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このページでは、ドイツを訪れる際に知っておきたいお得な両替方法や現金トラブル、物価といったお金の事情に関する情報を紹介します。
ドイツはヨーロッパの中でも治安が良い先進国として有名です。ドイツの通貨はユーロで、1ユーロあたり100~130円ほど。補助通貨はセントです。1・2・5・10・20・50セント硬貨があります。物価はイギリスやフランスと比べて安いのが特徴です。
ドイツでは券売機や有料トイレなど小銭を使う場面が多いので、両替の際は1ユーロ硬貨や5~50ユーロの少額紙幣を多めに持つようにしてください。
現地でユーロへ両替する時は、空港や中央駅の両替所や銀行、ホテルを利用することになります。両替のたびに手数料が発生するので、現地での両替は1~2回でまとめて済ませましょう。ただ、現地でもレートはそれぞれ異なり、手数料にも差があります。常にレートを確認して、慎重に見極めることが大切です。
海外に行く際は支払いの手段としてクレジットカードを使用する方も多いようですが、ドイツではクレジットカードを使用できない店舗もあります。
無難なのは、現地で使うお金の半分は日本国内で両替しておくこと。日本でも空港や銀行などで両替できますが、レートはまちまちです。レートを確認してから両替しましょう。
また、小額紙幣への細かい両替も受け付けてくれる外貨宅配サービスもおすすめです。
初めてのベルリンを訪れる旅行者が知っておくべき重要なことがあります。それはクレジットカードが使えない箇所があるという事実!たとえ使用可能であっても、限度額が設けられていることも。
現地ではクレジットの手数料が高く、お店側にとって負担が大きいという理由から、個人のお店はクレジットカードに対応していないところも多いのです。
とはいえ、観光客がよく訪れるデパートやレストラン、ホテルなどではクレジットカードの利用は可能です。ただ、JCBやアメリカンエクスプレスは使えない場合があるので、VISAまたはMASTERを持ち歩くことをおすすめします。
日本人旅行者が現金を用意する際には日本で多めに両替をしてくるか、クレジットのキャッシングサービスを利用し、現地のATMで引き出すという2択の方法が主な手段となります。
ディナーはクレジットで済ませるとして、1日30~50ユーロ(4,000円~6,000円程度)は現金で持っていくと安心です。
目安となる1日に使う費用を例として1人分を紹介すると…
交通費を1日乗車券7ユーロ(910円)、カフェでのランチ10ユーロ(1,300円)、ディナー20ユーロ(2,600円)、水といった雑費を3ユーロ(390円)とすると、40ユーロ5,000円ほどになります。プラスして観光費などを含めると、60ユーロくらいでしょう。
「(60ユーロ×滞在期間)+宿泊費+高速鉄道代」が総実費になります。
必要に応じて現地で両替すると楽かもしれませんが、せっかくのドイツ旅行を楽しむ時間が割かれてしまうのが悩みどころです。ロマンチック街道やノイシュヴァンシュタイン城など、日本にはない空気を少しでも長く味わっていたいですよね。
現地では日本にないチップ制度があったり、お手洗いが有料だったりと、小銭や少額紙幣が必要になる場面がたくさんあります。
旅行中に慌てることがないよう、最低限の両替は渡航前に済ませておきましょう。そのほうが余裕を持って準備ができます。滞在期間に対しての食費や宿泊費、交通費などを逆算して、無駄のない両替をしてくださいね♪
近頃、ドイツでも治安が悪くなっています。特に多いのが現金が盗まれる事件です。
盗難で有名な箇所は中央駅付近。一見、難民がたむろしているようにみえますが、実際は難民を装っている外国人グループという悪質さ。凶器などで人を襲うことはあまりありませんが、置き引きやスリに合うことが多々あります。しかも巧妙な手口で、盗まれた本人は盗まれていることに気づかない場合が多いのです。
犯行グループは現金だけを盗み、カード類や財布には手を付けません。
小包をポストに入れるため、徒歩10分の中央駅まで歩くことになった女性。この10分間の間で特に人との接触はありませんでしたが、財布を紛失してしまいました。被害者は不注意で郵便ボックスに入れてしまったのではないかと思いましたが、帰宅すると駅警察から財布を拾ったとの連絡が…。財布の中を確認すると現金は盗まれていました。現地警察の見解は財布を届けた1人が犯行グループの仲間だと疑っているようです。
手口が巧妙、かつ警察に自分が盗んだ財布を届ける悪質さは腹が立ちますね。日本人、女性、背が低い、年配などの方は特に狙われやすいので、お気を付けください。
レストランでの食事や何かの修理など、人件費のかかるものは日本より高めです。
食料品など生活に必要なものは、一見日本より安いのですが、消費税にあたる付加価値税が日本よりかなり高めなので、ならしてみれば日本とほぼ同じ感じ。ユーロ高になれば、物価は高く感じるでしょう。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約130円 5ユーロ=約650円 10ユーロ=約1,300円
50ユーロ=約6,500円 100ユーロ=約13,000円
旅行者にはあまり影響はありませんが、ドイツでは電気代が高く水道代はヨーロッパで一番高いといわれています。
また、ドイツでは日本の消費税にあたる付加価値税 Mehrwertsteuer(メーベルシュトイヤー)が19%と日本よりもずいぶん高くなっています。とはいえ、日本のようにすべて同じ税率ではなく生活必需品や食料品は7%となっています。こちらは日本と同じ程度の税率ですね。この税金を考慮しても圧倒的に日本より安いのはビールと食品ではないでしょうか。スーパーでは水よりも安くビールが売っているほどです。
【コーラ】0.45ユーロ
日本円で60円程度
【たばこ】6ユーロ
日本円で720円程度
【ビール】0.79ユーロ
日本円で100円程度
やはりドイツといえばビール。もちろん銘柄によって値段は異なりますが、ドイツ内で有名なナショナルブランドのビールは500mlで79セント、大手スーパーのプライベートブランドのビールならば29セントです。(1ユーロ=120円で計算しても35円~95円)
酪農大国であるドイツは、牛乳をはじめチーズ、ヨーグルトといった乳製品も安く肉やパン、野菜や果物なども日本に比べると大変安く買うことができます。
日本では電車、バス、モノレールなど交通機関や路線によって切符が違いますが、ドイツでは電車、バス、トラムの乗車券は一緒なので、例えば1日フリーパスを買えばどの交通機関も乗り放題です。
切符の種類は一日切符(Tageskarte)7~7.6ユーロ、1週間切符(Wochenkarte)30~37.20ユーロ、1カ月切符(Monatskarte)のほかに、片道切符(Einzelfahrschein)、回数券(Fahrten-Karte)9~5.60ユーロなどがあります。グループ旅行なら1人ずつ買うより割安な5人切符(Partnerkarte)17.30~17.80ユーロもあります。
バスも電車も乗り放題で1日910円程度なのは、日本の感覚でいうとかなりお得ですね!
旅行中は外食も多いので出費の多くを占める食費ですが、平均的なドイツのレストランで食事をするのであればランチは5~10ユーロ、ディナーなら15~20ユーロくらい。メニューには消費税(付加価値税)を含まない値段が書かれているので消費税(付加価値税)19%のほかにチップが食事代の5?10%くらいがかかるとお考え下さい。
また、レストランで同じものを注文しても、テイクアウトにしてもらうと消費税は7%ですみます。このためドイツの街角ではテイクアウト専門のお店も数多く見かけます。これは、税率を変えることで低所得者への負担を少なくするために行われている軽減税率で、誰もが必要な“日用品”には低減税率の7%、日常生活で必ずしも必要としない“贅沢品”には一般税率の19%を課すというものです。例えば牛乳は7%でもワインは19%、肉は7%でお菓子は19%などがあります。
もちろん何を食べるかにもよりますが、旧西ドイツよりも旧東ドイツ地域のレストランならば10~30%程度安いそうです。
先程お伝えしたようにドイツは電車やバス、トラムの乗車券が同じです!券売機は駅のホームにあることが多いようですが、バスで買う場合は運転手さんから直接買います。また、ドイツの駅には改札がありませんので忘れずに自分で打刻機に入れてから乗車してくださいね。うっかり忘れたまま乗車して検札に見つかると駅で降ろされ、罰金40ユーロ支払うことになります。
鉄道網が発達しているドイツでは旅行者の移動は高速鉄道が便利です。通称DBと呼ばれているドイツ鉄道の料金は正規だと日本の新幹線くらい。たとえば、フランクフルトからベルリンの正規料金は126ユーロもします。時間は4時間30分です。
早期購入でも29.9ユーロ(約4分の1)。ただし、この早割切符は電車が指定されているので、乗り遅れてもひとつ後の電車に乗ることができません。
ドイツ旅行の移動には高速バスも便利!高速バスなら、フランクフルトからベルリンまで、6時間30分かかりますが、料金は19ユーロですみます。急な予定変更などでバスのチケットをキャンセルしても、同じ金額のクーポンがもらえるので実質キャンセル料は無料、チケットの買いなおしもできます。
旅費の中で航空券の次に費用を占める宿泊費。ドイツの宿泊費についてまとめました。
ドイツでは、ひと部屋ごとに料金が設定されていることが多いので、数人で1部屋を利用するとお得になります。他の国と比較してドイツのホテルは高いと言われますが、安いドミトリーなどでよければ10ユーロくらいで泊まれます。
宿泊費は、高ければ質は比例します。民泊サイト(Airbnb)などで予約する場合でも、これは同じです。
一般的なホテルは50~100ユーロ程度、ドミトリーなどは10~30ユーロ程度くらいが目安となるようです。
また、ドイツは見本市大国として有名で年間150以上の国際見本市が開催されています。地方レベルでの開催も多いためドイツの見本市(メッセ)と日程が被るとホテル代は通常の1.5~3倍以上になることもありますので要注意です。
海外ではチップを渡す習慣があるところが多いですが、日本人には馴染みのない習慣なので戸惑う方も多いのではないでしょうか。ドイツにはチップを渡す習慣がありますが金額に決まりはないです。渡さないといけないルールもありません。もちろんサービスに満足できなかったと思えば渡すことはありません。
とはいえ、あげるとしたら目安はあります!レストランやカフェでは10%程度または端数を切り上げた額をテーブルで支払うか、おつりの小銭をテーブルに残してください。ファーストフード店ではチップは不要です。
ホテルのチップはサービス料として料金に含まれているので、あえて枕元にチップを置いておく必要はありませんが、ベルボーイに荷物を運んでもらう場合は荷物ひとつにつき1ユーロを渡すのが一般的。また、ホテルのスタッフに部屋まで来てもらい何かを頼む場合やルームサービスなども1ユーロ渡すと良いでしょう。
タクシーの運転手さんに渡すチップの相場は10~15%が一般的ですが、27ユーロなら30ユーロといった具合に端数を切り上げて支払うことも多いようです。トランクに入れてもらった荷物が多かったときは少し多めに支払うとお互いに気分もいいですよね。
トイレは無料なのがあたりまえの日本ですがドイツは有料トイレが主流。機械化された無人タイプの料金は0.5~1ユーロ。トイレの入り口に人がいたら0.5~1ユーロ渡すようにしましょう。
ドイツでは、日本の消費税にあたる付加価値税が19%かけられています。低所得者の負担を軽減するために設けられた軽減税率は7%で、おもに食品や医療品、生活必需品にかけられています。レストランでの食事も、店内で食べると贅沢扱いとなって19%課税、同じものを持ち帰りで買う場合は7%課税なのです。日本のファーストフードでは店内でもテイクアウトでも値段は変わりませんが、ドイツでは値段が大きく変わってきます。
しかし、これはあくまでドイツの国内での税金のお話です。旅行者である日本人は払う必要のない税金もありますから、免税手続きをすれば払い戻してもらうことができます。気をつけなければならないポイントをご紹介しますので、ぜひ払い戻し手続きをしてから帰国してくださいね。
それから日本でも話題になっている中国の方の「爆買」ですが、フライトが重なると、とにかく混みます。免税手続き長蛇の列で数時間かかることもあるそうです。こちらも、くれぐれもご注意を。
クレジットカードよりもデビットカード(ドイツではECカードという名称の銀行カード)の利用が多いドイツではクレジットカードが使えないお店が多く、現金が必要になることもあります。急にATMを利用する機会もあるかもしれません。
ドイツでは「クレジットカードが使えるのか、使えないのか!?」ドイツ旅行にいかれる際にネットで調べてみると「使える」「使えない」と情報が分かれているので不安になりますよね。そこで、私がドイツに行ったときはクレジットカードを問題なく使えましたし、友人のドイツで暮らしている日本人も「使える」との答えでした。
ただし、
ということだそうです。
ATMの基本的な使い方は日本と同じで、ほとんどがVISAやMASTER対応なので現地通貨で引き出すことができますが、ドイツのATMには使用明細を発行するATMと入出金用がありますので注意してください。
手順は日本と同じようにカードを挿入するとメニューが表示されます。英語やフランス語はありますが日本語の表示はありません。
出金はドイツ語で「Auszahlung」です。ボタンを押すと引き出したい金額が提示されます。20、50、100、150、200と基本的に表示されるので、自分の出したい金額があればそのボタンを押してください。表示以外の金額を設定したい場合は、画面の「andere」ボタンを押し金額を指定します。