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このページでは、リトアニア旅行での現金情報や物価についてまとめています。
バルト海岸に沿って並ぶバルト三国の中で最大の面積をもち、南に位置しているリトアニア。ロシアやドイツの影響を受けてきましたが、2004年にはEUに加盟しています。そのため、2015年1月1日より公式通貨が「リタス」から「ユーロ」へ変更されました。
首都であるヴィリニュスにある旧市街は1994年に世界文化遺産に登録され、観光地として毎年多くの日本人観光客が訪れています。漆喰彫刻で有名な聖ペテロ・パウロ教会をはじめ、聖アンナ教会といった教会が点在。高台からは琥珀色に染まった屋根や歴史的建造物を一望できます。ヨーロッパでも屈指の美しい旧市街には、たくさんの歴史と文化が刻まれているのです。
現地で日本円からユーロへ両替する場合は、空港や両替所、銀行、ホテルなどで対応してもらえます。空港なら航空便の発着に合わせて対応可能。銀行だと手数料がまちまちで、ホテルはレートが良くないことがあり、いずれも慎重な見極めが必要です。
現地だと両替する際にレートや手数料をユーロで計算しなければならないのがデメリットといえます。渡航まで時間があるなら、日本にいる間に銀行や外貨宅配などを使って両替しておくのがおすすめです。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約130円 5ユーロ=約650円 10ユーロ=約1,300円
50ユーロ=約6,500円 100ユーロ=約13,000円
リトアニアは、ユーロ圏のなかで物価が高い北ヨーロッパと比べるとリーズナブルな国です。首都ヴィリニュスのレストランで前菜やメイン、アルコールを注文しても日本円にして3,000円程度で済ませられます。首都から離れたローカルな飲食店なら、ボリュームのあるステーキでも600円程度で食べられることも。昼食は9ユーロ、夕食は25ユーロを目安にしておくのが安心です。
330ccのコーラが1ユーロ、ビール1杯が1~2ユーロという背景からみても、リトアニアの物価の安さは一目瞭然。外国だからといってお財布事情はとくに気にする必要はないでしょう。
トロリーバスやバスが主な移動手段です。チケットは共通で、キオスクで購入して乗車します。市内の観光ならおおよそ5ユーロあれば問題ありません。タクシーを利用する場合は、初乗りで1ユーロ程度。ただ、路上でタクシーを捕まえるとぼったくられてしまうことがあります。信用できるタクシー会社を探して電話で呼ぶようにしましょう。
郊外となると交通手段は減るため、自転車レンタルがおすすめ。自然を満喫しながら気ままに移動できます。
一般的なホテルであれば1泊あたり30~40ユーロで宿泊できます。日本円にすると4,000~5,000円程度です。
高級ホテルでも1泊あたり45ユーロほどで泊まれるところもあります。数日しか滞在しないなら思いきって高級ホテルに泊まってみるのもアリ。VISAやMasterカードなどのクレジットカード払いできるホテルが多いので、現金が手元にない時はカード払いで対応できます。
よりリーズナブルに宿泊したいのであれば、ホステルやゲストハウスを検討してみてください。ホステルは3~5ユーロ、ゲストハウスは20ユーロほどで泊まれることが多いため、宿泊費を抑えられますよ。
リトアニアにはチップの習慣がありません。そのため、お食事の際にわざわざチップを置く必要はないのですが、観光地として知られるようになってからは、リトアニア全体でチップ制度も受け入れられるようになっています。地元住民でもチップを置いて店を後にする人が増えているようです。
チップは渡しても渡さなくてもマナー違反にはなりませんが、チップを置く場合は、お会計のお釣りとあわせて1ユーロ前後になるようお金を置いておくと良いでしょう。レストランでのチップは、お会計の10%を目安にしておくとベター。気持ちの良い接客をしてもらったら10%といわず、それ以上に増やしても喜ばれます。
全体的にクレジットカードを使えるところが多く、こぢんまりとしたカフェからキオスク、タクシー料金の支払いまでクレジットカードで済ませることができます。取り扱いが多いのは「VISA」「Master Card」です。たいていのお店・タクシーで使えます。
わざわざユーロを計算しなくて済むので、海外でのクレジットカード利用に抵抗がなければ、カード払いがおすすめ。カード1枚と3万円前後の現金があれば十分でしょう。
一方で「American Express(AMEX)」「JCB」などは、利用できる場所が限られているので注意が必要です。リトアニアに持って行くならVISAかMasterにしておきましょう。
EUに加盟しているリトアニアでは、加盟国間で取り決められた共通税制「付加価値税(VAT)」を導入しています。標準税率の加減は15%と決められている以外、税率を何%にするかは各国に委ねられている状況です。そのため、リトアニアの標準税率は21%となっています。バルト三国の中ではエストニアより1%高めですが、医薬品・書籍・文化やスポーツイベントに関する税率は5%、一部の建設に関しては9%にするといった優遇も。
また、観光客向けにタックスフリー加盟店も普及しています。日本からリトアニアに旅行した際は、付加価値税の払い戻しを受けられるのが嬉しいポイントです。タックスフリー加盟店で1回あたり55ユーロを超える買い物をした場合は、「タックスフリーでお願いします」と自己申告してください。そうすると、免税書類を発行してもらえます。レシートを添付してリトアニア出国の際に税関でスタンプを押してもらいましょう。
ただし、付加価値税が21%以下である医薬品・書籍購入分は払い戻しが受けられないので気をつけてください。
【コーラ】0.99ユーロ
日本円で128円程度
【たばこ】3.6ユーロ
日本円で457円程度
【ビール】0.94ユーロ
日本円で121円程度
日本と比較しても、リトアニアの物価は安いほうです。とくにコーラやビールなどは明らかにリトアニアのほうがお得に飲めます。日本円と同じくらいの感覚で買い物が楽しめるでしょう。
バルト三国の中でも最も物価が安い国なので、食事も宿泊施設も普段より贅沢にしてみるのもおすすめ。低予算でヨーロッパ旅行を検討している方は、リトアニアに足を運んでみてはいかがでしょうか。