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サマータイムとは、「春から秋にかけて時計の針を1時間進めて、昼間の日照時間を長くすること」です。サマータイムになじみのない日本ではピンとこない方も多いと思いますが、たとえばアメリカやカナダの一部の地域では
といった方法がとられています。よって、サマータイム開始日は1日が23時間、終了日は1日が25時間になります。
サマータイムはヨーロッパや北米、オセアニアなどを中心に導入されている制度であり、たとえばアメリカなどでも導入している地域としていない地域があります。サマータイムという名称から7、8月の暑い夏に導入しているイメージがありますが、実際には日の長くなる3月~11月にかけて導入している地域が多いようです。
そのため、旅行先の地域がサマータイムを導入しているか、いつ開始し終了するかを調べておくことが大切です。
サマータイム導入のメリットとして、「照明代の節約」や「余暇の充実」「経済活性化」などが挙げられています。
サマータイムでは時計の針が1時間進んだ状態で日常生活を送りますから、たとえば「サマータイム導入前は18時の終業時に日が落ちていた」のが、サマータイム導入後は「終業時間18時でも、実際は17時のためまだ空が明るい」ということになります。そのため放課後や終業後の余暇の幅が広がり、運動量アップや経済活性化が期待できるというわけです。また、照明代節約に関しての効果は疑問視する見方もあり、効果を実感しにくい地域が多いようです。
なお、サマータイムにはデメリットもあるといわれています。日本ではこれまでにサマータイムの導入が検討されてきましたが、「各種システムの対応が難しい」「健康への悪影響が懸念される」といった理由から導入を断念しています。
メリットがある一方デメリットも無視できないサマータイムですが、注意点があります。とくに旅行する方は注意が必要。たとえばサマータイムを導入している地域としていない地域では、通常期間の時差と1時間変わります。そのため地域に合わせて時計の針を調整する必要がありますが、調整し忘れてしまうと集合時間やフライトに間に合わない…ということも。
また、サマータイムの開始と終了のタイミングでも時計の針を調整する必要があります。
サマータイムを導入している国は複数あります。ただしヨーロッパなどではサマータイムを廃止する動きがあるため、渡航するときにサマータイム制度がどうなっているか確認しておきましょう。
※南半球なので北半球と季節が逆です
※南半球なので北半球と季節が逆です
※南半球なので北半球と季節が逆です
サマータイムの開始や終了日を知る方法はいくつかあります。サマータイムを忘れていると予定に大きな狂いが生じてしまうこともありますので、しっかりチェックしておきましょう。
サマータイムを導入している地域では、開始と終了のタイミングをアナウンスしていることがあります。さりげなくアナウンスしている場合もあるため注意深くチェックしておきましょう。
また、現地の人に確認すれば正確な情報が手に入ります。さらにiPhoneの自動設定を利用すれば自動的にサマータイムが反映されます。パソコンや電波時計なども自動で切り替わりますが、手動で時間設定を行う家電や掛け時計などは自分で調整しなければなりません。