お得に外貨両替を済ませるには?

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クロアチア旅行の現金事情

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ここでは、クロアチアを訪れる際に知っておきたい知識について紹介しています。2023年1月1日からの通貨の変更やジェンゲン協定への加盟に加えて、税金や物価などについてまとめているので、クロアチアに旅行に行きたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

クロアチア旅行の両替指南書

クロアチアは「アドリア海の真珠」と呼ばれ、非常に自然が美しい国として知られています。プリトヴィツェ湖群国立公園をはじめとする観光スポットがたくさんあり、特に夏の間には観光客がバカンスを過ごすために訪れます。

クロアチアの首都はザグレブですが、こちらも歴史を感じられる建物が多く残っている見応えのあるエリアです。他にも美しいビーチがあるスプリットやオレンジの街並みが印象的なドブロブニクなど、歩くだけで楽しい観光地がたくさんあることも特徴のひとつといえるでしょう。

クロアチアは2023年1月1日から通貨がユーロとなっています。それ以前は自国通貨であるクーナを使用していましたが、ユーロの導入により日本でも簡単に両替できるようになったことから、旅行者にとってさらに親しみやすい国となったといえるのではないでしょうか。

クロアチアの情勢変化による旅行者への影響

クロアチアでは、2023年よりユーロの導入、またジェンゲン協定への加盟といったように大きな変化がありました。通貨が変わることによってどのような変化があるのかなど、クロアチアに旅行する場合に念頭に置いておきたい点についてまとめています。

クロアチアのユーロ正式導入について

1991年に独立を宣言して2013年にはEUに加盟したクロアチアですが、これまでは自国通貨である「クーナ」が使われていました。しかし、2022年7月にEU理事会から認められ、2023年1月1日よりユーロが導入されています。

このことにより、ユーロを法定通貨とするユーロ圏は20ヶ国に拡大。クロアチアにとっては、国際通貨のユーロ圏に加わることによって為替の変動リスクが抑制されるというメリットがあります。その反面、通貨の切り替えに便乗して値上げが起こり、物価が高騰する可能性も考えられます。

これまで旅行をして手元にまだクーナが手元に残っている、という方もいるかもしれません。ユーロの導入が行われることによって、これまで使用されてきたクーナ紙幣やコインの扱いはどうなるのかというと、2023年6月30日までは、クロアチア国内のすべての郵便局での交換が可能となっています。また、年末まではクロアチア国内の銀行での交換が可能です(商業銀行においては2023年7月1日以降手数料が徴収可能となるようです)。さらにクロアチア国立銀行では、2025年12月31日までクーナ硬貨と紙幣を無制限・無料でユーロに両替可能となっています。ちなみに、クロアチア国内にある銀行に預けているクーナ建ての預金については、自動的にユーロに変換されることになっています。

また、クロアチア国内では2023年中はユーロとクーナの二重表示が行われる予定となっていますが、2023年1月15日以降の支払いに使えるのはユーロ通貨のみとなります。

クロアチアのジェンゲン協定について

クロアチアに旅行に行く場合には「シェンゲン協定」についてもあらかじめ確認しておきましょう。クロアチアは2023年1月1日よりシェンゲン協定に加盟していますが、こちらの協定は加盟しているヨーロッパの国家間において、最初に上陸した加盟国の入国審査のみで通過ができるという内容となっています。クロアチアがシェンゲン協定に加盟することによってクロアチアへの旅行者にも適用されますので、シェンゲン協定の加盟国内であれば出入国審査が不要となり、ヨーロッパ周遊旅行をしたい場合にはより便利になるというメリットがあります。

ただし、いくつか注意点があります。シェンゲン協定の加盟国に無査証で滞在できるのは、「あらゆる180日の期間内で最大90日間」と定められています。2023年1月1日以降はクロアチアでの滞在期間もこのシェンゲン協定加盟国の滞在期間として参入されることになります。短期のクロアチア旅行やヨーロッパ旅行の場合にはそれほど気にする必要はないかもしれませんが、長期的なヨーロッパの旅行を計画している場合や何度も加盟国に訪問をするには、事前にスケジュールをしっかりと確認し、不法滞在とならないように計画をしていきましょう。

また、シェンゲン協定の加盟国間では出入国検査は原則として行われませんが、国内の安全確保などを理由として一時的に国境管理が導入されるというケースもあります。特に、非シェンゲン協定国籍者の扱いについては流動的になる可能性もあると考えられているので、シェンゲン協定加盟国間を移動する際にも日本国旅券の携行を忘れないようにしましょう。

クロアチアはカード払いが主流

クロアチアはクレジットカード払いが主流となっており、ほとんどの場所でクレジットカードが使えることを覚えておくとともに、現金が必要となる場面もたくさんあるということもしっかりと押さえておくことが大切です。クレジットカードを用意しておくだけではなく、ある程度現金を両替しておくことも必要となってくるという点を念頭に置いておきましょう。

これまでは、クロアチアの自国通貨となっていたクーナはクロアチア内でのみ換金ができるという状態でしたが、前述の通り2022年12月31日をもってクーナが廃止されて2023年1月からユーロが正式導入されたため、日本国内であらかじめ両替しておくことが可能となっています。

ユーロは日本でもたくさん流通している通貨なので、日本国内の方がお得なレートで両替できる傾向があります。以上から、クロアチアに行く場合には出国前に両替しておくことが大切です。さらに、両替を行う際には、どこがお得な外貨両替サービスを提供しているのかということをしっかりと検討して、早めに海外旅行の計画を立てて準備していくことが重要となってきます。

クロアチアでの現金トラブル

クロアチアでは、ヨーロッパの中でも比較的治安が良い国といわれています。ただし、観光客がターゲットとなる犯罪が発生する可能性はゼロではなく、特に窃盗の被害に注意する必要があるといえるでしょう。これは、観光先でショッピングを楽しもうと多くの現金を持ち歩くことが多いためです。犯罪者側としても、現金をたくさん持ち歩いている可能性がある旅行者を狙った方が現地の人を狙うよりも多くの現金を手にできると考えていると予想されます。

このことから、旅行中は多額の現金を持ち歩かないように注意する必要があるといえます。さらに、人通りの少ない路地裏などに入ってしまうと犯罪者から狙われる可能性が高くなってしまうため、人通りの少ない場所には入らないようにしてください。また、人通りの多い場所を歩いている場合にも、スリなどの被害に遭ってしまう可能性があるので、「自分の死角になる場所には貴重品を入れない」「リュックを使用する場合には人が多い場所では前に抱える(そもそもリュックには貴重品を入れない)」といった対策を行っておきましょう。

海外は治安の良い国ばかりではありません。警察組織が十分に機能しておらず、盗難や薬物、誘拐、殺人などさまざまな犯罪が頻発している国もあります。万が一旅行中に盗難に遭遇してしまった場合には、抵抗せずに手持ちの現金を渡すようにしてください。自分の命を守ることが一番大切であると覚えておきましょう。

クロアチアと日本の物価比較

旅行をする場合には、物価についても知っておく必要があるでしょう。ここでは、食品や交通費などクロアチアを旅行する場合に関係してくる物価についてご紹介していきます。

食品

クロアチアの物価は、野菜やフルーツなどの食料品を除いて日本や西ヨーロッパと大体同じくらいです。物価が安いのでは、というイメージを持っていた人は、実際にクロアチアを訪れて驚く場合もあるのではないでしょうか。加えて、モンテネグロやボスニア・ヘルツェゴビナ経由でクロアチアに入国した場合には、物価の差を感じることもあるでしょう。

また、クロアチアの国内でも物価に差がある点も念頭に入れておきましょう。特に、観光地として紹介されているフヴァル島やドブロブニクについては、物価が特に高い傾向があります。たとえクロアチアでチェーン展開しているスーパーマーケットなどで買い物をしたとしても、他のエリアよりも高い価格設定になっているケースもあります。このことから、お土産を買うためにスーパーマーケットに行こうと考えている場合には、こういった物価の違いについて覚えておき、例えばザグレブなどの都市で購入するようにすると良いでしょう。

交通

クロアチアは2023年1月から行われているユーロの導入などの影響もあり、物価は急騰し、アジア人を中心とした外国労働者の数も急増しています。このような状況にあるクロアチアの交通手段は、鉄道の運行本数が少ないこともあってバスが多く用いられています。複数のバス会社によってクロアチア国内全体にバスの路線が張り巡らされているというのも特徴で、相当な田舎ではない限り、基本的にバスで移動できると考えておいて良いでしょう。

ザグレブ発着のバスはもちろんですが、地方から地方を結ぶバス路線も多い上に、料金も安価な設定となっているため利用しやすくなっています。さらに利用者の多い路線については、深夜着便などもあるので、ニーズに応じて選択することがおすすめです。

また、国内の飛行機については、クロアチア航空がザグレブを中心とした国内線の運行を行っています。「ザグレブ−ドブロブニク」「ザグレブ−スプリト」といった人気の路線については陸路を使用すると時間がかかるということもあり、必要に応じて利用を検討すると良いでしょう。本数は少なくなっていますが、地方から地方を結ぶフライトもあります。

食費・交通費・宿泊費まとめ

クロアチアへ旅行する場合の主な費用としては、「食費」「交通費」「宿泊費」といったものが考えられます。それぞれの費用について見ていきましょう。

食費

まず「食費」についてですが、せっかく旅行をするのだから現地の美味しい料理を食べてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、観光地ではレストランなどの金額設定が高いケースもあります。また、観光中や移動中はコーヒーなどの飲み物が必要になることもあるでしょう。さまざまな場面で食費がかかるので、1日あたり1人5,000円程度と考えておきましょう。

交通費

「交通費」については、まずクロアチアに行くまでの航空券代が必要です。この費用が旅費の大きな部分を占めることになるで、時期や出発日・帰国日に合わせて最も安く航空券を手に入れられる方法を調べてみましょう。クロアチアに入国してからの移動にかかる費用は、短距離であればあまり気にする必要はないものの、長距離移動する場合には、どれくらいの費用がかかるのかをあらかじめ調べておいてください。

宿泊費

「宿泊費」は、基本的に宿泊するホテルのグレードと時期によって価格が変動しています。安いホテルでも問題ないと考えている場合には1人1泊5,000円ほどで探すことも可能ですが、きれいなホテルに泊まりたい場合には、1人1泊10,000円程度と考えておきましょう。比較サイトなどを利用することにより、ホテルの価格をチェックできます。

そのほか、現地でツアーなどに参加する場合には、ツアー比較サイトなどを使って費用を確認しておくようにしましょう。

クロアチアでのチップ制度

海外旅行に行く場合、チップ制度について不安を感じる方もいるかもしれません。特にヨーロッパではチップ制度が当たり前になっているというイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、クロアチアの場合には「チップは絶対に支払う」という習慣はありません。

ただし、ホテルやレストランなどのスタッフに対して、感謝の気持ちを込めて少々のチップを支払う習慣はあります。特に、近年ではチップの習慣を持つ観光客が多くなっていることから、観光地を中心にチップを渡す習慣が定着してきているといわれています。

日本で販売されているガイドブックなどを見ると「クロアチアはチップの習慣がない」と記載されているものがあります。もともと日本にはチップの習慣もないために、日本人観光客の場合にはチップを渡さないというケースも多いようです。しかし、近年では日本人観光客の中でも「ポチ袋」などにチップを入れて渡す人もいるとのこと。通常、チップは現金をそのまま渡すのが一般的であることから、このような気遣いに感動する現地の方もいるようです(特に5つ星ホテルや高級レストランでは、基本的にチップは必要と考えておくと良いでしょう)。

旅行の中でしっかりと素晴らしいサービスを提供してもらった場合には、感謝の気持ちを表す方法としてチップを渡すのが非常にスマートな方法です。一日お世話になったガイドさんやドライバーの方には、感謝の気持ちを込めてチップを渡すと良いでしょう。ただし、クレジットカードで支払いをする場合や到着後すぐで少額のキャッシュがないといった場合には無理にチップを渡す必要はありません。

クロアチアの税金について

クロアチアは消費税が高い国として知られており、その税率は「25%」です。ただし、これは標準税率であり、日本と同じように軽減税率が導入されています。クロアチアの場合には、食料品や書籍は「5%」、ホテルやレストランでは「13%」の消費税率です。

海外旅行では買い物を楽しみたいと考えている方も多いでしょう。旅行者の場合には支払いが不要とされている税金もあり、免税手続きをすることによって払い戻しが受けられます。ここでは、免税を受ける場合の大まかな流れについて紹介していきます。

免税の流れ・方法

  1. 免税店において免税対象額以上の買い物したら、「免税書類」を発行してもらう必要があります。免税は自動的に行われるのではなく、あくまで自分で手続きをする必要があるので、会計時に「タックスフリー、プリーズ」と申し出る必要があります。注意事項としては、払い戻し申請時にレシート原本の添付が必要となります。購入店において免税書類にあらかじめレシートをホチキスで添付する場合もありますが、しっかりレシートの添付が行われているか自分でも確認しておきましょう。
  2. クロアチアはEU加盟国となっていることから、EU最終出国地の税関で「免税書類」「購入品のレシート」「未使用の購入品」「搭乗券または航空券」「パスポート」を提示し、税関書類に輸出承認印を押してもらいます。
  3. 払い戻しを受けます。払い戻し方法は現金やクレジットカード、銀行小切手などから選択が可能です。

クロアチアのATM事情

前述の通り、クロアチアでは2023年1月1日よりユーロが導入されました。このことにより、クロアチアの金融機関では2023年1月1日からATMでもユーロに対応すると広報しているので、2023年1月1日以降にATMを利用して現金を引き出す場合にはユーロでの引き出しとなります。また、2023年1月1日から2023年1月14日までの「二重流通期間」の間は、一部のATMではデビット付きキャッシュカードを使用しての現金引き出しが行えない場合もあるので注意しておきましょう。

ただし、ユーロ通貨への移行を行う中で、ATMのシステム不具合が発生する可能性もゼロではないと考えられます。そうなるとユーロ通貨の引き出しがスムーズにできないという状況になりかねないので、二重流通期間にクロアチアに行く場合には、ATMでの引き出しが行えない可能性に備えて事前にユーロを用意してから渡航することや、キャッシュレス決済を利用するといったような対策をしておくと良いでしょう。

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