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このページでは、オランダ旅行での現金情報や物価についてまとめています。
オランダは、画家のゴッホや「アンネの日記」の著者であるアンネ・フランクの出身国でもあります。風車やチューリップとのどかな風景を思わせる魅力あふれる国オランダの通貨単位はユーロ、硬貨単位はセントです。
日本では、銀行や両替ショップ、もちろん空港でも両替することができます。
オランダ現地だと、市内や鉄道駅などの銀行(※土日祝は休みのことが多い)や到着後の空港、一部滞在先のホテルで両替することができます。
オランダの人達は、基本的にPINカードと呼ばれる銀行のデビットカードで買い物するのが主流です。一方、クレジットカードを使えないお店も多く、まれに現金やクレジットの両方が使えないなんてことも。
また、オランダを代表するスーパーでは、PINカード専用レーンと現金使用可能なレーンがありますが、オランダ銀行発行のPINカードとクレジットカードは別物になるのでお気を付けください。
また、小店舗だと、50ユーロ以上のお札を受け取ってもらえないことも多く、嫌な顔をされることもあります。小額紙幣での両替を受け付けてくれる、外貨両替宅配サービスを利用するのもおすすめです。
オランダでは現金100ユーロ以上の紙幣で買い物をすることができません。現金で購入したい場合は、50ユーロ以下、20ユーロや10ユーロなど細かめのお金に両替することをおすすめします。
また、オランダでは1セントコインや2セントコインが使われることはあまりありません。何故なら、最後の数字が四捨五入されるからです。
1ユーロ=100セントに相当し、値札に1ユーロ99セントと書かれていれば、最後の1桁9端数は繰り上げになり2ユーロとなります。1ユーロ6セントであれば、1ユーロ5セントと繰り下げになります。しかし、ときどき不思議なことに1セントコインでお釣りを渡されることも……
オランダの治安は、特別悪いというわけではありませんが、犯罪が多発している地域もあります。多発地域は、アステルダムやロッテルダムなどの大都市。道一本間違ってしまうと人通りの少ない道に入ってしまうことがあります。他にもダム広場周辺や、スキポール空港、国立美術館などの観光客がたくさん訪れる場所や、タクシー乗り場、駐車場付近には注意です。
特にダム広場周辺はオランダの中でもっとも治安が悪いと言われている場所なので、気を引き締める必要があります。
また、乗り物だと国内電車(NS)内やバスは基本的に安全ですが、国際列車は要注意です!
地下鉄(METRO)やトラムに乗車する人は、お金を支払って乗車してきています。車内は非常に混んでいることが多いため、ササッと乗り込んできては財布だけ取って次の駅で下りるという犯罪行為が行われるとか…国際列車に犯罪が多いのは、観光客が多いからだと言われています。限られた時間内で行動しているため、警察に届ける時間がなく泣き寝入りせざる得ない状態。それが泥棒にとって美味しい商売となるのです。
泥棒の多くは、電車に乗り込んではすぐに降りてしまうパターンが殆ど。次の駅まで一緒に乗ることはしません。電車が停車している5分前後は特に気を付けるといかも。駅付近では、怪しい人が後ろからついてきていないことを確認した後に切符を買うことをおすすめします。
海外で「リュックサックの使用はキケン」だと日本人が考えるのは普通だと思います。
しかし、ヨーロッパの人はリュックサックが大好きな人が多い!
リュックサックを背負って観光すると、逆に旅行客に見られることは少ない。ただ、お財布やパスポートは万が一のことも考え、リュックの中に入れないようにしましょう。楽しく安全な旅行をするためには、治安が悪い場所を認識し、安易に立ち入らないよう心がけることが重要です。
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オランダ旅行で注意したいのは、宿泊料金です。とくに首都アムステルダムでの宿泊料金は、世界の主要都市の中でも比較的高め。またロッテルダムやハーグなどは少し安いようです。食事も外食は高めです。
移動は鉄道が便利。アムステルダムを拠点に鉄道が発達しているオランダでは国内に400近い駅があり、ほとんどの都市まで3時間以内でアクセスが可能です。切符は窓口や自動券売機で購入することが出来ますが発券手数料がかかるので、駅の売店やサービスデスクで買える無記名式のOVチップカールトを購入すればトラムや地下鉄にも使えてお得になります。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約130円 5ユーロ=約650円 10ユーロ=約1,300円
50ユーロ=約6,500円 100ユーロ=約13,000円
EUの中でも経済面では優等生と言われているオランダですが、ユーロが安定しているとはいえ、情勢によって為替レートがめまぐるしく変わるため日本の物価と比較する際にもレートを見ておくことをおすすめします。
そんなユーロの変動を考慮しても、日本に比べて断然安いのがチーズ。オランダは酪農国でチーズの生産大国ですから、日本でみかける高価なチーズ類でも安く買うことができます。逆にオランダで高いのは日用品と衣料品です。
【コーラ】1.7ユーロ
日本円で200円程度
【たばこ】7.1ユーロ
日本円で800円程度
【ビール】0.7ユーロ
日本円で70円程度
オランダの外食する際の値段は、日本と比較すると若干高いです。マクドナルドのセットも平均7ユーロ(850円程度)、カジュアルなレストランで食事をしても15ユーロ程度かかります。
オ一方、スーパーなどのオランダの食品の値段は、日本と比較すると若干安いものもあります。
酒類に関しては、酒屋さんで買った場合は日本に比べると驚くほど安いです。
鉄道網が発達したオランダでは、空港から市内までの移動や観光でしたら乗り放題の券を購入し公共交通機関を利用するのがおすすめで交通費も安くなります。
タクシーは日本と同じくらいの金額で初乗りは7ユーロ前後、走行1キロごとに加算されます。またオランダでは決められた場所以外でタクシーをひろうことはありません、声を掛けてくるのは違法タクシーの可能性があります。
レンタカーは1日30ユーロ程度と日本より安いですが、電車に比べると、どちらもかなり割高になってしまいます。
旅行中の交通費もできるだけ低い予算で済ませたいですよね。でも、行きたい場所は減らしたくない。そんな願いをかなえてくれるのがオランダ・トラベルチケッですト。鉄道、トラム、バス、地下鉄といったオランダ国内の公共交通機関に終日乗り放題の乗車券で別々にチケットを購入するよりもお得。チケットは2種類で、朝のラッシュ時(06:30~09:00)は使えない39ユーロのものとラッシュ時も利用できる59ユーロがあります。
また、首都アムステルダムを中心とした旅をお考えでしたらアムステルダム・トラベルチケットは欠かせません。スキポール空港とアムステルダムを結ぶアムステルダム・エアポートエクスプレス(197番のバス)やナイトライナーを無制限に利用できるほかGVB(アムステルダム市営交通会社)が運行するすべての路面電車、バス、地下鉄、フェリーに乗り放題でカードシステムの使用方法やアムステルダムの人気スポットがわかるハンディマップまでついてきます。
チケットは3種類で、1日券は15ユーロ、2日券は20ユーロ、3日券が25ユーロ。もちろん移動のたびにチケットを購入するより費用が節約できます。
オランダ旅行のベストシーズンは4~9月と言われていますが、これは気候的に過ごしやすく真夏の日本に比べて涼しい夏の気候や桜の終わる4月頃から咲きはじめる日本のチューリップによるイメージによるものではないかと思います。
しかし、オランダは海洋性気候のため温暖で、実はチューリップのシーズンは1月から。チューリップシーズンの始まりを告げるチューリップ祭りも1月の第3土曜日となっています。そのため安い料金でパッケージ旅行を考えている方は1月2日~2月半ば過ぎぐらいまでが、お得に旅するチャンスかもしれません。
また需要に応じて変動しているホテル価格も、クリスマス休暇の12月20日から新年の1月1日を除けば安い傾向にあります。
オランダにはチップの習慣がないので、オランダでチップを払う人はあまり見かけません。また、ホテルやレストランの料金にもサービス料が含まれている場合が多く、その場合もチップは必要ありません。しかし合計金額にサービス料が含まれていない場合は料金の10~15%前後をチップとして渡すのが一般的なようです。
サービスを受けた場合にお礼程度のチップを渡すのであれば、目安としては、ホテルのルームサービスやベルボーイなら0.5~1ユーロほどのようです。
しかし、気をつけなければならないのがトイレとタクシーです。ヨーロッパの多くの国々と同様にオランダでも公共のトイレが有料のところが多く、1回トイレに入るたびに50セント(2017年現在)かかります。ホテル内のトイレにも有料のところがありコインはフロントですぐに両替してくれますが、中には50セントコインしか入らないトイレもありますので買い物のお釣りなどでもらったコインは使わずに持っていたほうが安心です。料金が決まっていない場合、50セントくらいのチップをトイレ前の係員に渡して利用しましょう。
タクシーは、中途半端な金額になってしまったら切り上げて払い、スーツケースなどの重い荷物をもってもらう場合にも1個に付き0.5~1ユーロ、または料金の10~15%程度払うのが地元では一般的になっているようです。
オランダの所得税は40%~50%のため、オランダの税金は高いと言われることがあります。
しかし、旅行者に関係する税金といえば、お買い物をしたときにかかる消費税。オランダでは付加価値税BTWが、これにあたります。一般的な商品には19%、日本の消費税の倍以上ですね。しかし薬や食料品など日常生活で利用するものの付加価値税は6%なので日本より安く感じます。
この高い税金、海外旅行者は免除されることになっているのですが、自分で申告する必要があるため面倒くさいからと、手続きを行わずに帰国してしまう方も多いようです。
何をどうしたらよいのか?ポイントを押さえながらまとめてみましたので、ぜひ免税を行ってから帰国してくださいね。事前にわかっていれば、帰国時に空港の窓口で簡単に手続きを行うことができます。
手続きに必要なものは「免税書類とレシート(クレジットの控えはダメ)」「 購入した商品(未使用であること)」「搭乗券、または航空券とパスポート」だけです。
オランダのATMの数は多く小さな村にもあります。しかも24時間稼動なので銀行や両替所の営業時間外でも現金を引き出すことができます。言語が日本語ではないことを除けば操作方法は基本的に日本と同じなので、ほとんどの方は大丈夫だと思います。
他のヨーロッパの国々と同じようにオランダのATMも建物の外壁に埋め込まれていることが多いので、使用する際には周りに気を付けましょう。
ただし、利用することが出来るのは「PLUS」や「Cirrus」マークがあるATMで、クレジットカード自体にも「PLUS」や「Cirrus」マークが入ったカードか両方のマークを確認してください。
また、クレジットカードの利用限度額やキャッシングができる設定になっているかどうかなどは出発前に確認しておきましょう。いざというときのために日本語を話すカスタマー・サービスや24時間体制で電話を受け付けるサービスの有無などもカード発行会社に聞いておくとよいかもしれません。カードの紛失や盗難時の利用停止、カード緊急再発行および緊急キャッシングの手配などのときに役立つと思います。
ところで、「クレジットカード使えない店はあるけど現金が使えない店はない」と考えるのが日本人ですが、オランダでは現金が使えないお店が結構あります。オランダの高級スーパー「Marqt(マルクト)」も、そのひとつ。強盗や店員の横領を防止する対策なんだそうです。また、100ユーロ以上の高額紙幣は受け付けないお店もあるので小額紙幣を持つことをおすすめします。