公開日: |更新日:
人口13億人の大国インドでは近年急速な経済成長がつづいています。これにつれてインドの通貨ルピーも国際的な影響力を増しています。
しかし、一点気をつけなくてはいけないのは国家政策でインド・ルピーの国外で持ち出しが禁止されていること。このため日本国内にいてインド・ルピーを確保するのはほぼ不可能になっています。
そのために渡航前にはいくつかの準備が必要になります。ここでは円をインド・ルピーに両替して有意義な旅をつづけるための知恵をいくつかお届けします。
【インド・ルピー紙幣の種類】
記号は₹。₹5、10、20、50、100、500、2,000の6種類があります。このほかに5種類の硬貨もあります。
コンピュータやソフトウェアなどのハイテク産業の発展を背景としてインド・ルピーの貨幣価値は急速に伸びています。日本からの出張や旅行目的の渡航者も増えているようです。
しかし、インドでは国策で原則的に貨幣の国外持ち出しを禁止しています。現地の銀行や両替店舗では日本円をルピーに両替してくれる場所もあるようです。
便利さを考えるとやはりあらかじめ国内で日本円から米ドルに両替しておいた方が安全でしょう。出発前の米ドル確保をおすすめします。
海外に出張や旅行に行く際には現地情報を収集したり、旅先で必要な洋服や品物を用意するのに相当な手間がかかるものです。時間に余裕があったつもりでも、ふと気がついたら3日前!というようなケースも珍しくはありません。
時間に余裕があるときにこそ、ラクできる部分はラクしたいものです。銀行や街の両替店舗に並んで時間を費やすよりも、インターネットからクレジットカード情報などを入力すれば米ドルを数日で送金してくれる通貨宅配のありがたみを多くの旅行者が実感しているようです。
とくにインドに渡航する際には異なった文化や風習に対する理解も必要になるので、少しでも長い間その準備に時間をかけられるように通貨宅配サービスをぜひおすすめしたいところです。
インドに出張や旅行をする場合、インドの国策でインド・ルピーの国外持ち出しが禁止されているので、出発前に用意しておきたいのは米ドル。最悪の場合には日本円でも現地両替可能と聞いて、軽い気持ちで出発してしまう人も多いかもしれません。
しかし、一つ考えていただきたいのはレートの問題。
(1)日本円をインド国内で両替する。
(2)国内で米ドルを確保して、インド国内でルピーにする。
(3)インド国内でクレジットカードなどを使ってルピーを調達する。
比べてみると、国内で米ドルを確保しておくのがいちばん有利になるようです。空港で両替するために15分しか用意せず、長い行列を見てあきらめてしまう種類の失敗が思いもかけない金銭的な損失につながるかもしれません。
空港で両替するなら、時間に余裕を!それをさけるなら通貨宅配にゆだねるべきでしょう。
インドはいま都市部と農村部との格差が非常に大きくなっています。ムンバイやデリー、コルカタのような巨大都市なら両替の場所に困ることはないでしょう。しかし、場所によってレートや便利さに大きな違いがあるとも言われます。
意外なことに避けたい代表は空港での両替。レートもあまりよくない上にトラブルも後を絶ちません。デリーの国際線到着ターミナルなどでは、金額をごまかされたり余分な手数料を請求されるなど日本国内では考えられないようトラブルもあると聞きます。空港内の銀行窓口や両替店舗も1万円からしか受け付けてくれなかったという種の悪評があります。
銀行もおすすめできない場所のうちの一つです。両替レートはそれほど悪くはないのですが、手続のために時間がかかるのが大きなネック。いつ行っても地元の人たちでごった返していて「入りにくい」という報告もあります。
市内の両替店舗に関しては当たり外れがあり、いいところも悪いところもあり、一概に言えないようです。
ということで、いちばんのおすすめは宿泊するホテルやゲストハウスでしょうか。一般的にはゲストハウスの方が好条件のレートで両替でき、高級ホテルの場合は若干不利だとも言われています。
宿泊しているホテルで出かける前にパッと両替できるのは便利でもあり、とくにゲストハウスに宿泊している人はいちばん便利な場所がいちばん有利だということになります。
普通国内で海外の通貨に両替しようとしたときの選択肢は銀行・宅配・金券ショップの3種類の方法があります。以前は銀行が独占的に行っていましたが、最近は自由化の流れのなかで金券ショップを利用する人も増えてきました。
米ドルやユーロなどの世界の主流を成している通貨の場合は、どこを選んでも大きな差はないかもしれません。しかし、インドは急発展をしていてもまだまだ新興国に数えられていて、また政府が国外へのルピー持ち出しを基本禁止しているために米ドルやユーロに比べると不便な思いをするケースがあるかもしれず、入手のための手順を確認しておく必要があります。
インドに出張や旅行をする場合は、米ドルを用意するか日本円で押し通すか決めてから出発ということになりますが、あらかじめどの方が有利か不利か確認をしておきたいものです。また、米ドルだけ!日本だけ!で出発するのは思わぬリスクをよぶことにもなり旅行の目的と考え方に合った両替方法をシミュレーションしておきましょう。
インドに出張や旅行をする場合は日本とは文化も風習も異なっているので多様な現地情報収集に労力が必要となります。米ドル確保の手間はなるべく少ない方がいいので、ネットで申し込むだけで安全に米ドルを確保できる「外貨宅配」がおすすめです。
外貨両替の宅配サービスとは、インターネットなどで申し込んで自宅や職場に両替した通貨を郵送してもらうシステムです。
銀行などは営業時間が決まっていて、いそがしいビジネスパーソンなどはつい時間内にたどりつけなくて慌てるというケースも起こってきます。もし出発までに時間に余裕があるのなら、外貨宅配がおすすめです。クレジットカードで決済できるので日本円の用意も必要ありません。
両替レートは日々変化し、送料がかかる場合もあるので情報チェックをおすすめします。
外貨宅配 | 円から米ドル | 送料 |
---|---|---|
GPA | 取扱休止 | 無料 |
トラベレックス | 取扱休止 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
JTB外貨両替 | 取扱休止 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
外貨両替ドルユーロ | 取扱休止 | 400円(10万円以上の両替で送料無料) |
※2023年02月13日時点
インドに出張・旅行に出る前に米ドルを確保する。その場合銀行を選ぶ人も多いでしょう。一見、空港などの両替店舗と同じレートで運用されているようですが、銀行のレートは両替手数料がかかるので注意しなくてはいけません。
一例を挙げれば、三井住友銀行。公式サイトの情報によると紙幣100枚までなら324円、1,001枚以上になると500枚ごとに432円の手数料がかかります。このような場合は両替店舗のレートよりも高くなってしまう場合があります。銀行で両替する場合には、あらかじめ両替手数料まで確認して損得を判断したいものですね。
大黒屋、J・マーケット、Ticketyなどでインド・ルピーを確保するのは、ほぼ不可能と言っても過言ではありません。このために日本国内でできる準備は、まず米ドルを確保するという手段になります。
日本円から米ドルに両替するのは、国内ではもっとも多く行われている両替なので在庫切れの心配もなく、出国ぎりぎりになっても利用可能です。
ごくまれにニセ札をつかまされてしまうリスクもあると言われます。銀行よりも、そのようなリスクは多いかもしれませんので受けとった紙幣の確認はていねいにしましょう。
多様化の国インドには楽しみもありリスクもある
激しく変動をつづけるインドという国は非常に複雑な社会状況となっています。
一方にハイテク産業がめざましく発展し世界から何万人ものビジネスパーソンが出張してくるムンバイのような巨大都市もあります。しかし、少し郊外に行くとまだまだ貧しく治安が悪い場所もあるようです。
このために、お金の面でも最大限の注意が必要な国とも言われています。たとえば、インドの旅行客は現地の反社会勢力からマークされることが多くなっています。ここで高額紙幣を使うと「金持ち」と見なされて危険の度合いも高くなります。
また、インドの風習として破れたお金は価値がないということも記憶しておくべきでしょう。街中のレストランやショップで、たたんだままのお金を投げ出すように渡された場合には破れた紙幣をごまかすためであるケースがあります。受けとったお金はかならず広げてチェックしましょう。
注意深さを周囲にアピールする行動により、旅のリスクもかならず減少していくはずです。