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海外に渡航した際、自分を証明するために必要なのがパスポート。それを紛失してしまったとなると、最悪、「帰りのフライトまでに帰国ができない!」という事態にもなりかねません。
しかし、パスポートも物である以上、落とすこともあれば、盗難に遭ってしまう可能性もあるものです。
ここでは、万が一パスポートを紛失してしまったときにとるべき行動について紹介していきます。
大事な身分証ですから、もちろんパスポートを落とさないに越したことはありません。ですが、ややこしいものの正当な手続きを踏めばパスポートを無くしても帰国できるケースがほとんどですので、安心して海外旅行を楽しんでくださいね。
国内でパスポートを紛失した場合は、すぐに『紛失届』を提出してパスポートを失効させなければいけません。どうやってなくしたかで発行してもらう必要書類が変わるので、ご注意ください。
「気づいたらパスポートがなくなっていた!」あるいは「バッグごと盗まれてしまった!」というケースにおいては、最寄りの警察署へ届け出たうえで、状況に応じて『遺失届出証明書』か『盗難届出証明書』を発行してもらいます。
また、届出証明書を発行してもらう際には受理番号を確認しておきましょう。
火事や自然災害で紛失した場合は、消防署または市区町へ届け出てください。その際に『罹災(りさい)証明書』を発行してもらいましょう。
その後の手続きは、各自治体の申請窓口やパスポートセンターで行います。紛失者の年齢にかかわらず、必ず本人が窓口へ行かなくてはいけません。なお、費用は発生しないので、紛失した場合は、速やかに手続きを進めましょう。
手続きには、以下の書類が必要となります。失効手続き後、もしパスポートが見つかったとしても、そのパスポートは二度と使用できません。
海外でパスポートを紛失した場合、そのままでは帰国できないため、パスポートの再発行あるいは一時帰国のための渡航書を発行してもらう必要があります。
どちらの手続きにも、現地の警察が発行する、『ポリスレポート(パスポートを紛失した証明書)』が必要なので、まずはすぐに警察署に行きましょう。
「ポリスレポート」を手に入れたら、速やかに現地の日本大使館や総領事館へ行って処理を進めてください。処理に必要な書類は、以下の通りです。
手続きをした後は『パスポートの再発行』か『渡航書の申請』、どちらかの選択肢を選ぶことになります。
時間に数週間の余裕があればパスポートの再発行をしてもらったほうが良いですが、どうしても時間がない、という場合は渡航書を発行してもらうのがよいでしょう。
現地で、そのままパスポートを再発行してもらいます。再発行には、以下の書類が必要です。
この中の「戸籍謄本」については、日本から送ってもらう必要があります。
また、パスポートの発行自体にも10日前後の時間がかかるため、再発行をするなら数週間は時間がかかると考えておくべきです。
そのような時間がないという場合には、発行から数日間利用できる『渡航書』を申請します。
申請に必要なものは、以下の通りです。
パスポート、もしくは渡航書を手に入れたら、現地の入国管理局で入国している状態を示す印鑑をもらいます。それでようやく、出国可能な状態になります。
パスポートの紛失は、特に海外旅行の際は絶対に避けたいところですが、100パーセント防げるわけではありません。パスポートとは別に、パスポートや免許証のコピーを持参しておくと、万が一のときの手続きをスムーズに進める役に立つので、用意しておくようにしましょう。