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このページでは、イタリア旅行での現金情報や物価についてまとめています。
イタリアは世界中の人気観光地で毎年日本からもたくさんの人が旅行に行っています。ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアなどなど海外旅行の定番といっていいくらい有名ですね!人気観光地である一方、集団による組織化されたスリが多く、特に観光客が非常によく狙われるなんてことも。なので、盗まれたらおしまいな現金はあまり多く持ち歩かず、盗まれても凍結できるクレジットカードを数枚持っておくと安心です。
イタリアでは日本よりもクレジットカード利用が浸透しています。
クレジットカード発行数は日本の方が多いですが、イタリアでは小店舗でもクレジットカードの利用が可能で、クレジット1枚あれば買い物には困ることはありません。そのため、多額な金額を両替する必要はあまりなく、最低限の現金を持ち歩くことをおすすめします。
ただ、基本的には複数のクレジットカードは、万が一盗難にあうことも考えて手持ちとは別にスーツケースに予備として入れておきましょう。
ちなみに、イタリアで利用するクレジットは世界シェア率の高いVISAやMastercardがおすすめ。JCBは日本のシェア率は最も高いとされていますが、世界でみるとまだ弱い立場にあるみたい。
クレジットカードも使うとしても、現金はいくら持っていけばいいのか、頭を悩ませますよね。多すぎても少なくても嫌ですし...また、先ほども書いたように、イタリアではあまり多額の現金を持ち歩くことはおすすめしません。両替で損をしたり、盗難にあう可能性が高いからです。
普段クレジットを使わない人であれば、230ユーロ(30,000円)あれば十分と言えるでしょう。イタリアでは有料トイレやチップを払う機会も多いので、両替する際は小額紙幣を多めにするとスマートに現金が使えます。
小額紙幣での両替を受け付けてくれる、外貨両替宅配サービスを利用するのもおすすめです。
イタリア現地で両替するとなったら、空港にある両替所か銀行、街中の両替ショップが主な場所になります。結論から言うと、イタリアの両替レートは悪いと聞くことが多いです。
言葉がよくわからない、現地になれていない、という方でしたら、日本で両替するのが間違いないです。(当たり前ですが…)
仮に現地で両替するとなれば、イタリアの銀行か両替ショップ、空港での両替が主な手段になります。大都市に行く方は両替ショップよりも銀行で両替するのが安全。
街中の両替所が銀行や、もしかしたら日本のレートよりも良い可能性はありますが、基本的に手数料高めということが多いです。
海外旅行にはどこへ行ってもスリなどの現金トラブルはつきもの。イタリアに関しては、「プロのスリ集団」がいるので、チームワークでのスリが横行しています。
スタンダードの手口としては、道や時間を聞くふりして、もう一人が近づき、気を取られている間に財布を盗むスリ。私服警察官を装って財布やパスポートを提示するよう促されるといった手口もあります。
そもそも、日本人が道を聞かれること自体おかしいですし、警察官は財布をださせるようなことはしません。少しでも違和感を感じたら、言葉が通じないふりしてその場から離れましょう。
ローマの中でもスリの有名地としてテルミニ駅があります。ローマの交通拠点の一つなので利用する際はぜひ気を付けてくださいね。
ローマのJCBプラザの現地の方いわく、被害者の約8割は日本人男性とのことです。日本人は危機感がなく、特に男性は警戒心を持たない傾向にあります。
旅行先で苦い思いをしないためにも、しっかり荷物の管理を徹底するなどして対策をしてください。
イタリアへ旅行する際、把握しておきたいのがイタリアのお金事情です。イタリアの通貨は2002年にリラからユーロへと変わりました。それに伴い物価も上昇し、現在では日本の物価とほぼ同じです。
都心ほど物価が高く、地方は物価が安いというのもひとつの特徴で、特に人気観光地であるローマ・フィレンツェ・ミラノ・ヴェネツィアは物価が高いです。ただ、イタリア産のブランド品は日本で購入するよりも断然安く手に入るので、日本円の半額程度の価格で購入が可能です。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約130円 5ユーロ=約650円 10ユーロ=約1,300円
50ユーロ=約6,500円 100ユーロ=約13,000円
イタリアと日本の物価はほぼ同じです。フィレンツェ・ミラノ・ベネチアなどの人気観光地での観光費用、宿泊費用は日本と大差ありません。しかし、イタリアの人気観光地や大都市は物価が高いですが、地方都市に行くと物価は下がるので、地方都市と比較すると日本よりも安く感じるでしょう。
バスや地下鉄は時間制限乗り放題チケットが主流なので上手く使えば日本よりもお得に移動ができますし、ピザなどの軽食も地元の人が通う店に行けば安価でボリューム満点の食事が楽しめます。
しかし、宿泊費はシーズンによって価格が変わります。観光客が多くなるバカンスシーズンになると倍の価格に跳ね上がることもあるので注意しましょう。
【コーラ】0.80ユーロ
日本円で90円程度
【たばこ】3~5ユーロ
日本円で330~550円程度
【ビール】1ユーロ
日本円で110円程度
イタリアはおいしいものだらけで、安くてボリューム満点のイタリアングルメが食べられると思っている人は多いです。
しかし、実際には日本の外食と比べるとイタリアの外食は割高です。イタリアに限らずヨーロッパ諸国ではパスタ1皿1600~2000円することもあり、前菜やメイン、デザートを付けると総額6000~7000円になることも多いです。
もっと低価格で済ませたいという人はピッツェリアなどでピザをテイクアウトがおすすめ。ピザは1枚800~1000円で、かなりボリュームがあるのでお腹一杯食べることができますし、ピザだけでは味気ないという人はスーパーでサラダなどを買えば1000~1500円でボリューム満点のディナーが食べられます。
レストランでの外食と考えるとイタリアは日本より物価が高いですが、工夫次第ではお得においしいものを食べることもできます。
イタリアの交通費は日本とほぼ同じです。観光客がよく利用する特急列車ユーロスターの場合は約40ユーロ程度(4800円程度)です。
地下鉄は1~1.5ユーロ(130~190円)なので日本の交通費と比較すると割安です。タクシーは初乗り料金が2.3ユーロ(270円)なのでお得に思いますが祝日や深夜帯だと価格が上がり3.3ユーロ(400円)になるので注意が必要ですね。
イタリア旅行の醍醐味といえば本場のおいしいイタリア料理です。イタリアで食事をするにはどのくらいの食費が必要になるのでしょうか。まず、行く店によって予算は変わってきます。三ツ星リストランテなどの高級店であれば一人分の食事代が200ユーロを超えることもあります。しかし、一般的なレストランであれば30~50ユーロが相場です。ワインはピンからキリまであるので高級なものを頼むと一気に高くなってしまうこともありますが、地元産のワインであれば15~30ユーロあれば十分に楽しめます。
リストランテ(いわゆる高級レストラン)よりもカジュアルなトラットリアであれば一皿10ユーロくらいなので、ランチ・ディナー共に20~30ユーロが平均価格です。ワインも1本10ユーロ前後なのでリーズナブルな価格で楽しめます。イタリアの本場のピザが食べられるピッツェリアも人気です。
しかし、地元の人が通う店と観光客向けの店では設定価格に差があり、観光客向けの方がやや高額に設定されています。地元の人が通うピッツェリアであれば1枚当たり5~8ユーロが平均価格です。もっと気軽な軽食用のバールであれば2.5~4ユーロが平均価格です。コーヒーやクロワッサン、ドーナツ、パニー二などが楽しめます。
旅行する際の食事、お茶、おやつにかかる費用は、カジュアルなレストランなら10~30ユーロが平均価格で、これを日本円に直すと1100~4000円くらいです。高級店での食事であれば1食1万円以上することも珍しくありません。
軽食用が楽しめるバールやピッツェリアなら10ユーロ以下でも十分な食事ができます。お茶をするにも価格に差があり、コーヒーの立ち飲みであれば1ユーロ(100円強)座って飲むのであれば2ユーロ(200~300円)ペットボトルの水であれば0.5~1ユーロ(100円前後)かかります。
イタリアン・ジェラートは小さなサイズで2~3ユーロ(300~500円)です。イタリアで食事を楽しむ際の基準になるので覚えておきましょう。
イタリア旅行をするうえで交通費はどのくらいかかるのでしょうか。イタリアには電車、地下鉄、バス、飛行機など色々な交通手段があるので何を使うかで費用は変わってきます。
ローマ・フィレンツェ・ミラノなどの人気観光地を旅行するのであれば特急列車ユーロスターが便利です。ローマ~フィレンツェ間やローマ~ナポリ間であれば44ユーロで移動可能です。
ユーロスターの下のランクであれば多少時間はかかりますが20ユーロ強で移動できます。
イタリアの地下鉄・バスのチケットは共通です。使用できる時間や料金は都市によって違いますが、1回60分~90分など時間制限のチケットがほとんどで、その時間の間は乗り放題です。チケット1枚につき1.0~1.2ユーロです。
イタリアのタクシー料金は日本同様にメーター計算です。初乗り運賃に移動距離が足される計算になり、初乗り料金は大体4ユーロです。ただ、夜22時以降や早朝、祝日は料金が割増になり、スーツケース代などもあるので注意が必要です。
イタリアの各都市はそこまで広くないので市内の移動であれば20ユーロあれば十分です。
イタリアには観光用の乗り物である馬車・ゴンドラがあります。雰囲気があり旅行気分が味わえるので一度乗ってみたいという方も多いですが、観光客用のものなので価格は割増です。
イタリアの宿泊料金は街によってだいぶ差があります。ローマ・フィレンツェ・ミラノ・ベネチアなどの人気観光地であればシングル80~120ユーロ、ツイン150~200ユーロが平均価格です。これが地方都市になるとシングル40~80ユーロ、ツイン100ユーロ前後なのでほぼ半額で宿泊できます。
またホテルのランクが高ければ当然宿泊料金も高くなります。有名高級ホテルのスイートであれば1部屋1000ユーロも珍しくありません。
イタリアの宿泊施設はホテルだけではなく色々なタイプがあります。部屋代に朝食料金が含まれているB&B(ベッド&ブレックファスト)は豪華な設備が整っていても部屋代は割安なので多くの観光客に利用されています。
イタリアの宿泊施設の価格は季節によっても変動します。イタリアでは大きく分けて3~10月がハイシーズン、11~2月がローシーズンです。ハイシーズンは観光客が増えるので宿泊費が高くなり、ローシーズンは観光客が減るので宿泊費が低くなります。しかし、ローシーズン中でもナターレ(クリスマス)やパスクア(イースター)、カルネバーレ(カーニバル)などのバカンス時期は観光客が殺到するのでハイシーズンよりも宿泊費が高くなることもあります。
イタリア観光にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
観光先・施設によって価格は上下しますが、基本的に美術館や博物館は5~15ユーロ(500~2000円)程度です。遺跡は5~12ユーロ(500~1500円)、有料教会は2~6ユーロ(1000円以下)です。日本の観光代とほぼ同じと考えて良いでしょう。
イタリアの教会は無料で見学できる場合が多く、ローマの教会はほとんど無料です。各町のドゥオーモ(大聖堂)も無料開放されています。
イタリアの各町ではお得な観光チケットや共通券を販売していることが多く、町の見どころの入場がフリーになったり、観光地を回るバスが自由に乗れます。しかし、こういった共通券は無計画に購入してしまうとかえって割高になるので、必要かどうかよく考えてから購入するようにしましょう。
イタリアでは基本的にチップは義務ではありません。そのため渡さなくても構いませんが、素晴らしいサービスを提供してもらった場合などには「ありがとう」の意味を込めて渡す場合があります。
ポーターに荷物を運んでもらう場合は荷物1つ当たり1ユーロが基準になります。ベッドメイキングの場合も1ユーロが基本です。しかし、ベッドにそのまま置くとシーツに巻き込まれてしまったり、落とし物と間違えられることがあるので「Grazie(ありがとう)」とメモを添えたり、分かりやすくテーブルに置いておきましょう。
高級店であれば総額の10%がチップの相場といわれています。しかし、総額によっては中途半端な額になってしまうので、5ユーロ、10ユーロと切りの良い額を渡しましょう。
カジュアルな店であれば総額関係なく1~2ユーロ渡します。チップは手渡しやテーブルに置くことが多いですが、カードでチップ分を支払うこともできます。伝票の飲食代の上に空欄があるので、そこにチップの値段を書き合計金額を下に書き込み支払いの際にスタッフに渡しましょう。
高級店であれば総額の10%がチップの相場といわれています。しかし、総額によっては中途半端な額になってしまうので、5ユーロ、10ユーロと切りの良い額を渡しましょう。
タクシーの場合は、料金の端数をそのままチップとして渡すのが一般的です。14ユーロであれば15ユーロ払って、おつりはチップとして運転手に渡しましょう。
しかし、チップは義務ではないのでおつりを返して欲しい場合は「Mi da resto?(お釣りをもらえますか?)」と伝えましょう。
イタリアで買い物する際には、かかる税金や免税制度などを把握しておきましょう。イタリアで買い物するとIVAという10~20%の消費税がかされます。ちなみに靴や衣服は20%、食料品は10%、特別食料品は4%の税金がかかります。
しかし、EU諸国以外の国に居住している人は免税対象となるので、帰国時に手続きすれば税金が還元されます。その際にはいくつかの条件があるので、旅行に行く場合は事前に確認しておきましょう。
イタリアには日本同様多くのATMが設置されています。イタリアのATMは2種類あり、道路に面して壁に埋め込まれた屋外タイプのものと、カードを通して中に入る屋内のタイプのものがあります。屋外のタイプはもちろん、屋内のタイプであっても周囲の人に注意し暗証番号を知られないように気を付けましょう。
出てきたカードと現金はすぐにお財布にしまうように心がけ、友人や家族が一緒であれば近くで周囲を見張ってもらうことをおすすめします。また、挿入したクレジットカードが出てこないというトラブルも多いです。銀行が閉まっている時間帯にそういったトラブルが起きてしまうと対処の方法がないので、できるだけ銀行の営業時間帯にATMを利用するようにしましょう。
イタリアのATMは日本のATMに比べて故障することが多く、キャッシュカードが出てこないなどのトラブルが頻繁に起きます。できるだけ普段からメンテナンスが行き届いている銀行に併設されたATMを使いましょう。トラブルが起きても対処できるように銀行の営業時間内に使用するのが好ましいです。
先に使っている人がいれば故障の危険性は少ないので、問題なく動いているか確認してからATMを使うようにしましょう。