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海外旅行・海外留学をする際には、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクを想定して、対処方法を考えておかなければなりません。下記では海外旅行保険について、補償内容や保険の種類、請求方法を紹介しています。
旅行先の環境の変化で病気にかかったり、怪我をしたりすることがあります。旅行先では、日本国内と同じように健康保険が使えるわけではありません。もし、病院にかかったら治療費が高額になることも十分に考えられるため下記のような補償があります。
旅行先で病気や怪我をしたときに適用される補償
旅行先で起きた予期せぬ事故により、他人や他人の持ち物を傷つけてしまうことがないとは言い切れません。例えば「海外でスキーをしている時に、他人にぶつかって怪我をさせてしまった」「宿泊先についていたスプリンクラーを壊して水浸しにしてしまった」というケースが考えられます。
場合によっては、賠償責任を負ったことによる賠償金額が数千万円に及ぶこともあります。リスクを減らすためにも、海外旅行へ行く前に、しっかりと備えておくべき補償のひとつです。
他人や他人の持ち物を傷つけてしまった場合の賠償金補償
旅行先では、身の回りの持ち物が盗難にあったり、破損して損害を受けたりすることがあります。他にも、思わぬ火災による事故でカメラ・衣類・旅券などに損害が生じることも。
海外旅行保険に加入せずに旅行に出かけてしまった場合、クレジットカードに付いている保険でカバーできることもあります。ですが、旅費やツアー代金、公共交通機関などの料金をクレジットカードで支払った時にしか補償されないケースもあるため、十分にカバーできるとはいえません。海外旅行保険には、所持品が盗難被害にあった時や所持品に破損が生じた場合に適用される補償があるので、旅行へ行く前に加入しておくと安心です。
携行品の盗難・破損が生じた場合の補償
旅行先では、思わぬ交通機関のトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。例を挙げると「飛行機が遅延・欠航したことにより、予定になかった宿泊費や飲食代がかかってしまった」「飛行場に預けた荷物の受け取りが遅れ、身の回りの必需品を買い揃えなければならない」などのケースが考えられます。海外旅行保険では、交通機関のトラブルによる損害に対する補償もついているので、万が一に備えたい場合は加入しておくのをおすすめです。
交通機関によるトラブルで損害が生じた場合に適用される補償
旅行先での事故発生時や緊急手術、警察への対応など、急を要する場合、即対応できることが重要なポイントになります。海外旅行保険には、基本的な補償内容のほか、旅行先で役立つ付帯サービスを提供しているので確認しましょう。
海外旅行保険の付帯サービス
傷害・疾病治療、賠償責任、携行品損害、救援者費用などの基本的な補償を含んだプランです。各社、セットプランにいくつかの補償額を設定しており「保険料を節約したお手頃なセット内容」から「手厚い補償のプラン」まで数種のセットプランを用意しています。
ひとつの補償内容に重点を置きたい場合や、カードに付帯している保険と併せて使える場合に、補償項目や補償金額をカスタマイズできるプランです。なお保険会社によって一定の制限がありますので注意してください。
※傷害死亡・傷害後遺障害・疾病死亡は、合計金額の上限が支払われますが、そのほかの補償内容に関しては、実際に必要になった費用を限度額として支払われます。
海外旅行保険には、クレジットカード付帯のものがあります。クレジットカード付帯の海外旅行保険は、保険会社の保険とは違い1度の旅行につき90日間と長めに設定されていて、クレジットカードの年会費以外にプラスの費用がかからないのが特徴です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険には「自動付帯(カードを持っているだけで保険が有効になるもの)」と「利用付帯(クレジットカードを使用して、旅行代金を支払わなければ有効とならない・年間一定額以上使用していないと有効とならないもの)」があります。自分が持っているクレジットカードに海外旅行保険がついているからと言って、確認しないまま旅行に出かけてしまうと、実は「利用付帯」の海外旅行保険で保険が適用できなかったということにも。また、クレジットカードを発行している会社によっては、保険の適用条件が異なる場合があるので、注意しましょう。
その他にも欧米では、日本と比べて「賠償」という意識が強いため、賠償責任の補償が少額であることは、旅行先でのリスクの一つと言えます。通常の海外旅行保険であれば、賠償請求額に対して「1億円以上」の補償金が下りますが、クレジットカード付帯の海外旅行保険は「2,000~5,000万円」までというケースが多いのです。そのため、1億円近くの賠償責任を負わなければならなくなった時に、クレジットカード付帯の海外旅行保険では不十分だと言えます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、手軽に利用できるというメリットがありますが、保険会社の海外旅行保険ほど、手厚い補償が設けられていません。旅行へ出かける際には、旅行先で起こる様々なリスクを考え、保険会社の海外旅行保険に加入しておくのがいいでしょう。
保険適用条件で注意しておきたいポイントまとめ
海外旅行保険は、旅行先での様々なトラブルとリスクに対して補償してくれる保険です。現在は、割引がある海外旅行保険に人気があります。
海外旅行保険の補償期間は「旅行の期間」のみという制限があります。もし、何かしらの理由で、滞在期間が延びてしまった場合は、それにともない補償が適用されない期間が生じることも考えられるため、注意が必要です。
旅行先で、偶然の怪我や病気にかかった場合に、現金支払いをせず、キャッシュレスで治療を受けられるようにしたのが、キャッシュレス・メディカル・サービスです。海外旅行保険の中でも、治療・救援費用の保険金支払の割合が高いといわれており、海外での医療費は、日本より高額になるケースがあるため、万が一の場合にとても役立つサービスと言えます。
旅行先で、携行品の損害が生じたときや損害賠償を請求されたとき、怪我や病気をしたときなど、現地の言葉で説明する必要があるはずです。そういった場合に備えて、病院の紹介や手配、パスポートやクレジットカードが盗難したときの対応、その他保険に関する相談に対応してくれます。
海外旅行保険の中には、インターネットから契約することで、保険料が割引されるプランがあります。もちろんインターネットからの契約なので、24時間年中無休で申し込みが可能です。
一般的な海外旅行保険を基本として、留学生・長期海外滞在者向けに必要な補償が足された保険のことを留学保険と言います。
補償項目には、旅行先で怪我や病気をした場合、必要となる治療費や入院費、治療・救援費用(入院時に家族が駆けつけるための費用)、死亡補償などが用意されており、留学先での思わぬトラブルに対処するため、必要な補償になるというわけです。
留学保険には、留学先で起こり得るトラブルを想定して、海外旅行保険ではカバーし切れない、いくつかの特約が設けられています。
保険金を請求する場合、事故発生後なるべく早い段階で、現地または日本の保険会社の窓口に連絡をします。このときに、医師の診断書や第三者の事故証明書など、必要になる書類について確認してください。
多くの保険会社では、帰国後に保険金を請求できる仕組みになっているため、請求方法の違いを把握し、速やかに手続きが行えるように確認しておきましょう。
海外へ行く際は、様々なリスクを考え保険に加入することが重要です。特に、医療費や賠償責任にかかる費用は、高額になる確率が高いため、治療・救援費用に関する補償内容と賠償責任補償について改めて確認しておいてください。また、海外旅行保険はインターネットから簡単に申し込める仕組みになっているので、渡航前に忘れずに加入することをおすすめします。