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海外旅行で飛行機を利用する時よく耳にする「トランジット」と「トランスファー」。音が似ているために混同されがちな用語ですが、全く別の意味で用いられます。それぞれの目的や注意点について見ていきましょう。
「トランジット」は、燃料補給や機内の清掃などのため、最終的な目的地とは別の空港へ一旦着陸することを指します。機内食の補充や点検、クルーの入れ替えなどを行う場合もあります。
トランジットが行われるのは、主に数時間以上におよぶ長時間のフライトです。通常は乗り換えをせず、同じ飛行機で最終的な目的地まで飛行します。休憩を目的とした着陸ではないため、30分〜1時間、長くても1時間半程度で再び離陸し、目的地へ向かいます。
給油や機内食の補給などが行われている間、乗客は機内や空港内のトランジットルームで待機するのが一般的です。一時的な滞在のため、飛行機から降りる場合でも入国審査の必要はありません。
飛行機を降りる際には、トランジット客である照明としてカードが配られます。出発の時間までトランジットルームで自由に過ごし、予定の時刻になったら再びそのカードを提示して着席する流れになるため、カードはなくさないよう注意しましょう。
機内清掃のためのトランジットの場合であれば、乗客は飛行機から降りる必要があります。私物は座席に置きっぱなしにせず頭上にある荷物スペースにしまい、パスポートや貴重品は必ず携帯して席を離れるようにしましょう。また、乗り遅れにも注意が必要です。空港で迷ってしまい出発時刻に間に合わないといったことが無いよう、トランジットの時間・空港内での移動時間を考え、余裕をもって機内へ戻ることが大切です。
「トランスファー」(国によっては「フライトコネクション」とも呼ぶ)は、中継地点にあたる空港で、乗ってきた飛行機から別の便に乗り換えることです。乗り換えのためにターミナルを移動する場合もあり、航空会社によっては別のチケットを発券されたり、発行手続きが必要になったりするケースもあります。
中継地点となる空港に着陸したら、荷物を持って飛行機を降ります。乗り継ぐ便の航空会社が異なる場合は預けていたスーツケースも受け取り、乗り継ぎ専用のカウンターから乗り継ぎ便へチェックイン。出発時刻が近くなったら搭乗ゲートから乗り継ぎ便へ乗り、目的地へと向かいます。
トランスファーの待ち時間の長さは様々ですが、乗り継ぎまでの間搭乗券を紛失してしまわないよう十分注意しましょう。
また乗り継ぎまでに24時間以上の滞在が必要な場合(トランスファーではなく「ストップオーバー」といいます)、その空港のストップオーバーの可否を確認しておきましょう。空港によっては不可のところもあり、その場合宿泊施設の予約が必要です。
トランジットとトランスファーの大きな違いは、同じ飛行機で最終目的へ到着するか否かという点です。
待ち時間が長い場合は空港内で両替することも可能ですが、不利なレートになったり、時間がかかって飛行機に乗り遅れたりすることも。外貨両替はなるべく旅行へ出発する前に済ませておくことをおすすめします。