公開日: |更新日:
アフリカ諸国や開発途上国のニューリーダー、豊かな自然と温暖な気候、ユニークな文化、はたまたラグビー強豪国としても知られる南アフリカ。そんな南アフリカの法定通貨は南アフリカランドです。
南アフリカランドは、米ドルやポンドなどメジャー通貨に比べると世界的な流通量・流動性は高くありませんが、投資対象として人気が高く、メキシコペソやトルコリラなどと共に、FX(外国為替証拠金取引)では、スワップポイント狙いの高金利通貨として知られています。
一方、南アフリカランドは本質的には資源国通貨であり、金や銀など資源系の商品価格の影響を受けやすいのが特徴です。ここでは、そんな南アフリカランドの外貨両替について紹介していきます。
【南アフリカランドの種類】
紙幣:10ランド・20ランド・50ランド・100ランド・200ランドの5種類
硬貨:1ランド・2ランド・5ランド・1センテ・2センテ・5センテ・10センテ・20センテ・50センテ9種類
日本円から南アフリカランドへ外貨両替する場合は、現地の南アフリカではなく日本で行ったほうがいいでしょう。その理由は、現地で日本円をランドへ両替すると、日本円の認証や手続きに膨大な時間がかかる可能性があるからです。また、認証手続き以外にも様々なトラブルや不都合に見舞われるリスクもあります。
一方、日本国内におけるランドの流動性は高くありませんが、両替手続きに関しては現地よりスムーズかつ安全に行うことができ、なおかつレートや手数料において有利な条件で両替できる可能性があります。従って、南アフリカランドは日本で両替するのがおすすめです。
国内で南アフリカランドに両替する場合、空港や一部の銀行、外貨両替専門店、外貨宅配サービス、金券ショップなどを利用することになります。ランドは米ドルやユーロとは違い、流通量の少ないマイナー通貨であるため、どこで両替するにしても、必要な時に必要な量を確保できるとは限りません。この点が最大のポイントです。
従って、旅行・出張で南アフリカを訪れるときは、レートや手数料の比較を含めた両替先の選定について、余裕を持ったスケジュールで行うことをおすすめします。その点、外貨宅配サービスは事前に申し込みすることができ、なおかつ通貨は自宅へ配送してくれるので、余裕を持った両替としては最適な方法です。
幸い、日本では南アフリカランドの両替・宅配が可能なので、ぜひチェックしておきましょう。
当日出発の空港で南アフリカランドを両替する場合、空港ロビー内に出店している両替所や一部の銀行、両替専門店などを利用することができます。空港で両替するメリットは、両替所が出発ロビー内に設置されているため、出発前に素早く両替できること、手続きに手間がかからないことです。
一方、デメリットは、市街地の両替所に比べ、レートや手数料が高く設定されていることです。これはテナント料や空港内での外貨両替に対する需要が市街地に比べ大きいためですが、出来るだけ安く両替したい方は注意を要します。
空港で両替するときのポイント・注意点は、基準レートと手数料の比較を行うこと、両替金額の上限を確認すること、安全性・信頼性をチェックすることです。両替は安いに越したことはありませんが、コストだけでなく、上限額や会社の信用性もきちんと比較しましょう。
南アフリカランドを現地で両替する場合は、現地の空港、市内の銀行、両替所、ホテルなどを利用できます。どの方法であっても、現地で両替するときは国内よりレートが悪いことや、防犯上のリスクが高いことを認識する必要があるでしょう。
コスト面だけを考えれば、空港の両替所や銀行が一番無難で、損することも得することもなく両替できます。より安く両替したいと思えば街の両替所を巡ってみるのもいいですが、安全面を考えるなら、空港や銀行以外では、ホテルが一番いいでしょう。
その点、南アフリカランドは現地のATMでも両替できますが、ATMでの両替は利便性が高い反面、盗難などのトラブルに遭う可能性も高いので、十分に注意しなければなりません。また、銀行や両替所であっても、通貨を少なく渡されることがあるので、その場でしっかり通貨量を確認しましょう。
日本で外貨両替を行う場合、一般的には空港の両替所や銀行が両替先として選ばれますが、南アフリカランドの場合はそういうわけにはいきません。
なぜなら、南アフリカランドは日本国内での流通量と取扱量が少なく、どこででも両替できるわけではないからです。
大手の銀行でも取り扱っていない場合が少なくないところが、むしろ一部の銀行でしか取り扱っておらず、普通の両替所や金券ショップでも同様の状況であり、ランドの在庫は恒常的に品薄な状況です。
一方、アフリカランドの両替・宅配が常に可能な外貨両替専門業者もあります。必要な金額を必要なときに揃えたいと思うなら、外貨宅配ができる両替業者を利用したほうがいいでしょう。
外貨宅配なら、ネットで簡単に申し込みをして、料金を振り込んで、後は通貨が自宅に到着するのを待つだけ。両替所へ足を運ぶ面倒もなければ、現地で両替する場合のような危険性もなく、全ての方におすすめできます。
急な出発というのでなければ、外貨両替は余裕をもって行うことをおすすめします。余裕を持つとは、両替を出発日に行うのではなく、もっと前に行っておくということです。その点で最も最適な方法は、外貨宅配サービスです。
外貨宅配サービスとは、インターネットで希望通貨の注文を行い、両替分の代金を銀行振り込み又は代金引換で決済し、自宅に通貨を宅送してもらうサービスです。この方法は出発までに余裕がある場合に有効で、実店舗を訪問することなくネットで注文できることや、銀行よりお得なレートで両替できること、安全に両替できることなど、多くのメリットがあります。
日本国内には南アフリカランドの外貨宅配を行っている業者もあるので、興味を持った方はぜひサービスの特徴や相場をチェックしてみましょう。
外貨宅配 | 円から該当通貨 | 送料 |
---|---|---|
GPA | 10.36円 | 無料 |
トラベレックス | 9.99円 | 1,000円(10万円以上の両替で送料無料) |
※2023年02月13日時点の情報
外貨両替のスタンダードな依頼先といえば銀行ですが、南アフリカランドのようにマイナーな通貨の場合、国内銀行で恒常的に取扱商品にしているところは多くありません。むしろ、取扱いがあるのは一部だといっていいでしょう。従って、国内銀行で南アフリカランドへ両替したいと思う人は、出発前にどこで両替できるか確認しておく必要があります。
ちなみに、銀行の外貨両替サービス自体は近年、サービスが向上してきています。以前はレートが悪く手数料も高いといわれましたが、最近はリーズナブルなところも増えており、さらには外貨宅配サービスに乗り出すところも出てくるなど、銀行での外貨両替はメリットが増しています。
ただし、交換レートや交換上限額、手数料などは同じ通貨でも銀行によって異なるので、申し込む前に比較検討しておかなければなりません。
金券ショップも、銀行に負けず劣らず外貨両替の依頼先としてメジャーな印象ですが、南アフリカランドについては取扱店舗が少なく、供給の安定性には欠けていると言わざるを得ません。在庫さえ揃っていれば、金券ショップは外貨両替の依頼先として、重宝すべき存在になります。
なぜなら、金券ショップは銀行や空港の両替所よりもお得な手数料を提示している場合が多く、低コストで外貨両替できる可能性が高いからです。
その一方、偽造通貨や偽札が紛れ込む危険性や、両替のため店舗に出向く手間や時間がかかるなど、看過できないデメリットも抱えています。一部大手の金券ショップに限り、最近は宅配サービスを行っているところもあるので、大手金券ショップで南アフリカランドの取扱いがあるところを見つけたら、宅配を申し込むといいでしょう。
為替変動と在庫不足のリスクに注意
南アフリカランドの最大の特徴は、資源価格の影響を受けやすい通貨であることです。ご存じの方も多いかもしれませんが、南アフリカは途上国屈指の資源大国であり、金、プラチナ、ダイヤモンドなど多くの鉱物資源を市場に供給することで経済が成り立っている国です。
従って、鉱物資源の価格(商品価格)が上昇すればランドも上昇し、資源価格が下落すればランドも下落する傾向にあります。外貨両替ではこうした特徴を踏まえ、資源価格が上昇相場にあるときは、円に対するランドの価格も上昇する為替リスクに備える必要があるでしょう。
それ以外では、通貨市場におけるランドのシェアが小さいことと、やはり、日本国内での流通が少なく調達が難しいことです。ランドを取り扱う外貨宅配サービスはありますが、常に必要十分量を確保できるとは限らない状況なので、出張や観光で南アフリカを訪れる際は、国内だけでなく現地での両替え、さらにはクレジットカードの利用など、多様な決済手段の総動員が求められます。