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このページでは、ウォンとそのお得な外貨両替法について調べています。
日本から最も近い外国といえば、韓国。時差もまったくなく、飛行機なら2~3時間で到着してしまう気楽さが人気で、日本人の海外渡航先としてはベスト3に入る人気ぶりです。
そんな韓国の通貨は「ウォン」。日本円と10対1の為替レートを保っているため「1000ウォンなら100円」など、換算が楽な通貨となっています。とは言え「韓国の物価が安い」という意味ではありません。近年は国民から物価高を憂う声も挙がるほどで、さまざまな相場は日本とほぼ変わらないと考えて間違いないでしょう。
【ウォン紙幣の種類】
1000ウォン、5000ウォン、1万ウォン、5万ウォンの4種類
ウォンは日本よりも韓国現地のほうが好レートで両替できる場合が多いです。ただし、海外での両替が不安だったり手間なく思い切り旅行を楽しみたい方は日本での両替が最適。事前に両替する方法としては、銀行・外貨両替専門店・金券ショップなどが主流です。
銀行は偽札が紛れ込む心配がないのが利点ですが、レートや手数料が高いのが気になる点。
外貨両替専門店は専門的に外貨を扱っているので最小紙幣単位で細かい両替が可能なのが魅力です。ただし信用は銀行に比べるとやや劣ります。
金券ショップは通常よりも安く外貨を取り扱っているケースがあり、お得に両替できるのが特徴。しかし安全性については不安が残ります。
トラブルなく両替するなら何を重視するかで両替方法を見極めるのがポイント。店舗まで行く時間がないという人には、銀行や外貨両替専門店が行っている「宅配サービス」もあるので、一度調べてみてください。一定額以上の両替なら送料・手数料が無料になる嬉しいサービスがつくこともありますよ。
日本国内の銀行はレートがあまり良くないため、損なく円からウォンに両替したいなら韓国現地に着いてから両替するのがおすすめです。
とはいえ、東京などの主要都市に住んでいる場合、ウリ銀行やSBJ銀行といった韓国系銀行の日本支店があるため、そこで両替すれば韓国国内とほぼ変わらない手数料で両替できます。韓国系銀行のほとんどが1人1回500万ウォン程度までしか両替できないので、その点は注意してください。
現地での両替後は後ろに列ができていたとしても、正しい金額が手元にあるか必ず確認してください。場合によっては金額や手数料を誤魔化されるケースも珍しくありません。後で気が付いたとしても、お財布にお金を入れた後では相手にしてもらえない可能性が高めです。必ず両替担当者の目の前でお金を数え、正しい金額か確認してください。
なるべくお得に外貨両替したいなら、注目すべきはレートと手数料。最近はガイドブックにも掲載されていたりするので、事前に手数料の安いところを調べておくと困りません。
韓国ウォンへの両替はどこで行なうのが一番お得なのか、気になるところですよね。韓国旅行の情報サイト・コネストが実施した調査の結果をダイジェストで紹介します。
市内の公認両替所と日本国内銀行の窓口では、100円あたりで158ウォンものレート差があった模様。つまり1万円両替した場合、1万5800ウォン(1580円程度)の差が生じるというわけです。これは大問題ですね。
額が大きくなればなるほど、差額も大きくなりますので、やはりウォンは現地で両替すべきなのかもしれません。とはいえ、SBJ銀行が比較的健闘しているのは十分注目に値します。
韓国市内の両替ショップと銀行、空港の両替所、日本の銀行のなかでどこで両替するのがお得か、実際のレートから5万円両替したときの差を検証してみました。
現地 | 日本 | ||
---|---|---|---|
FX KOREA | 495,250ウォン | SBJ銀行 | 484,130ウォン |
ウリ銀行 明洞金融センター | 487,415ウォン | みずほ銀行 | 427,350ウォン |
新韓銀行 明洞支店 | 486,505ウォン | りそな銀行 | 445,235ウォン |
新韓銀行仁川国際空港支店 | 486,505ウォン | 三菱UFJ銀行 | 427,350ウォン |
韓国で両替する方がお得なのが一目でわかります。最大で67,900ウォン、日本円で約6,454円も差が出てしまっています。ただ、韓国でも空港ではレートは日本と変わらないので、現地の空港で両替するつもりであれば日本で両替していっても同じでしょう。
外貨両替は現金が関わるため現地での両替には少し注意が必要。とくに日本人観光客は裕福だと思われているため、日本国内のように気を抜いているとトラブルに巻き込まれる可能性があります。まず、どんなに良い条件であっても個人の両替屋は利用しないこと。一度に大きな額を両替するのもなるべく避けたほうが無難です。場所を変えながら数回に分けて両替えしましょう。
海外での両替はトラブルに巻き込まれないよう神経を使う必要があるのが難点。せっかくの旅行なのにハラハラして終わってしまった、ということがないよう安心・安全を選ぶなら日本国内での両替をおすすめします。
各、両替所の詳細は下記をご覧ください。
100円両替すると… | 5万円両替すると… |
---|---|
960ウォン | 495,250ウォン |
※2023年4月18日
手数料 | 無料 |
---|---|
営業時間 | 9:00~21:00 |
住所 | ソウル特別市中区明洞1街32 |
ネット上でFX KOREAのレートが見つけられなかったので韓国へ訪問したときに確認した2017年2月のレートを紹介します。FX KOREAはソウルでもレートが良い両替所として結構有名です。ソウルの繁華街、明洞にある両替ショップは両替のレートがいいので、現地の両替所はかなりお得です!
100円両替すると… | 5万円両替すると… |
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974ウォン | 487,415ウォン |
※2023年4月18日
手数料 | 無料 |
---|---|
営業時間 | 9:00~17:00 土日:10:00~17:00 |
住所 | ソウル特別市中区明洞2街33-2 |
現地のウリ銀行もレートは悪くないです。むしろ街中の両替ショップよりもお得に両替できちゃっています。街中にウリ銀行もたくさんあるので、ソウルであれば利用しやすいです。
100円両替すると… | 5万円両替すると… |
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973ウォン | 486,505ウォン |
※2023年4月18日
手数料 | 無料 |
---|---|
営業時間 | 9:00~16:00 土日祝は休み |
住所 | ソウル特別市中区明洞1街53-1 |
ウリ銀行に続いて新韓銀行のレート情報。銀行は夕方までに閉まってしまうこともあるので、時間に注意が必要です。ウリ銀行と新韓銀行以外にも、韓国でメジャーな銀行はハナ銀行、国民銀行があります。
100円両替すると… | 5万円両替すると… |
---|---|
973ウォン | 486,505ウォン |
※2023年4月18日
手数料 | 無料 |
---|---|
営業時間 | 6:00~21:00 |
住所 | 仁川国際空港 旅客ターミナルF1・3 |
現地市内での両替はレートも安く、評判が良いですが空港はそうでもありません。現地の方が安くてお得という情報だけもって空港で両替してしまうと損してしまうので注意を。市内と比べると39,000ウォン、日本円で約4,000円も違います。結構笑えない差ですね。
100円両替すると… | 5万円両替すると… |
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968ウォン | 484,130ウォン |
※2023年4月18日
手数料 | 無料 |
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営業時間 | 9:00~15:00 土日祝は休み |
住所 | 東京都新宿区歌舞伎町二丁目31-11 第2モナミビル2階 他 |
国内では比較的ウォンのレートが良いとされるSBJ銀行。5万円両替するとしたら、現地の両替所と比べると最大で482,546ウォン違います。日本円で換算すると約4,856円。日本で両替する場合、必要最低限の金額のみ両替して、他は現地の市内で換金するのが一番いいかもしれません。
100円両替すると… | 5万円両替すると… |
---|---|
854ウォン | 427,350ウォン |
※2023年4月18日
手数料 | 無料 |
---|---|
営業時間 | 11:00~19:00 土日祝は休み |
住所 | 東京都新宿区西新宿1西口地下街1号 他 |
日本国内の銀行の代表としてみずほ銀行のレートを調べましたが、比較している両替所の中でも日本の銀行のレートは良くありません。
現地で両替をする際に注意したいポイントをまとめました。両替になれていないと思わぬトラブルに巻き込まれることもあるので、楽しい旅を満喫するためにも、しっかりと現地事情を把握しておきましょう。
現地で両替をしようと思った場合、まず両替所を探す必要があります。店舗のある場所や営業時間を確認し、現地の言葉でやり取りをしなければなりません。そのため、両替に時間がかかったり、思うような両替ができなかったりする場合もあります。
また、韓国には無許可で営業している両替所もあるようです。知らないで利用してしまうと、偽札を渡されてしまうといった両替詐欺の被害に遭うこともあるので注意しましょう。
現地でウォンが余ってしまった場合、帰国する前に日本円に両替しましょう。韓国のウォンは、日本国内で両替できるところがあまりありません。また、両替できたとしてもレートが悪いため、損をしてしまいます。
再両替の際に注意したいのは、「外貨交換証明書」が必要になる場合があること。日本国内の韓国系銀行で両替する際には、韓国を出国したことを証明できる書類(パスポート)が必要になります。そのほかにも両替した際に発行される控えも必要になるので、しっかりと持っておきましょう。
と、ここまで韓国現地で両替する方が絶対お得とはいってきましたが、その現地(ソウル市内)まで行くまで飲食代や交通費など最低限の金額はもっていたいですよね。
前回の旅行の余りがある方は関係ないかもしれないですが、持っていない方は多少日本で両替していった方が無難です。ここからは日本で両替する場合、どこが一番お得に両替できるか検証してみました。
100円あたり… | 1万円両替したら… | 最高額との差 | |
---|---|---|---|
SBJ銀行 | 968ウォン | 484,130ウォン | - |
GPA(外貨宅配) | 862ウォン | 85,034ウォン | -10,620ウォン(-1,252円) |
大黒屋(金券ショップ) | 864ウォン | 86,430ウォン | -10,396ウォン(-1,255円) |
三菱UFJ銀行 | 854ウォン | 85,470ウォン | -11,356ウォン(-1,339円) |
※2023年4月18日
SBJ銀行は韓国の新韓銀行を中心とした金融グループの日本法人です。韓国ウォンをお得に両替できる理由は、そういった背景があるからと言えます。
日本国内で両替する場合はSBJ銀行と比較すると、1,000円程度の差がでてしまいます。交通費や時間なども鑑みて、一番最適な両替所を利用するようにしましょう。
韓国はクレジットカードの普及率がとても高いのが特徴です。韓国ドラマでも、コンビニやデパートなど、どこでもクレジットカードで支払いをしています。アメリカやヨーロッパと同じようなカード天国だといっても過言ではありません。
しかし、市場や露店ではクレジットカードが使えないので、現金も必要です。一方でエステやマッサージなどの料金は、クレジット決済よりも現金払いのほうが料金が安くなることがあるので、お得に利用したい場合は現金が必要になります。状況に合わせてクレジットカードと現金を使い分けられるようにしておくとよいでしょう。
現金を持ち歩かないことで有名な韓国人が利用しているのが、Tマネーカード。ソウル市が出資して立ち上げた韓国スマートカードが発行している交通カードです。導入された当初は、首都圏電鉄や路線バスのみの利用でしたが、現在はコンビニでも利用できるようになっています。
日本でいうところの、SuicaやPASMO、ICOCA的な存在です。交通カードとしてTマネーカードを採用する自治体が増えており、地下鉄やバスを利用する場合は100ウォン引きになり、乗り換え時にも割引が適用されます。