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海外旅行をするときに現金をいくら持っていけば良いのか悩む方は少なくありません。
旅行先での紛失や盗難、スリなどの被害にあうリスクを考えると、なるべく持ち歩く現金は抑えたいもの。しかし、あまりに少ない額でも不安になりますよね。
ここでは、海外旅行に必要な現金の額や、現金をいくら持っていくかの目安、現金を持ち歩く際のポイントなどについて解説します。
アメリカや中国、韓国などキャッシュレス化が進む国が増えているとはいえ、まだまだ現金が必要になる場面は多いもの。海外では以下のようなシーンで現金が求められます。
チップは切りの良い額が好まれます。日本円にして100円程度、アメリカでは1ドル、ヨーロッパでは1ユーロが一般的。
最近はクレジットカードでチップを支払えるお店も増えているようですが、対応していないお店も多いため、事前にある程度の細かい現金を用意しておいた方が無難です。
チップの相場は国によって違うほか、そもそもチップの習慣が無い国もあります。ガイドブックなどでチェックしておきましょう。
海外の小さな街では、レストランやカフェ、市場、土産物店などクレジットカード類が使えないお店もあります。ファーマーズマーケット(直売所)やマルシェ(市場・朝市)などの青空市場も同様で、現金支払いのみ可能というところも少なくありません。
電車やバスなどの公共交通機関を利用する際は現金が必要になります。国によってはカードで支払いが可能な自動販売機もあります。
旅の途中で飲み物やスナックなどを買い求めるために売店に立ち寄ったり、現地の屋台グルメを楽しんだりするときに現金での支払いを求められることも。基本的に、整備された商業施設ではない小さな個人経営店や露店では、現金での支払いを求められる可能性が高いでしょう。
持ち歩く現金の額は、旅行する国や地域によって変わってきます。
キャッシュレス化が進んでいる国へ行く場合はほとんどの店舗でクレジットカードでの支払いが可能なため、持ち歩く現金の額も抑えられるでしょう。物価が安い国や地域へ行く場合も同様です。
反対に、発展途上国などクレジットカードが普及していない国や田舎の地域へ行く場合は現金が必要な場面が多くなります。
自由旅行やパッケージツアーといった旅行のスタイルによっても、現金がいくら必要になるか変わってきます。
パッケージツアーを利用して海外旅行をする場合は、宿泊費や食事代、交通費などがツアー費用に含まれていることが多いため、現地で使う現金はお土産代や飲料・おやつ代程度というケースも。
自由旅行で、宿泊費や交通費などすべての費用を現地で支払う場合は必要な現金も多くなります。いくら現金を持っていけば良いのかを知るために、自分の旅行計画のうちクレジットカードで支払いを済ませられる場面を考え、現金が必要になりうるケースを想定しておきましょう。
旅行スタイルが異なる場合でも最低限必要となる費用は、渡航先の空港から宿泊先までの交通費と食事代、空港やホテルなどで支払うチップです。
最低でもこの3つを考慮して現金を持っておくと、現地に到着してからクレジットカードが使えない場合にも、宿泊先のホテルまで問題なく移動できます。
海外旅行へ持っていく現金の目安は、「1日の予算 × 滞在日数 + 予備」で計算すると良いでしょう。
例えばパッケージツアーを利用する場合、旅行プランに飛行機のチケット代、宿泊代、食事代が含まれているため、1日に必要な金額は1,000円〜3,000円程度。
次に、自由旅行でも航空券やホテル代を支払済の場合、旅行先の国や地域によっても異なりますが1日の予算は3,000円〜10,000円程度。航空券のみを支払済の場合は、3,000円〜30,000円程度となるでしょう。1日の必要最低限の予算に滞在日数をかけた現金を、最低限の所持金として持っていくと良いでしょう。
海外旅行中、現地に滞在している間は現金をまとめて持ち歩かず、その日に必要な現金だけを持ち歩くようにしましょう。
万が一盗難の被害にあった場合でも、即日一文無しになるリスクを抑えられます。
旅行先ではスリや盗難などで現金が丸ごとなくなってしまうリスクを減らすために、2つ以上の財布を使い、現金を分けて携帯するのがおすすめです。
海外からの観光客は特にスリや置き引きなどの被害に遭いやすいもの。高級ブランドの派手な服装、高価な装飾品を身に着けている = お金を持っている、と狙われやすくなります。旅行先で羽を伸ばしたい気持ちはわかりますが、目立ちすぎる格好は控えましょう。
日本とは違い旅行先の国や地域によっては、ホテル内のセキュリティレベルがそれほど高くないところもあります。オートロックのホテルといえども、部屋に貴重品を置きっぱなしにするのはやめましょう。貴重品の保管には、セキュリティボックスを利用した方が安全です。
キャッシュレス化が進む先進国ではクレジットカードが利用できるお店は多いですが、チップやお土産代など、現金が必要になる場面もあります。
クレジットカードが普及している国や地域を訪れる場合でも、現地に着いてからホテルまで行く交通費や、簡単な食事ができる程度の現金だけでも用意しておきましょう。
事前の旅行計画や、現地の物価、チップなどの習慣を加味して必要な現金の量を決めたら、日本の銀行や郵便局、空港、金券ショップ、外貨両替サービスを提供している会社などで、現地通貨への両替を済ませておくことをおすすめします。現地で慌てて両替するよりも、余裕をもって海外旅行をスタートできるはずです。