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国によって政情や言語がさまざまに異なり渡航には注意が必要なのが、南米への出張や旅行といえるでしょう。世界でいちばん縦長な国として知られ、気象予報でエルニーニョ現象に関してのニュースでよく名前を聞く地球の反対側の国、チリは南米のなかでは治安が比較的いい国として知られています。
とはいうものの、日本から渡航する人があまり多くない国だけにチリ・ペソを確保するにはさまざまな面での注意が必要。ここでは日本円からチリ・ペソに両替するときに考えるべき点をまとめました。
【チリ・ペソの種類】
通貨記号は$、紙幣は$100、500、2,000、5,000、10,000、20,000の7種類。このほかに6種類の硬貨があります。
チリの通貨はペソです。両替は空港でも首都サンティアゴの旧市街でもどちらでも、米ドルから両替することはできるようです。
ただし、日本からチリに渡航する人の数はあまり多くないために、現在日本国内の銀行や両替店舗でチリ・ペソを入手するのは困難なようです。このため日本国内で米ドルを入手した後にチリ国内で再度チリ・ペソに両替することになります。
また、現地で日本円を扱っている金融機関や両替店舗は多くなく、安心のためにも日本国内で米ドルを入手しておくことをおすすめします。
上でも説明しましたが、日本国内でチリ・ペソを入手するのは困難なため、まず米ドルを確保し現地到着後チリ・ペソに再度両替するという二段階の両替になります。
このために日本国内であらかじめ準備しておくのは(1)米ドルを確保し、(2)チリ国内での両替環境をチェックしておく2点となります。出発まで余裕がある場合には、米ドル確保の手間は最小限にして、情報収集に全力を注いでおきたいものです。
旅先の見知らぬ街でお金がなくなったときの不安は大変なものになるでしょう。一方で、米ドル確保のための労力は必要最小限にしておきたいものです。最近はインターネットで申し込めば数日間で自宅まで配達してくれる外貨宅配もあるので利用してみてはいかがでしょうか?
チリに出張や旅行に行く場合には出発までに米ドルを用意しておくことが必要になります。
「米ドルだったら出発の日に空港で両替すればいいや」と言う人も多いかもしれません。
しかし注意したいのは、空港の両替店舗は年末年始やゴールデンウィーク、夏休みを中心に長い列ができるものです。出発前の時間は何かとあわただしいもの。できればストレスになる自体は避けたいものです。電光掲示板に表示される情報を横目で見ながら時計をチェックしてイライラと行列するというのでは出発前から先が思いやられるでしょう。
両替店舗に足を運ぶ時間がないようなら、外貨宅配を利用するのも一つのアイデアといえます。出発前の時間はありそうで意外とバタバタするもの。余裕ある出発こそが旅の成功の秘訣です。
チリの両替環境は南米の国にしては比較的安定しています。
両替は銀行(Bancoと呼びます)、カサ・デ・カンビオ(Casa de Cambio)と呼ばれる両替店舗。ホテルや旅行会社でも対応してくれる場所はあるようです。日本円に対応してくれる銀行や両替店舗もあるようですが、レートが悪いのは覚悟した方がいいでしょう。
日本国内で米ドルを確保して現地で再度両替した方が、手数料が2度必要になったとしても結果として有利に両替できます。レートが一番有利なのはサンティアゴ市内の中心部にあるショップですが、店舗によってレートには大きな差があるので口コミなどをチェックしてみてください。
一方、空港やバスターミナル内の両替店はあまりレートが良くないようです。
普通国内で海外の通貨に両替しようとしたときの選択肢は、銀行・宅配・金券ショップという3種類の方法があります。外貨両替については、以前は銀行が独占的に行っていましたが、最近は自由化の流れのなかで金券ショップを利用する人も増えてきました。
米ドルやユーロなどの通貨は銀行・宅配・金券ショップのどれを選んでも比較的かんたんに入手できます。しかし、チリ・ペソの場合は渡航する人もあまり多くはないため日本国内で調達するのは、ほとんど不可能な状態です。
基本的に日本国内で日本円からチリ・ペソに両替するのはあきらめて、それ以外の方法、具体的には日本国内で米ドルを調達して渡航後にチリ・ペソに再度両替する方法を考えた方がいいでしょう。
チリに旅行する場合は、日本から出発する段階では米ドルの用意さえあれば、現地到着後チリ・ペソに両替することになります。
チリ旅行はまだまだ日本人にとっては未知の国です。情報収集はどれだけしても足りません。チリ・ペソを獲得する前段階の米ドル確保はなるべく手間が少ない方がいいでしょう。インターネットから24時間申し込めて安全に米ドルを確保できる「外貨宅配」がおすすめです。
外貨両替の宅配サービスとは、インターネットなどで申し込んで自宅や職場に両替した通貨を郵送してもらうシステムです。
銀行などは営業時間が3時まで。仕事が終わってから行こうとしたら時間がとれなくなるケースもおうおうにしてあります。いそがしいビジネスパーソンなどはつい時間内にたどりつけなくてあわててしまうかもしれません。もし出発までに時間に余裕があるのなら、外貨宅配がおすすめです。クレジットカードで決済できるので日本円の用意も必要ありません。
両替レートは日々変化し、送料がかかる場合もあるので情報チェックをおすすめします。
外貨宅配 | 円から米ドル | 送料 |
---|---|---|
GPA | 取扱休止 | 無料 |
トラベレックス | 取扱休止 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
JTB外貨両替 | 取扱休止 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
外貨両替ドルユーロ | 取扱休止 | 400円(10万円以上の両替で送料無料) |
※2023年02月13日時点
※チリ・ペソにするためには米ドルが必要であるため、米ドルのレートを載せています。
一見、空港などの両替店舗と同じレートで運用されているようですが、銀行のレートは両替手数料がかかるので注意しなくてはいけません。
一例を挙げれば、三井住友銀行。公式サイトの情報によると紙幣100枚までなら324円、1,001枚以上になると500枚ごとに432円の手数料がかかります。このような場合は両替店舗のレートよりも高くなってしまう場合があります。銀行で両替する場合には、あらかじめ両替手数料まで確認して損得を判断したいものですね。
大黒屋、J・マーケット、Ticketyなどでチリ・ペソを確保するのは、ほぼ不可能と言っても過言ではありません。このために日本国内でできる準備は、まず米ドルを確保するという手段になります。
日本円から米ドルへの両替は、国内ではもっとも多く行われている両替なので在庫切れの心配もなく、出国ぎりぎりになっても金券ショップでの両替は利用可能です。
金券ショップでは仕入れた外貨をそのまま使っているので、ごくまれにニセ札をつかまされてしまうリスクもあると言われます。銀行よりも、そのようなリスクは多いかもしれませんので受けとった紙幣の確認はていねいにしましょう。
あまり多くの金額は両替せず、少なめにするのがおすすめ!
チリは長い間「南米の優等生」と呼ばれ経済的にも安定してきました。しかし、昨年起こった地下鉄運賃引き上げに端を発する反政府活動は治安悪化をもたらしたと言われています。
このためにチリ・ペソの評価も刻々と変化しています。渡航前にはレートの状況をきびしくチェックしておくことが必要でしょう。一週間で大きくレートが変化するケースも往々にしてあるので気をつけたいものです。
幸いサンティアゴ市内ならクレジットカードが使える場所が多く、またクレジットカードからチリ・ペソのキャッシングもできるので、お金がなくなることが即トラブルにつながることもありません。
治安が悪化しているなか、万一トラブルに巻き込まれたら、すぐに警察に連絡しましょう。電話番号は警察 133番、消防132番、救急131番。忘れずに!