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中東に位置するサウジアラビアの正式名称は、サウジアラビア王国。
世界第二位の原油埋蔵量を誇り、世界最大の石油輸出国の一つであるサウジアラビアは、アラブ諸国としては唯一のG20加盟国であり、15の国々からなる石油輸出国機構OPECの盟主的立ち位置を担っている国でもあります。
また、サウジアラビアは、イスラム教最大の聖地であるメッカ、及び、第二の聖地であるマディーナを擁しています。同国には、年間で1,000万人を超える巡礼者が訪れていますが、近年まで観光を目的としたビザの発行を行っていなかったため、イスラム教を奉していない人々にとってサウジアラビアは、ビジネスで訪国する場合を除けば、長らく入国が難しい国の一つでした。
そんなサウジアラビアで使用されている通貨はサウジアラビア・リヤル。補助通貨としてはハララが存在し、100ハララが1サウジアラビア・リヤルに相当します。
2023年4月現在、サウジアラビア・リヤルはアメリカ・ドルに対して固定レートで取引されており、1アメリカ・ドルが3.75サウジアラビア・リヤルに相当します。
ただし、日本円に対しては他の通貨と同様、変動レートでの取引となります。サウジアラビア・リヤルの紙幣の金種は以下の通りです。
【メキシコ・ペソ紙幣の 種類】
1リヤル、5リヤル、10リヤル、20リヤル、50リヤル、100リヤル、200リヤル、500リヤルの8種類
このうち、20リヤル紙幣及び200リヤル紙幣はあまり流通していません。
かつてサウジアラビア・リヤルには1ハララ硬貨が存在していましたが、現在では使用されておらず、2020年3月現在におけるサウジアラビア・リヤルにおける最低額貨幣は、5ハララ貨幣になっています。
しかし、そもそも硬貨自体がサウジアラビアではあまり流通していないようです。
しかし、それなら端数の支払いはどうするのか、と怪訝に思う方もいるかもしれません。
サウジアラビアでは、量り売りされている野菜を購入した場合など、1サウジアラビア・リヤル以下の端数が料金に含まれている場合、額によって切り捨てれられるか、切り上げられるのが一般的です。
あるいは、端数が50ハララに近い金額の場合には、ガムやキャンディーで代用されることもあるようです。
近年まで観光目的の入国が不可能だったということもあり、2020年3月現在、サウジアラビア国内で日本円からサウジアラビア・リヤルへの両替を取り扱っている銀行は、残念ながらほとんど存在しましせん。
サウジアラビア国内で日本円からサウジアラビア・リヤルへの両替をしたいという場合、空港内の両替カウンターを利用するか、あるいは、市街地に一定数存在する日本円からの両替を取り扱っている両替店を利用すると良いでしょう。
とはいえ、サウジアラビアを訪れる予定がある場合には、慣れない異国の地で日本円からの両替を取り扱っている両替店を探すよりは、可能な限り日本国内で両替を済ませておくのが無難と言えます。
なお、クレジットカードのキャッシング機能を利用して、現地のATMで直接サウジアラビア・リヤルを引き出すことも、カードの種類によっては可能です。
現地で緊急にサウジアラビア・リヤルが必要になったという場合には便利です。
日本国内で日本円からサウジアラビア・リヤルへの両替がしたいという場合には、空港内のの両替カウンター、外貨宅配、金券ショップなどを利用するのが一般的です。
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行の外貨両替サービスは、2023年4月現在では、空港内の支店も含め、サウジアラビア・リヤルの取り扱いはありません。
外貨宅配を利用して日本円からサウジアラビア・リヤルへの両替を行いたいという場合、2023年4月現在で、レートは以下の通りです。
サービス名 | レート | 送料 |
---|---|---|
GPA | 40.29円 | 無料 |
トラベレックス | 39.86円 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
JTB外貨両替 | 39.86円 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
エクスチェンジャーズ | 40.13円 | 500円(7万円以上の両替で送料無料) |
※2023年4月18日時点
外貨宅配を利用する場合、自宅にいながら必要な手続きを済ませることが出来ます。この点は、サウジアラビア・リヤルのように取り扱っているお店及び銀行の数が比較的少ない通貨への両替をしたいという場合には、非常に大きなメリットとなってきます。
また、外貨宅配を利用する場合、金券ショップのように店側も気が付かないまま偽札が混ざってしまうという危険性もなく、両替レートも、銀行での両替に比べると良い傾向にあります。
そのため、当サイトでは、時間に余裕がある場合には外貨宅配での両替をおすすめしています。
なお、外貨宅配を利用する場合には、送料といった両替手数料以外にかかってくる費用の有無も確認しておきましょう。
空港の両替カウンターを利用して日本円からサウジアラビア・リヤルへの両替を行いたいという場合、2023年4月現在で、レートは以下の通りです。
店名 | レート |
---|---|
GPA | 40.29円 |
トラベレックス | 39.86円 |
※2023年4月18日時点
上記の表はあくまで目安となります。
一般的には、空港内での両替は、他の方法と比べると手数料が高い傾向にあり、あまりおすすめできません。
また、空港内の両替カウンターは、同一企業のカウンターであっても、カウンターごとにレートが異なることが多いので注意が必要です。
空港内の両替カウンターで両替をしたいという場合には、空港内の両替カウンターをいくつか訪れ、レートを比較するようにすると良いでしょう。
金券ショップを利用して日本円からサウジアラビア・リヤルへの両替を行いたいという場合、2023年4月現在で、レートは以下の通りです
ショップ名 | レート |
---|---|
伊神切手社 | 35.88円 |
エクスチェンジャーズ | 40.13円 |
※2023年4月18日時点
一般的に、金券ショップでの外貨への両替は、銀行、外貨宅配、空港の両替サービス等と比較すると、レートが良い傾向にあります。
しかし、金券ショップでサウジアラビア・リヤルのような比較的マイナーな通貨への両替を行う場合、店側も気が付かないまま、偽札が混ざってしまうといった危険性があります。
金券ショップを利用して両替することを考えている場合には、近隣の金券ショップでサウジアラビア・リヤルの取り扱いがあるかどうか、取り扱いがある場合には、充分な在庫があるかどうか、また、店舗まで移動時間や移動費等を事前に確認しておくと良いでしょう。
サウジアラビアでは、ヨーロッパ諸国と同様、クレジットカードでの決済が広く普及しています。
サウジアラビアでは、ホテルやレストラン、大型スーパーマーケット等はもちろん、個人商店を利用する場合でも、ほとんどの場合にクレジットカードを問題なく使うことが出来ます。
サウジアラビアで一般的に使用されているのは、VISAカードとマスターカードです。JCBカードやダイナーズクラブカードは、サウジアラビアではあまり一般的ではありません。
また、VISASカード、マスターカードであっても、日本で発行されたカードの場合、サウジアラビアでの使用が海外での不審な取引としてカード会社に認識され、使用停止されてしまった、といったケースが報告されています。渡航前にはカード会社に連絡し、渡航予定を通知することをお勧めします。