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海外旅行からの帰国後、使いきれずに余った外貨コインはどう扱えばいいのでしょうか。寄付をしたり電子マネー化したり、次回の旅行に備えて保管したりするなど、有効な使い方を以下でいくつかまとめました。
「また同じ国へ渡航する予定がある」という場合は、次回に備えて外貨コインを保管しておくことをおすすめします。USドル、タイのバーツ、大韓民国ウォンなど、国の通貨ごとに小分けして保管しておくと良いでしょう。ただし、その国の通貨が変更になった場合は保管している外貨コインも使えなくなってしまいます。念のため、その国の通貨事情も定期的にチェックしておくと良いでしょう。
外貨コインをできるだけ綺麗な状態で保管したい場合は、風通しが良く涼しい場所に保管することが大切です。コインは強い紫外線や光を苦手としており、これらに晒されると日焼けが進み、見た目が悪くなってしまうことも。また、ジッパー付きの袋に入れて出来る限り外気に触れさせない工夫をすることも大切です。外貨コインは、外気に触れすぎると酸化して変色が進んでしまうためです。
家族や友人がその国への旅行を計画しているのであれば、余った外貨コインをプレゼントするのもおすすめ。また、日本人旅行者があまり足を運ばないマイナーな国の通貨であれば、ちょっとした記念品にもなります。お土産のひとつとしてプレゼントすると、喜んでもらえるかもしれません。
空港や全国の加盟店などで設置されている「ポケットチェンジ」を使えば、外貨コインを各種電子マネーやクーポンコード、ギフトコードへ変えることができます。ポケットチェンジの端末操作は、交換先のサービスブランド(Edy、Amazonギフト券など多数)を選択肢、コインを投入するだけというシンプルなもの。また、ポケットチェンジの端末では、個人情報の入力を求められることもないため気軽です。
なお、ポケットチェンジの対応通貨はUSドルをはじめ、中国元や韓国ウォン、ユーロの4種類。台湾ドル、タイバーツ、香港ドル、シンガポールドル、ベトナムドンは紙幣のみの対応となっています。とはいえ、どの国も旅行やビジネスで赴く国としてはメジャーなのが大きな魅力です。
ちなみに、ゆがみや汚れがひどい外貨コインは読み取られない可能性があるため、注意が必要です。読み取れなかったコインは、返却または寄付を選択できます。
外貨コインを寄付するのも手です。たとえばユニセフによる「外国コイン募金」は、その名のとおり外貨コインを直接寄付できるのが特徴。空港の税関調査場内に専用の募金箱が設置されているほか、国際線の機内にて専用の封筒(チェンジフォーグッド)に外貨コインを入れ、乗務員へ手渡して寄付するという方法も。
また、JTBグループや毎日新聞社、三井住友銀行店舗にも募金箱が設置されています。家まで外貨コインを持って帰っていた場合は、これらの店舗で店頭寄付するとをおすすめします。
<ユニセフ以外では、日本キリスト教海外医療協力会も外貨コインによる寄付を受け付けています。寄付された外貨コインは、90キロ分でアフリカ・ウガンダで看護学校へ通う学生の授業料1年分として役立てられます。郵送・宅配便によって外貨コインを寄付できます。
余った外貨コインが少ない場合は、旅行の記念品として保管しておくのも良いでしょう。とくにデザイン性に優れた通貨やマイナーな国の通貨は、コレクションとして見栄えがします。