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このページでは香港に旅行をする人に便利な両替と香港島内での過ごし方について紹介しています。現金やクレジットカードの使い方、食費・交通費・宿泊費のめやす、チップに対する考え方まで役立つ知識がきっと見つかります。
香港で使われている通貨は『香港ドル』といい、中国語では港元、港圓と表記します。中華人民共和国香港特別行政区(いわゆる香港)の法定通貨です。HK$と表記します。ISO4217でのコードはHKD。
補助通貨単位として、セント(Cent=¢)、ミル(Mil)があります。1ドル=100セント=1,000ミル。ただ、現在は実際流通する貨幣としての最低単位は10セント硬貨となっています。
2020年7月8日現在の為替レートは、1香港ドル=13.88円、1円=0.072香港ドルとなっています。
公式に通貨として使われているのは香港島だけですが、その経済的影響力により、国際的にも存在感ある通貨として知られています。
香港はシンガポールと並ぶアジアの国際金融センターで、海外通貨との両替環境も進化しています。金融機関や両替ショップ間の競争も激しいせいか、日本国内で両替するよりも、香港渡航後に両替した方が有利な条件になるケースが多いようです。
香港市内の現金しか使えないショップやタクシーなどでは大きな紙幣が嫌がられる場合もあるため、できるだけ細かい紙幣を数多くという考え方で、両替するのがいいでしょう。50HKドル札や20HKドル札を多く両替することをオススメします。
香港市内の銀行では為替レートは有利でも、銀行の口座を持たない客には手数料がかかることがあります。香港に着いた後の空港では手数料こそ高いですが、安全に両替ができます。
香港で有利に両替したい方へのオススメは重慶大厦(チョンキンマンション)にある両替所です。香港市内の尖沙咀のネイザンロードにある雑居ビル。入口左右にある店舗は不利な条件になる場合も多いのですが、できるだけ奥に進んだ店が両替手数料も安くレートが良いので知られています。
とはいえ、香港でお得に両替ができる場所では日本語が通じない可能性も高く、ある程度の英語か広東語を話せる必要はあります。
特に初めての旅行の場合は、日本である程度の香港ドルを両替してから現地へ行くのも良いでしょう。現地ではお得に両替できる利点がありますが、日本で両替をするメリットは、言葉の通じない海外でお金の心配をする必要がないという点です。
もし出発まで2週間以上の余裕があって、平日に銀行へ足を運ぶ時間がない場合は、インターネットで簡単に取り寄せられる「外貨宅配」を利用してみるのもよいでしょう
世界からビジネスパースンやショッピング目当ての観光客が集まる香港。一般に物価が高いという定評がありますが、実際のところはどうなのか、食費、交通費、宿泊費などの物価事情、それぞれについて詳しくご紹介いたします。
「食は広州にあり」の言葉にあるように最高の中国料理を食べたいなら香港に行けとよく言われます。当然ながら、そのような高級店はかなり高額になります。ランチで100~200HKドル(約1,400~2,800円)、ディナーで200~800HKドル(約2,800~11,000円)ぐらいは覚悟した方がいいかもしれません。
一方で屋台料理のようなカジュアルな料理を楽しみたいならショッピングセンターのフードコートをオススメします。麺類や飯類なら35~40HKドル(約500~600円)、抵触でも45~55HKドル(約700~800円)で楽しむことができます。
このほかにもっと安く食事を終わらせたいなら、町を歩けば大衆食堂があり、また食堂やレストランのテイクアウトメニューなどの選択もあります。
ちなみに、スーパーマーケットでは野菜は日本の3倍以上しますが、アルコール類は日本より安いようです。
香港の交通手段には、空港から市街地に行く最速のエアポートエクスプレス(350HKドルのエアポートエクスプレス/トラベルパスを購入すれば往復利用できます)、バス/ミニバス(香港のほぼ全域を網羅しており区間により料金が異なるが地下鉄より割安、150HKドルのオクトパスカードが便利です)、MTR(香港を網羅する地下鉄、旅行者向けの1日に乗車券は大人65HKドル、子供30HKドル)、ビクトリアピークトラム(壮観な風景のなかを急勾配で駆け上がります、通常90HKドル)、トラム(香港島をゆっくり回れる路面電車で片道大人95HKドル)、タクシー(初乗り2kmまで24HKドル)などがあります。
日本と同等ぐらいかやや高いぐらいでしょうか。ただ、香港島自体あまり広くないので、交通費の心理的な負担は少ないようです。
世界有数の観光地でもある香港。贅沢をしようと思えばいくらでもできる高級ホテルが軒を並べる地域もあります。
香港ならではの100万ドルの夜景を楽しめて屋内プールや豪華なレストランなどもある銅鑼灣 (コーズウェイベイ) エリアの最高級ホテルなら定価で2,500HKドル(約35,000円)以上を覚悟した方がいいでしょう。
一方で低価格で抑えたいなら佐敦〜油麻地〜旺角 (ジョーダン〜ヤウマティ〜モンコック) エリアにはリーズナブルな価格のホテルが数多くあります。素泊まりが基本のビジネスホテルは300~500HKドル(約4,000~7,000円)ぐらいで泊まることができます。
さらにバックパッカー向けの低コストな宿泊施設は、尖砂咀にある重慶大厦(チョンキンマンション)などにあり、100~200HKドル(約1,400~2、800円)ぐらいで宿泊できますが、清潔さや治安のよさなど快適性はあまり期待できないのが現実です。
香港の物価は高いとよく言われます。事実、大変な大金持ちも多く住んでいる町なので、高額な不動産や商品も多いようです。しかし、地下鉄やバス、タクシー、ローカルフードの食事代、博物館や美術館などは日本より安くなっています。
『マクドナルド本位制』または『ビッグマック指数』という言葉があります。これは世界各地にマクドナルドはあるので、ビッグマックの価格を比較すれば物価がわかるという考え方です。これによると日本が390円なのに対して、香港は290円。日本よりむしろ安くなっています。
香港で高いのは不動産。住宅や店舗の価格・家賃はニューヨークや東京と比べても引けを取らない高額になっています。このほかに日本より高いのは、たばこ、ビニール傘など、逆にタクシー、バス、電車、コカ・コーラ、ミネラルウォーター、ビールなどは日本よりも安いようです。
ちなみに香港ディズニーランの大人の1日券が639HKドル(約9,000円)、東京ディズニーランドのワンデーバスポートが大人7,400円ですから、ここではちょっと香港の方が高いということになりそうですね。
【コーラ】8HKドル
日本円で120円程度
【たばこ】60HKドル
日本円で840円程度
【ビール】8HKドル
日本円で120円程度
約20年前まで英国領だった香港。一見チップ制が広がっているようですが、じつは香港でチップを必要とする場面はほとんどないとも言われます。
たとえばタクシーに乗ったときにはメーターで示された金額どおりに支払えば大丈夫です。ただ、メーターで端数が出た場合には「おつりは、どうぞ」I don’t need the change.と辞退すればよろこばれるでしょう。
また、香港では高級レストランでも、はじめからサービス料10%が含まれている場合が多いので、チップを払う必要はありません。
ホテルのポーターやベッドメイキングには10ドル~20HK(約140~280円)程度のチップを渡すと気持ちいいサービスが受けられるかもしれません。
一方で、チップを渡すこと失礼であると考える必要などはなく、たとえば観光ガイドなどがホスピタリティあふれるサービスをしてくれた場合などには、ポケットのなかのお札を1~2枚チップとして渡すと大変によろこんでもらえるはずです。
香港はタックスフリーな地上の楽園としても知られる場所です。観光客の目線から見ても、税金の負担を感じるケースは少ないようです。
消費税のような付加価値税はなし。これは税金ではありませんが、高級レストランや中高級ホテルでは10%のサービス料が必要になります。出国税は120HKドル、空港保安税は45HKドルかかりますが、これはチケット内に含まれています。入国後24時間に出国した場合には、出国税の払い戻しを受けられます。
一定量以上のアルコールやたばこを持ち込んだ場合には物品税が課せられるようです。
香港での金銭トラブルで多いのは両替ショップで法外な手数料をとられるという場合です。香港市内両替ショップのなかには確かに観光客というと金額を微妙にごまかすところも多いようです。空港で滞在中に必要なお金を確保しておくか、先に挙げた重慶大厦(チョンキンマンション)にある両替所(入口の左右にある店は評判が悪いので奥に入った方が無難です)に行けばいくつか両替レートを比較できるので、きびしくチェックしてみてください。
また、香港のATMは日本と形式が違うため、クレジットカードが吸い込まれたまま出てこなくなり、中国語がわからず困ったというような話もあります。
どんなに丁寧に準備をしてもツーリストにたよらない海外旅行のときにはトラブルに巻き込まれるリスクは常に存在します。困ったときには最終的に頼りになるのは日本大使館/領事館。あらかじめ電話番号と場所を控えていくことを強くオススメいたします。
香港市内 | 香港中環康楽広場8号交易広場第一座46楼及47楼 |
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