフティングチャージは金融機関によってことなりますが、「最低2,500円、または、送金金額の1/20%」と設定されている場合が多いです。
リフティングチャージが発生するのは、「円建て送金」(日本から円で送金し、海外の相手も外貨に両替しないで円のまま受け取る)や「外貨建て送金」(日本から外貨で送金し、送金時と同一の外貨を受け取る)の場合です。
「円建て送金」や「外貨建て送金」のように両替をしない送金では手数料が発生しません。これでは金融機関は利益を得られないことになってしまうので、金融機関はリフティングチャージを徴収することで利益を確保しているのです。
円から円の送金の場合、リフティングチャージは「円為替取扱手数料」と呼ばれることもあります。
日本から円で送金し、海外の相手方が外貨で受けとる方法です。もっとも一般的な送金方法です。金融機関が円から外貨に両替して送金します。送金には、外国送金手数料が必要です。また、手数料は両替の際のレートに含まれています。
一般的に「円建て送金」と呼ばれるもので、日本から円で送金します。海外の相手方も、円のままで受け取ります。通貨の両替は行われません。取引には、外国送金手数料や円為替取扱手数料(リフティングチャージ)を金融機関に支払う必要があります。また、取引の相手方が、円建て口座を所有していることが条件になります。
外貨で送金し、海外の相手方も外貨で受け取ります。円建て送金と同様、通貨の両替は行われません。外国送金手数料やリフティングチャージが発生します。金融機関によっては、リフテイングチャージを米ドルで支払うこともできます。
海外旅行の際、空港にある金融機関の窓口で両替を行うと1ドルあたり2~3円の、手数料を支払うことになりますが、FXでの外貨両替であれば、手数料が大幅にお得です。また、海外送金といった手段もありますが、外国送金手数料が必要です。海外送金の中には、両替の手数料が発生しない「円建て送金」や「外貨建て送金」などといった送金の方法もあります。しかし、円建ての口座を送金先の国で保有していることや、リフティングチャージが必要な場合もあるので、注意が必要です。