公開日: |更新日:
国際線の乗り継ぎ便は、経由地をはさんで、そこから目的地へ向かう飛行機に乗り換えるものです。同じ航空会社の別便を使用するパターンや、発着案内に複数の便名がついている「共同運航便」などがあります。距離をはじめとするさまざまな事情によって直行便がないときに、乗り継ぎ便を使用します。
国際線を乗り継いで移動する場合は、あらかじめ確認したいポイントがいくつかあります。
まずは、トランジット用のビザが必要かどうかです。国外に滞在するには、行き先によってビザの申請が必要ですが、国に滞在するだけでなく、乗り継ぎとして経由地に入るためにビザを求められることがあります。それが日本語で「通過査証」を意味する、トランジットビザです。
日本語のパスポートは世界的に信頼性が高いことから、短時間の滞在や乗り継ぎ程度であれば、トランジットビザが不要なことも多いですが、それも国によります。トランジットビザが必要なのかどうかを確認し、取得の方法もチェックしておきましょう。トランジットビザを事前に取得しておくことで、乗り継ぎで通過時にトラブルを防ぐことができます。旅行中に慌てることがないように早い段階で取得しましょう。
乗り継ぎ便の場合は、預けてある荷物を一度自分で回収し、新しく乗る便に預け直す必要があります。その時間を含めて、どのくらい余裕があるのか、前もって調べておきましょう。空港によっては発着する滑走路まで距離があったり、手荷物回収時間がかかってしまったりするところもあります。海外では日本の常識通りに進まないケースもあるので、不測の事態でも対処できるよう、乗り継ぎの時間は長めにとっておいた方が安全です。目安としては3時間、異なる航空会社を使用するのであれば、6時間程度見積もっておきましょう。国際線は登場受付時刻の締め切りが早いことが多いので、その点にも注意が必要です。時間に余裕をもって搭乗口に到着しましょう。
国際線の乗り継ぎをする際に特に気をつけなければいけないのが、預けた荷物の引き取りと再度預けるための手続きです。手荷物を預けると、荷物を引き変えるときに必要なバゲージクレームタグ(手荷物引換証)を受け取ります。乗り継ぎの場合には、途中で荷物の引き変えだけでなく、税関検査を受ける可能性があることも知っておきましょう。
また、手荷物を預ける際や搭乗前の手荷物検査のときには、目的地を聞かれることもありますが、間違った場所を伝えると、手荷物が正しく届かなくなることもあります。その他にも搭乗口が変更されている場合もあるので、手荷物の届け先を把握しつつ、変更点の有無にも気をつけてください。
国際線の乗り継ぎにおける手続きは、大きく分けて経由地に入国する必要があるかどうかで変わります。
入国が不要な場合は、飛行機を降りた後に「Transfer/Connecting Flight(乗り継ぎ便)」と書かれている方向に向かいましょう。「Passport Control(出入国審査)」に行くと入国してしまうので、注意してください。途中で手荷物検査をして搭乗口に向かった後は、乗り継ぎ便の搭乗アナウンスを待ちましょう。
一度入国してから乗り継ぎをする場合は、まず空港で入国審査を受け、手続きを行います。その後、「Baggage Claim(荷物受取)」で荷物を受け取り、再度「Check-in Counter」で航空券の発券と荷物の預け直しを行いましょう。
乗り継ぎをする空港では、数時間から半日ほど待たされることもあります。空港には免税店があるので、その間にショッピングを楽しむのもいいですし、食事もそこでとっておくといいでしょう。なかにはアトラクションが用意されている空港もあります。乗り継ぎの時間があれば、前もって空港に何があるかを調べておくと、有意義な時間を過ごせるでしょう。