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シアトルは、アメリカ合衆国ワシントン州最大の都市です。グランジ・ロックの聖地として知られ、伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの生地でもあるシアトルは、音楽を愛する多くの人にとっての憧れの地にもなっています。その他、シアトル・マリナーズの本拠地といえば、聞き覚えのある人も多いでしょう。
そんなシアトルを旅行する際は、現金とクレジットカードをうまく使い分けることが快適に過ごすポイント。うまく使いわけることで、金銭トラブルの回避にも役立ってくれます。
シアトルは、かつてボーイングの本社が置かれていたり、現在もスターバックスの本社が置かれていたり、郊外にはコストコやマイクロソフトといった世界的大企業があるなど、ビジネスシーンでの存在感も絶大。都市経済も発達しており、クレジットカードや電子マネーによる支払いが一般的となっています。ホテルの予約はもちろん、レンタカーの予約にもクレジットカードが必要です。旅行前にはクレジットカードの準備を絶対に忘れないようにしましょう。
クレジットカードのブランドはVISAかMasterがベストです。JCBも使えないことはないですが、使用できる場所が限られています。意外とアメリカンエキスプレスも使えない場所が多いので要注意です。
シアトル市内では電車やバスなど公共交通網が発達しています。ただし、それらで使われている運賃の支払い手段はクレジットカードではなく、「オルカカード」と呼ばれるカードが主流です。オルカカードとは、日本でいうSuicaやICOCAのようなもの。バスや電車など公共交通機関の運賃支払いに用いられている電子マネーカードです。
現金での運賃支払いもできますが、お釣りが返ってこなかったりすることも。また、オルカカードを使えば2時間以内バスの乗り換えが無料(※現金では90分以内)になったりと、何かと差があります。
オルカカードは空港や駅に設置されている券売機で購入できます。シアトルに到着後、すぐに購入しておくべきでしょう。
シアトルでは、オルカカードがあれば移動に困ることはなく、飲食店もクレジットカードを使える場合が大半です。とはいえ、アメリカにはチップの文化があります。高級レストランやホテルでサービスを受けた際、1~5ドル程度を渡すことはマナーではなくルールです。やはりある程度の現金を持っておく方が賢明です。
また、路上の屋台などで使えるのは基本的に現金のみ。海外ドラマでよく描かれるような、ビジネス街の屋台のホットドッグを楽しみたい場合など、やはり現金は必須です。
シアトルはハワイといった観光地と比べて両替所が少ないのが難点です。現地に到着してから両替しようと考えていると、困ってしまうかもしれません。よほどの事情がない限り、日本で両替してから出発するのが得策です。
オルカカードとクレジットカードを併用するのであれば、それほど多くの現金を持ち歩く必要はありません。1日あたり50~100ドル程度を小額紙幣で持っておけば充分です。ただし注意すべきは「シアトルにはあまり両替所がない」という点。出国する前にドルへ両替しておくことが望ましいです。日本国内での円からドルへの両替は、アメリカで行うよりも手数料が安いというメリットもあります。
また、出発日までは何かと忙しいもの。外貨宅配サービスを利用して自宅まで配達してもらうこともおすすめです。
主な両替所は、空港や銀行、ダウンタウンにあるウエストレークセンター内の両替所になります。しかし、どこもレートはいまいちのようです。しかも銀行の手数料が高いため、両替すると現金がかなり減ってしまいます。
現地での両替事情を考えると、出国前に両替しておくべきです。どうしても日本で両替できなかった場合、一番便利なところは空港の両替所。国際線の発着時間であればずっと営業しています。とはいえ、空港もレートはよくないため、日本で両替をするよりも損をしてしまいます。
シアトルの市街地には円からドルへ両替できる場所がほとんどありません。銀行や高級ホテルで両替が可能な場合もありますが、営業時間が限られていたり、宿泊客だけしか利用できなかったりと、利便性は高くありません。
また、以前はダウンタウンにあるショッピングモール・WESTLAKE内に「Travelex」があり、日本人にも利用しやすかったものの、現在は撤退しています。
日本からシアトルへ渡った人がまず降り立つのがシアトル・タコマ国際空港です。空港内には国際線が稼働している間は曜日や時間を問わず営業している両替所があり、「Currency Exchange」という看板を目印にカウンターを探せば、すぐに見つけられるでしょう。ただし、レートはあまり良くなく手数料もかかります。あくまでも旅行中に必要な最低限の現金の両替を行う場所として利用するのが賢明です。
場所 | 17801 International Blvd, Seattle, WA 98158 |
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厳密にはシアトル市内ではありませんが、シアトルから南へわずか10kmほどの位置にあるタックウィラ市にあるショッピングモール「Westfield Southcenter」の中には、世界80カ国の外貨を扱っている「CXI」があります。
場所 | 2800 Southcenter Mall, Seattle, WA 98188 |
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シアトルのダウンタウンからは撤退しているものの、シアトルとワシントン湖を挟んで東側にあるベルビューという都市にTravelexの支店が1店舗だけ存在します。ベルビューは、シアトル中心部から直線距離でおよそ10kmの場所にある、高層ビルが乱立するシアトル近郊で最大の都市です。
また、Travelexの右隣には、シアトル周辺では珍しい日本式の焼肉を提供する店があり、シアトル観光を楽しむ日本人にとって知る人ぞ知るスポットになっています。
場所 | 10630 NE 8th St #1a, Bellevue, WA 98004 |
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シアトルはアメリカの大都市の中でも、家族で住みたい都市の上位にランクインしています。「治安が良い」と言われている地域ですが、それはあくまでも「アメリカの中では」という条件付き。日本の都市と比べると治安は悪く犯罪発生率は高いと考えて間違いありません。
シアトルでも地域によって治安の良し悪しがあります。たとえばダウンタウンは比較的安全といわれていますが、ベルタウンやキャピトル・ヒルなどの一部地区では殺人や強姦、強盗等の凶悪事件が発生。とくに侵入窃盗や自動車盗などの窃盗事件は、日本とは比較にならないほど多発しています。また郊外の都市ではギャングの活動も活発で、銃器発砲事件や殺傷事件などが頻発しています。
在留日本人や観光に来ている日本人が強盗被害にあうケースも報告されています。
比較的安全な街とはいえ、常に警戒を怠らず被害を最小限に防ぎましょう。