公開日: |更新日:
外貨両替には、必ず手数料がかかります。空港や銀行、チケットショップなど、お店によって手数料はさまざまです。例えば空港などの両替所には、数名のスタッフが常駐しているわけですから、場所代や人件費が必要。スムーズなサービスを得るために、致し方のない出費なのかもしれません。
海外の街には「NO COMMISION(手数料無料)」を大きく掲げている両替所も存在していますが、特にアジアなどの場合「小額紙幣を紛れ込ませる、偽造紙幣を掴まされる」などの不正が行われる可能性があります。安易に利用しない方が無難でしょう。
とは言え、日本円が弱い時にレートで損をし、さらに手数料まで取られてしまうと、若干割り切れない思いが残るかもしれません。特にバックパッカーとして「できるだけ安く海外旅行を楽しみたい」という人にとっては大問題ですね。そもそも外貨両替の手数料とは、どのように計上されるものなのでしょうか。
両替金額の何%というかたちで徴収されます。両替金額が大きくなればなるほど、手数料が高くなっていきますので、注意が必要。小額の両替の際には、有利な方式と言えるでしょう。
「1回の両替につきいくら」と決まった定額制の方式です。その額はさまざまですが、両替金額が大きい場合、こちらの方式を採用している場所の方が、利用メリットは大きくなります。
両替の際、手数料で損をしないためには、上記の方式の差を理解し「両替金額の大小によって、使い分ける」ことを覚えると良いかもしれません。
また国内の機関に限って言えば、外貨両替手数料が最も高いのは、銀行。以降郵便局→空港内の両替所と続きます。銀行を利用することで多くの手数料を取られてしまうようなら(金額によっては、1回の両替で500円以上の差が出る場合も有)、出発前に時間を作って空港内の両替所を利用する方が、まだ良いかもしれません。
外貨両替の方法として、「現金」、「プリペイド」、「デビット」、「クレジット」、「外貨預金」があります。ここでは、基本の現金両替での外貨両替手数料を比較していこうと思います。
外貨の種類、外貨両替を行なうお店によっても手数料率が異なるので、要チェックです。
手数料率 | 5万円を両替した場合の手数料 | |
---|---|---|
マネパ外貨両替(現金両替/空港) | 0.19% | 595円 |
JTB外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 2.52% | 797円 |
空港、銀行(現金両替/店舗) | 2.74% | 1370円 |
手数料率 | 5万円を両替した場合の手数料 | |
---|---|---|
トラベレックス外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 10.64% | 5,319円 |
JTB外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 10.29% | 5,147円 |
空港、銀行(現金両替/店舗) | 6.3% | 3,150円 |
手数料率 | 5万円を両替した場合の手数料 | |
---|---|---|
マネパ外貨両替(現金両替/空港) | 0.15% | 575円 |
トラベレックス外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 2.81% | 1,406円 |
空港、銀行(現金両替/店舗) | 2.93% | 1,463円 |
手数料率 | 5万円を両替した場合の手数料 | |
---|---|---|
マネパ外貨両替(現金両替/空港) | 0.12% | 560円 |
トラベレックス外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 6.21% | 3,106円 |
空港、銀行(現金両替/店舗) | 6.39% | 3,193円 |
手数料率 | 5万円を両替した場合の手数料 | |
---|---|---|
トラベレックス外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 24.57% | 12,284円 |
JTB外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 24.57% | 12,284円 |
空港、銀行(現金両替/店舗) | 25.86% | 12,928円 |
手数料率 | 5万円を両替した場合の手数料 | |
---|---|---|
トラベレックス外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 17.14% | 8,572円 |
JTB外貨両替(現金両替/自宅店舗) | 17.45% | 8,723円 |
空港、銀行(現金両替/店舗) | 18.84% | 9,418円 |
外貨両替の際は、手数料率や高額両替で発生する手数料について、事前にしっかりと確認しましょう。
今回は現金両替について紹介しましたが、プリペイドやクレジットで両替した方が安くなることもあります。自分に合った便利でお得な両替方法を探してみてください。はじめは慣れないかも知れませんが、何度か外貨両替を行なっていく内に、「この外貨は、確かあそこで両替するとお得だったな」というようにコツが掴めるようになります。
外貨を両替する際は、あらかじめ為替レートをチェックしておくことが大切です。日本円で同じ金額であっても、外貨に両替する際はレートの良しあしによって、両替によって得られる金額が変わってくるからです。
レートの確認方法については「為替レート ドル」「為替レート ユーロ」など、レートと該当外貨を合わせて検索すれば一番上に出てきますし、アプリでも確認できます。銀行や両替所でも確認できますので、無駄なく外貨を得られるよう、あらかじめレート情報は確認しておきましょう。
通常、日本円の両替は無料で行えます。ただ、日本円を外貨に両替する際には、「両替レート」と「両替手数料」が関わってきます。
両替レートは日本円を外貨に換算する際のレート。たとえば、為替レートなどでよく見る「1ドル=110円」というレートでは、11,000円が100ドルで交換できる、という計算ができます。
ただ、あくまでもこれは目安。日本円から外貨にするのと外貨から日本円にする際には、両替する金額に合わせた手数料が乗ってきますので、注意が必要です。
また、両替そのものにも手数料が発生する場合もあります。条件については、事前にチェックをしておくようにしましょう。
海外へ渡航する前に日本円を現地通貨に両替する際は「日本円を外貨にする両替レート」が適用されます。先の例で言うと「1ドル=110円」で11,000円が100ドルになるといった具合です。
円から外貨に両替をする際には、日本円の額が小さいほど円の価値が高い、つまり多くの外貨に両替ができるということになります。
日本円を外貨に両替する場合は、できるだけレートの低い両替所で両替をするようにしましょう。
ただ、両替所によっては表記の仕方が違っており、ややこしくなってしまうケースもあるので、注意が必要です。
海外から日本に帰国した際、余った外貨を日本円に両替する、ということもあります。
その場合は、円から外貨に両替するときと逆になりますので、日本円の数字が大きいほど、円に戻したときに多くの現金が手に入るということになります。
外貨を日本円に両替する際は、できるだけレートの高い両替所で両替をするのがおすすめです。
外貨両替にかかる手数料は、両替の方法によっても大きく変わってきます。両替の際にはレートだけでなく、手数料まで含めて考えることが大切です。レートが良くても手数料が大きく発生してくるのであれば、結果的に損な両替になりかねないからです。
金銭的なコストだけでなく、時間・手間的なコストも踏まえた上で、どんな方法が自身にとって最善かをチョイスしてみてください。
「外貨宅配」は、その名の通り、外貨を自宅など指定の場所へ宅配してくれるサービスです。銀行や旅行代理店、金券ショップ、外貨両替専門店などで実施しています。
インターネットで簡単に申し込めるので、旅行前にまとまった時間が取れないという方には特におすすめ。手数料に関しては業者によってさまざまなのですが、大きな金額を両替することで手数料や配送料が無料になるところもあるので、外貨宅配をお考えなのであれば、前もって下調べをしておくといいでしょう。
ちまたの銀行では、外貨への両替をすることができます。両替手数料は他の業者と比べて割高と言われていますが、場合によってはそれほど大きな差がないこともしばしばです。実際の手数料については、銀行に確認してみてください。
また、銀行の場合は他の両替所と比べ、偽造通貨や金額のごまかしといったリスクが小さいということも挙げられます。
あまり日本にないような通貨の場合は、銀行にストックがなく、両替に数日かかることもあるので、日本で比較的マイナーな通貨を手配したいときは、前もって相談をしておくようにしましょう。
海外への窓口となる空港には、銀行や両替所が多数あります。それぞれにレートや手数料が変わってきますので、一番都合のいいレートで両替できるところを選びましょう。
レートに関しては、たいてい両替所のそばに主要通貨のレートが掲示されているはずです。
ただ、レートのいいところには人が集まりやすく、混み合っている両替所もあります。
待たされた結果、飛行機への搭乗に支障が出てしまうというのでは本末転倒。お得に両替をしたいときには、両替所を探す時間、そして並んで待つ時間も考慮し、ある程度余裕を持ったスケジューリングをしておくようにしましょう。
クレジットカードの場合は「キャッシング」という形で外貨両替を行うことが可能です。特に海外にいる場合には、カードを使って直接現金を引き出せるのでおすすめです。
この場合はあくまで借金となるので、指定日にキャッシングした額を日本円換算した額、そして金利などが乗ってきます。ただ、レートによっては金利が手数料を下回るということもあるので、あらかじめ現金からの手数料と金利を比較しておくと、一つの判断基準になりそうです。
みなさんの中にも、日本でクレジットカードを使っていろいろな支払いを行っている方は多いのではないでしょうか。クレジットカードは使用していくことで支払いを一括化できる上、現金を持ち歩かなくてもよく、カードによっては商品や支払いに充てられるポイントが加算される、というものもありますよね。
クレジットカードは海外でも使えます。キャッシュレスが浸透している場所ではカードだけですべての支払いを済ませることもできるので、海外に行く際にはクレジットカードを持っておいて損はないでしょう。
特に、2種類以上の主要ブランドのクレジットカードを持って置くと、何かあっても使い分けられるので便利です。
クレジットカードでのキャッシングについても、会社によっては繰り上げ返済に対応してくれるため、金利を抑えられるということもあります。
ただ、カードも海外で使う分にはデメリットもあります。カードのメリット・デメリットを把握した上で賢く使用していくようにしましょう。
以下のページで、クレジットカードでの両替やキャッシングについて紹介していますので、ぜひご確認ください。
チケットや電車の切符などを購入するのに、金券ショップを使ったことがあるという方は少なくないでしょう。ただ、そんな金券ショップでも、外貨への両替ができることはあまり知られていないのではないでしょうか。しかも、金券ショップでの外貨両替は銀行や両替専門店よりも手数料がお得というケースが多いのです。
ただ、外貨に関しては偽造通貨鑑定が行われている保証がなく、可能性は低いですが偽造通貨をつかまされてしまうリスクもゼロではありません。金券ショップで両替を考えているのであれば、鑑定機器を導入しているところを選ぶようにしましょう。
また、金券ショップの場合は基本的に、実際にお店へと足を運んで両替をする必要があります。銀行などと比べれば開いている時間は長いのですが、お店に行く手間や時間というのも、考慮に入れておくといいでしょう。
大手であれば、前述した「外貨宅配サービス」をおこなっている店舗もありますので、場合によっては利用してみてもいいかもしれません。
大手旅行代理店では、店舗で対応してもらえる関連サービスとして、外貨両替も実施しています。旅行代理店であれば、空港や現地の両替店で両替を行うよりも余裕を持って両替できるほか、ウェブサイトなどから申し込めば宅配で外貨を送ってくれる旅行代理店もあります。
旅行代理店での外貨両替は、一般的にレートが高めで設定されているため、手数料を踏まえたうえで比較的コストがかかる両替になる場合も念頭に置くべきです。
旅行代理店の規模が大きいほど、対応している外貨の種類や支払い方法、受取方法などが豊富であることから、外貨両替におけるトラブルを避けたい方にはおすすめと言えるでしょう。
FXそのものは外貨両替を目的とするものではありませんが、FX会社を通じて外貨両替を行うことも可能です。気になる利用手数料ですが、FX会社によってレート・手数料が変わってくるものの、一般的に、日本国内の銀行や空港にある両替窓口を利用するよりも、FX会社を通じて両替をしたほうが、手数料を安く抑えられると言われています。
ただし、FX会社を通じた外貨両替では、両替の手数料だけではなく、銀行口座からの引き出し手数料なども別途必要になります。そのため、両替金額によっては大きな違いはないかもしれません。いずれにせよ、引き出し手数料も含めて、外貨両替のコストを考える必要があります。
海外旅行の旅先で外貨両替をする手段は複数ありますが、米ドルやユーロといった流通量が多い通貨を除けば、ほとんどの場合、現地で円を両替したほうがお得な場合が多いとされています。
海外で外貨両替を行う場合でも、銀行や大手ホテルの両替所等で行なうほうが手数料としては高くなります。しかし、街中にある両替所に比べると、治安等も含めて安心できるかもしれません。海外でも観光地等には両替所がいくつもありますが、地域によっては偽装通貨の流通や店員の対応などが気になるものです。レートとしては魅力的ではありますが、結果的に損をする・トラブルに巻き込まれる可能性も考えられるため、十分に注意して外貨両替を行いましょう。
また、海外での外貨両替としては、クレジットカードのキャッシングを通じて行う方法もあります。この場合、キャッシングを利用する日の実勢レートに応じて手数料がかかりますが、銀行よりも良いレートで両替できる場合もあります。ただし、ATMの引き出し手数料や利子等にも注意して利用してくださいね。