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持ち物の準備やスケジュール、飛行機・ホテルの予約など、準備万端にして海外旅行に向かう人がほとんどでしょう。しかし、事前準備を徹底していても旅先ではイレギュラーな事態が起こることもあります。特に予想できないのが、突然の体調不良です。
海外旅行を思いっきり楽しむために、できるだけ体調を崩さないように備えたいもの。ここでは体調不良になった際の対処方法・事前に準備しておくものを紹介します。
海外旅行中の体調不良を避けるには、機内や現地での過ごし方に注意しましょう。体調不良を防ぐためのポイントを紹介します。
海外旅行中の体調不良を防ぐためには、機内での過ごし方に注意する必要があります。機内は湿度が低いため、普段よりも乾燥した空気の中で過ごさなければなりません。さらに長時間座った状態で過ごすため、身体に大きな負担がかかります。慣れない環境が体調不良の引き金となる可能性もあるため、機内での健康管理には気をつかいましょう。
注意すべきポイントは8つです。
乾燥した機内の空気から体を守るため、意識的に水分を補給してマスクを活用しましょう。のど飴も、乾燥対策として最適です。またアルコールやカフェインを含んだ飲料は避けるのがベターです。利尿作用により体内の水分量が減ってしまいます。もしコーヒーを飲むのであれば、水やノンカフェイン飲料を併せて摂ると良いでしょう。
また長時間同じ体勢でいると、血流が悪くなることからエコノミークラス症候群の原因になると言われています。機内で過ごすときは定期的に適度なストレッチを行い、血流を促すことが大切です。体を締め付けない楽な服装で搭乗して、タイトなジーンズやスカートなどは避けましょう。むくみによる脚の負担を軽くするため、着圧ストッキングを活用するのもおすすめです。
機内には上着やカーディガンを持ち込み、状況に合わせて体温調節ができるようにしてください。そして耳栓で周囲のノイズをシャットアウトすることで、快適に過ごしやすくなります。体調管理の基本となる睡眠は十分にとっておきましょう。
旅行先に到着してからも、引き続き体調管理を行ってください。スケジュールに余裕を持たせ、現地の食事や水に気をつけて過ごしましょう。注意すべきポイントは9つあります。
日本では水道水をそのまま飲めますが、海外では生水を飲まないように気をつけましょう。生水を凍らせた氷にも注意が必要です。衛生面で問題がない場合でも、飲みなれない水が体に合わずに、体調不良を起こしてしまうことがあります。
海外では極力ミネラルウォーターで水分補給しましょう。海外で販売されているミネラルウォーターは硬水が多いため、苦手な人は普段から飲んでいる銘柄のミネラルウォーターを持参してもいいでしょう。国際線には持ち込めないので、預け荷物の中に飲みなれたミネラルウォーターを数本入れておくと安心です。ただし水や液体を預けるには制限があるため、事前に航空会社へ確認してください。
海外旅行を存分に楽しみたいからといって、無理なスケジュールを組むことは避けましょう。ハードスケジュールが体調不良を引き起こす場合もあります。スケジュールには余裕を持たせ、睡眠を十分にとり、疲れをため込まないようにしましょう。ホテル内は空気が乾燥していることが多いので、乾燥対策や体温調節への気配りも必要です。
旅行中、いくら気をつけていても体調を崩してしまうことがあります。事前に体調不良時の準備をしておきましょう。
健康管理や体調不良時の備えとして、日本から持参することがおすすめです。
現地での体調不良へ対応できるように、頭痛薬や風邪薬・解熱剤・鎮痛剤などの常備薬を持っておくと良いでしょう。医師の指示で常用している薬も持参してください。ただし国によっては、医師の処方による薬に関して制限があることも考えられます。事前に確認したうえで医師に相談しましょう。
他にも飲みなれたサプリメントや日本の食品・お茶を持って行っても便利です。自分の体質や健康管理法に合わせた準備をしてください。
海外で何らかの疾病にかかった場合、頼りになるのが海外旅行保険です。治療費の支払いや手続きを保険会社が行ってくれるため、体調不良中に支払いの心配をしなくて済みます。
一般的な契約内容だと、日本へ帰国した後の通院に対しても保険の対象となります。ただし帰国後72時間以内の場合に限られる点に注意してください。24時間365日対応のサポートサービスが付帯している保険もあります。加入していれば万が一の場合に活用できるので、海外旅行前に加入するのがおすすめです。
加入する保険や疾病内容によって補償内容が異なります。日本を出発する前に、補償範囲や内容を確認してください。
海外旅行先で体調に異変を感じた場合、我慢しないことが大切です。持参した常備薬を服用したり、現地のドラッグストアで薬を調達したり、病院にかかったり、すぐに対処するようにしましょう。
日本人は我慢強く控えめな性格の人が多く、無理して観光を続けてしまいがちです。しかし適切な対応を怠ることで、事態を悪化させる可能性も十分に考えられます。我慢せずに同行者やツアーコンダクターなどに相談して、適切な対応をとってください。
体調不良を起こしたのがホテル内であれば、フロントやホテルスタッフに相談しましょう。ホテルドクターがいる場合や、日本語の対応が可能な病院を紹介してくれる場合もあります。
またホテルの医務室で対応してくれたり、薬をくれたり、フロントやホテルスタッフが状況に応じて相談に乗ってくれることが多いでしょう。遠慮せずに相談してみてください。
宿泊先のホテルを離れ、観光中に体調不良を起こした場合は、救急車を呼びましょう。ただし日本とは医療制度が異なるため、救急車の出動は有料の可能性があります。日本語で対応ができない病院に運ばれた場合には、通訳に依頼することを検討しましょう。保険会社の緊急窓口に相談して適切な指示をもらってください。
緊急性がないと判断できる体調不良の場合は、休息をとり、体調が落ち着くのを待ちましょう。頭痛や腹痛、熱中症・日射病、慣れない食べものを摂取したことによる体調不良など、さまざまなパターンが考えられます。まずは体を休めてから対処法を考えるようにしてください。
海外旅行するときには体調不良に陥らないように、事前の対策をして臨みましょう。持ち物や保険を準備しておく必要があります。
それでも体調不良になってしまった場合は、無理をせずに症状と状況に合った対処をしましょう。
さまざまな可能性を考慮して準備を整えることで、海外旅行を安心して楽しめるはずです。