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このページでは、ギリシャ旅行での現金情報や物価についてまとめています。
ギリシャはEU加盟国なので、使用されている通貨はユーロです。EU加盟前に使われていた通貨はドラクマ。一定期間は換金が可能だったようですが、今はできません。
ドラクマ時代のギリシャは、物価が安かったのですが、通貨が変わってからインフレが進み物価が上昇。コーヒー1杯で5ユーロ(約650円)の時期もありました。
2010年ごろ経済危機に陥り、日本でも話題になったギリシャ。そのため、物価が安くなっているのでは?と思われるかもしれません。しかし、経済の低迷が影響で大きな増税が行われため、それほど物価が下がったという印象を受けないようです。ギリシャの経済危機のピークは過ぎましたが、今も不安定な状態が続いています。旅行する際は、急なユーロの値上がり、値下がりに気をつけるようにしましょう。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約130円 5ユーロ=約650円 10ユーロ=約1,300円
50ユーロ=約6,500円 100ユーロ=約13,000円
ギリシャへ旅行するときは、場所によって現金とクレジットカードを使い分けたほうがおすすめです。大きなショッピングモールではクレジットカードが利用できますが、地元の人が通う店や交通手段は現金でしか対応していない場合もあります。バランスよく組み合わせることで、よりギリシャを楽しむことができますよ。
ギリシャで使われるお金の単位はユーロです。大きい紙幣だと500ユーロがありますが、ギリシャでは100ユーロ以上はあまり市場で見かけることがありません。
メインで使うことが多いのは、50ユーロや20、10、5ユーロ紙幣です。そのため、両替をする際は、多少かさばりますが細かい現金でもらうようにしたほうが良いでしょう。小額紙幣での両替を受け付けてくれる、外貨両替宅配サービスを利用するのもおすすめです。
日本国内だと、円からユーロへの両替は簡単に行なうことができます。現地では銀行、両替所、一部の郵便局や旅行会社、ホテルなどで両替を行なうことができますが、多くの場所では手数料が発生。中にはレートが良くて、手数料なしの両替所もあるため要チェックです。
他にも24時間利用できるATMが設置されていたり、クレジットカードや国際キャッシュカードでユーロ紙幣を引き出せたりしますが、ATMのユーロ不足が起こることも考えられます。日本で事前に両替しておくことが無難だといえます。
クレジットカードを持っておくと、高級ホテルやレストラン、ショッピングモールといった場所で利用することができます。VISAやMasterカードが主流になっているため、どちらかは1枚持っておきたいところ。ただし、小さなホテルや地元の人が通う食堂、お土産店といった場所ではクレジットカードが利用できない場合がありますので注意してください。地元に密着したお店にも行くのであれば、ある程度の現金を所持しておくのがベターでしょう。
ギリシャの治安に関しては、安定している場所と不安定な場所がハッキリと分かれています。最近では世界各国からの不法滞在者や麻薬所持者などが増えているため、治安が少々悪化している状態です。旅行へ行く際は、事前に大使館のホームページを確認したほうが良いですよ。
繁華街や地下鉄といった、人が多く行きかう場所ではスリやひったくりなどが多く発生します。特に日本人の旅行者は多額の現金を持っていると見られているため、出歩くときは注意が必要です。街中でパスポート提示と所持金をチェックする偽の警官が出没しているので、安易に信用して出さないように気をつけましょう。
空港や市内両替所でお金を替えてもらったり、ATMでお金を引き出したりしたときは、両替後の強盗や盗難に注意してください。多額の現金を両替して持ち歩くのはリスキーです。少額ずつ両替するか、小分けにして分散させるなどの対策をとるのがいいでしょう。
日本語や片言の英語などで話しかけられた際、誘いに乗って一緒に行動してしまうと、睡眠薬強盗やいかさま賭博、またはぼったくりの被害にあう可能性が高くなります。日本語で愛想のよいにこやかな笑顔で誘ってきても、警戒はとかないようにしましょう。
一般的な飲食店の料金は、日本とほとんど変わりません。ただ、ギリシャの中でもミコノス島やアテネなどは、比較的料金が高いことで有名。カフェの料金もだいぶ違うので、料金が割高なのを認識しておきましょう。最近は外資系のファーストフード店やスタバなどのチェーン系カフェなどが増えてきています。そちらは日本とあまり変わらないです。
ギリシャ内、特にアテネ市内の場合では地下鉄やバスでの移動がメインです。実際にどの程度の料金で利用できるのか気になるところ。ここでは、アテネ市内から出ている交通機関の料金と島へ行くためのフェリーや飛行機の料金を紹介します。
1時間半以内であれば、1.4ユーロ(約180円)でアテネ市内を走るメトロ3本と市内バスがすべて乗り放題。
アテネから「デルフィ」というバスで約3時間かかる地域に行く場合、15.1ユーロ(約2,000円)。
日本のようにメーターが付いているタクシーがほとんどありません。乗り込んだ時に運転手に目的地を伝え、いくらでいけるか交渉する必要があります。
1日40~70ユーロ(約5,000~9,000円)ほどでレンタルが可能です。公共の交通機関が整っていない地域にいく場合、レンタカーを借りるとよいでしょう。
アテネ国際空港からミコノス島へ行くには片道で60ユーロ(7,800円)かかります。サントリーニ島やパロス島は53ユーロ(約7,000円)。乗る時間によって値段が変わるので、予約をするときには気をつけましょう。
ブルースター社という会社のフェリーの場合、一番安いエコノミーで37.5ユーロ(約5,000円)かかります。なお、ワンランクアップすると42ユーロ(約5,500円)です。フェリー会社によって料金が異なりますので、予約をする際には事前に料金を調べておきましょう。
経済危機後、宿泊費を値下げしたホテルが多かったギリシャ。ホテル検索サイト「トリバゴ」でも、ギリシャの宿泊費は数年間連続で宿泊費が下がり続けていることがわかります。
ユースホテル | 30ユーロ |
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一般的なホテル | 100~140ユーロ |
高級ホテル | 150ユーロ~ |
しかし、人気の高いリゾートなど地域によっては、宿泊費が上昇傾向。ギリシャの中でも、人気の高いリゾート島「サントリーニ島のフィラ」では一泊242ユーロ(約32,000円)。2013年の6月頃の137ユーロと比べると77%も値上がりしています。
また、アテネは他の地域と比べてホテル料金が割高。宿泊費を少しでも抑えたい方はユースホテルがオススメです。
ギリシャ文化の中には、親切にしてくれた人にはチップを渡して、感謝を表すという習慣があります。このチップはサービスに対しての感謝という意味で渡すものですので、明確な金額が定められているわけではありません。ただし、一定の目安があります。目安金額を以下にまとめましたので参考にしてみてください。
すでにサービス料金に含まれていることがありますが、料金の5~10%程度渡すのが通例。テーブルでの支払い時に、おつりの小銭をテーブルに置いたり、キリのいい金額を切り上げて渡したりします。カード払いする時は、勘定表を持ってきてもらった時に、チップ額を記載するのも良いでしょう。
レストラン同様にサービス料金に含まれていることがありますが、ポーターには荷物1つにつき1ユーロ、ドアマンにタクシーを読んでもらった時に1ユーロ、ルームサービスに1ユーロ渡しましょう。
タクシー料金の5~10%を渡すのが一般的です。
劇場の案内人には1ユーロを、クルーズでの船内泊では1日あたり10ドル程度渡しましょう。
消費税が5%から8%に増税された翌年、ギリシャでも日本の消費税と似た税制である付加価値税の増税が行われました。税率は23%。日本とは異なり、商品によって税率は変わりますが、日用品が23%、食品が13%、医薬品・書籍が6.5%と全体的に高いようです。
外国人旅行者の場合、特定の条件を満たしていれば、手続きを行なうことで免税してもらえるので、事前にチェックしておきましょう。なお、免税対象は買い物のみ。宿泊料金や飲食代は対象外です。
ギリシャで付加価値税が免除される制度を利用するための基本的な条件や流れをまとめました。少しでも安く買い物を済ませたい方は一度チェックしましょう。
条件は、“TAX FREE SHOPPING”の看板があるお店で買い物し、かつ同一店で合計120ユーロ(約16,000円)以上の買い物をすることです。
注意事項は、ギリシャを出るまで未使用で個人使用が目的の商品のみ対象になります。
ギリシャで現金をおろしたいときにも便利なのが国際キャッシュカード。ATMから自分の銀行口座から現地通貨で引き出すことができます。
ギリシャでも主要都市の銀行であれば、24時間利用可能なATMが設置されているので、手持ちのお金が不安になったら、すぐに現金をおろすことが出来ます。金融機関によって異なりますが、1日に引き出せる金額に限度額があるので、事前に限度額を確認しておくとよいでしょう。
ギリシャ危機が勃発し、景気が低迷しはじめた2010年以降、電気代やガソリン代が値上がりしました。また、増税が実施され、全体的に物価が高く感じられるようになりました。 ほかにも、スーパーの商品のうち、スイーツやスナック類も値上がり。一部の人気ホテルの料金も場所によってはかなり高くなったようです。
一方、逆に値下がりした物も多くありました。パンや肉、豆類や冷凍食品、洗剤などはのきなみ値下がり。ホテルの宿泊料金も数年間連続して下がり続けました。なかでも、かなり安くなったのは家賃。アテネ周辺のエリアで20~40%、その他の人気エリアでも20~30%値下がりしました。ロングステイするために、家具付き物件を数ヶ月借りても、かなりお値打ち価格で借りることができます。
【コーラ】1,5ユーロ
日本円で195円程度
【たばこ】3.5ユーロ
日本円で450円程度
【ビール】3.8ユーロ
日本円で500円程度
観光客にとってけっこう気になるのが外食の値段。以前に比べてだいぶ安くなってきていますが、日本と比較していきましょう。
レストランの食事も一般的な店舗は日本と料金があまり変わりません。ポケットパンに肉や野菜をはさんだピタの価格は約2ユーロ(約260円)くらい、串焼きのお肉のスブラキの料金は1本約1ユーロ(約130円)、ギリシャの一口サイズドーナツのルクマデスは10個で約3ユーロ(約400円)です。ギリシャの伝統料理を食べるなら1人14ユーロ(約1,800円)で、料理2品・飲み物・パン・1.5リットルの水・デザートが食べられます。もちろん高級ホテルのカフェやレストランの食事は高いので、日本と同様ピンキリです。
コーヒー1杯1~4ユーロ(約130~530円)ほどです。日本のスターバックスコーヒーやドトール、タリーズコーヒーの一杯の料金が200~500円くらいだと考えると同じくらいの値段と言えるでしょう。
地元のスーパーや商店、市場は料金が安め。上手に利用すれば、生鮮食品などの食品類や生活用品を安く購入できます。
アテネの主な移動手段は、メトロ・バス・タクシー・フェリー・飛行機などです。
アテネ市内はメトロが3本走っているため、ほとんど移動に困りません。料金も安いので、市内で一番お世話になる交通手段と言えるでしょう。料金は1.4ユーロ(約160円)。日本の電車と比べてもかなり安い料金と言えるでしょう。改札は無人で入り口に刻印機があるだけです。1時間半以内であればメトロ、市内バスが乗り放題です。なお、違反して検札で見つかると通常料金の60倍の罰金をとられます。
初乗り3.1ユーロ(約350円)。市内であれば1㎞ごとに0.66ユーロ(約75円)、郊外であれば1.16ユーロ(約130円)かかります。日本のタクシーと比べて半額くらいです。また、島へ行く場合は、フェリーや高速船、飛行機を利用できます。