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このページでは、オーストリア旅行での現金情報や物価についてまとめています。
オーストリアの通貨はユーロです。日本円からユーロへの両替は、現地の空港や市内の両替所、大きな銀行支店やホテルにある両替所で行えます。空港の両替所やホテルは、夜遅くまで開いているので便利ですがレートが悪く、レートが一番いいのは銀行になります。銀行の営業時間は限られているので利用する場合は気を付けましょう。
また、オーストリアでは、2001年から主要駅にあった両替所が無くなり、郵便局でも両替を扱わなくなりました。ご注意ください。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約130円 5ユーロ=約650円 10ユーロ=約1,300円
50ユーロ=約6,500円 100ユーロ=約13,000円
オーストリアには、伝統的なお料理がたくさんあります。格式の高いレストランから、家庭的なお料理が楽しめるガストハウスなど、オーストリア料理が食べられる飲食店を大まかに5つにわけて紹介します。
オーストリアのレストランでは、事前に公式ウェブサイトでドレスコードを確認し、それにあわせてでかけたほうが無難です。予約もしておきましょう。
気になる値段ですが、他のヨーロッパの都市に比べてリーズナブルなオーストリアでは、各国の首脳やハリウッドスターが来店するような有名レストランでも1人50~70ユーロでお食事が楽しめます。
レストランよりも家庭的なオーストリア料理が味わえる飲食店で、ドレスコードもないので観光の合間に立ち寄ることもできます。
また、自家製のビールを醸造しているガストハウスのことブロイといい、店名の後に~ブロイと付いていることが多いようです。
日本では居酒屋と訳されますが、日本語の居酒屋とは全く違いワインを中心にレストランのように営業しているワイン屋さんで、そこで製造されているワインを買うこともできます。
カフェというとウィンナーコーヒーやスイーツのお店というイメージですが、ランチメニューや軽食などを提供しているお店もたくさんあるので時間がないときなどは便利です。
地下にあるワインセラーが居酒屋化したもので、値段もお手頃です。観光客向けのケラーなどには日本語のメニューを用意しているところもあるので利用しやすいです。
オーストリアの公共交通機関は、地下鉄、トラム、バス、鉄道があります。
ウィーン市内は、共同運行されているため、電車代もバス代も一律料金で利用できます。そのため、乗り物ごとにチケットを買い換える必要はありません。目的地まで一方向で途中下車もなければ、1枚の乗車券で何度でも乗り継ぎ可能です。乗車券は鉄道と地下鉄各駅の自動券売機か販売所やタバコ屋で購入しますが、スマートフォンを利用した購入のほうが便利かもしれません。
有効期間の長いチケットほどお得になります。
オーストリアでは、地下鉄、トラム、バス、鉄道があれば移動に困ることは無いため、旅行客がタクシーを使うことはないとおもいますが、荷物が多いときなどは便利ですよね。日本と異なり流しのタクシーがいないので、基本的には市内のタクシースタンドから乗車します。
料金は、月曜日から土曜日の6:00~23:00であれば、初乗り料金3.80ユーロ。以降は走行距離に応じて1kmにつき1.05~1.42ユーロが加算されます。プラスでチップは料金の約10パーセントほどです。 深夜(23:00~06:00)や休日は初乗り料金4.30ユーロ。以降は走行距離に応じて1kmにつき1.18~1.62ユーロが加算されます。
また、電話で呼んだ場合や大きな荷物がある場合、乗客が5人以上になる場合などは追加料金がかかります。
オーストリアの宿泊施設は民宿から古城ホテルまで、かなり幅がありますので、お値段もピンキリです。
星数の少ないクラスの安いホテルやホステルであれば、ウィーン市内でも1泊12ユーロ程度の料金から探すこともできます。
五つ星クラスの高級ホテルは、シーズンによって価格の変動も大きいのですが1泊500~1,100ユーロ程度のところが多くなっています。古城ホテルタイプであれば、1泊75~400ユーロ程度と価格差も大きいです。また、こうした古城ホテルの場合、街中のホテルとは違い、郊外の山の上や森の中にあることも多いので、宿泊費以外に交通費などの予算も組み込んでおく必要がありそうです。
また、アルプスの山々に囲まれたチロルやザルツブルクにはコテージ村もたくさんあり、夏はハイキング、冬はスキーなどのウインタースポーツを楽しむことも可能。標高1,100mの高原コテージの部屋の窓からは雄大な景色を見ることができます。伝統的なチロルスタイルのコテージから、テラスにジャグジーバスやサウナが完備されたコテージまで、さまざまなタイプのコテージ用意されていますので雄大な自然を堪能するのもいいですね。
オーストリアはチップを渡す習慣があります。スマートなチップの渡し方と相場をご紹介します。高級レストランの場合、食事代の5~10パーセントが相場と言われていますが、テーブルで料金を支払う時に料金を繰り上げて渡すのが一般的。
タクシーの場合、メーター料金の10パーセントが相場と言われていますが、荷物が多いときはやや多めにします。レストランのように料金を繰り上げて渡すのもOKです。
ホテルの場合、宿泊料金にサービス料が含まれていることが多いのですが、ルームサービスを頼んだときやベルボーイには荷物1つにつき1ユーロ程度支払うのが一般的なようです。
トイレの場合、ほとんどが有料なので料金が出ていたら指示された金額を支払います。料金は0.3~0.5ユーロが相場です。金額に指定がないときは目安にしてください。入口で係員に支払って使用するか置いてある小皿に置きます。施設によっては個室のドアにあるコイン挿入口に使用料を入れて使用するところもあります。また、ほとんどのトイレには両替機がありませんので、滞在中は「トイレのためのコイン」を用意しておきましょう。
日本では、まだまだ現金を使うことが多いですが、ヨーロッパの多くの国ではカード払いが一般的でオーストリアも例外ではりありません。特に観光地になっているウィーン市内などでは券売機が現金に対応していないため、カード払いしかできないところもあります。地下鉄の券売機、小さなカフェ、タクシー、クリスマスマーケットの屋台までクレジットで支払いができます。
チップの支払いもカードでできます。暗証番号を入力する画面の前に、チップ額を設定する画面が表示されるので数字を入力して緑色の確定ボタンを押すだけです。(払いたくないときはスキップできます)
支払金額が正しいか、確認は忘れないでくださいね。
オーストリアでは、ほとんどの商品にMehrwertsteuer(メアベアトシュトイアー)という付加価値税がかかっています。日本でいう消費税のようなものです。基本的には20パーセントで食品や公共交通機関、医療品などは10パーセント、芸術に関するもの(劇場や美術館、映画館などの入場券、美術品)なども13パーセントです。
しかし旅行者は約13パーセントの払い戻しを受け取ることができるようになっています。ショッピングの値段表示は税込みの金額なので計算する必要はありませんが、たくさんお買い物をしてしまった場合は免税の手続きをしたほうがいいですよね。ひとつのお店で75ユーロ以上の買い物をしたら払い戻しが受けられます。
意外と簡単な免税手続きの方法をご紹介します。
免税カウンターが混雑すると時間がかかりますので、手続きがある場合は時間に余裕をもって空港に行くようにしてくださいね。
オーストリアのATMは、24時間利用出来るところがほとんどです。しかし夜間や、混雑している路面のATMは避け、なるべく空港や金融機関内に設置されてたATMを使うのがおすすめです。話しかけてくる人がいても無視してください。お金を引き出す手順は、先ずATMにクレジットカードを挿入。
現金、カード、レシートを忘れずに取りましょう。元の画面に戻っていることを確認して終了です。
オーストリアはヨーロッパの中では比較的物価の高い国と言われていて、スイス、フランス、イギリス、スウェーデンに次いで物価が高いそうです。税率もオーストリアは20パーセントと日本の倍以上と高いので価格に反映されているのかもしれません。
ところがウィーンと東京という視点で物価を見た場合には、少し違ってきます。民間の調査会社などによる世界の都市の物価比較で東京はベスト5にランクインすることが多いのですが、ウィーンはベスト10にもランクインされません。
しかし、日本の北海道ほどの広さしかないオーストリアには世界中から日本をはるかに超える観光客が訪れます。これは食費、交通費、宿泊費用などからもわかるように旅行者のために用意されたバリエーションが多く、さまざまな旅の楽しみ方ができるようになっているからではないでしょうか。
物価が高いといわれるオーストリアですが、工夫次第で安い旅から豪華な旅まで楽しむことができます。
物価が高いといわれるオーストリアですが、オーストリアの主要スーパー(BILLA、LIDL、MELKURなど)でお買い物をしてみると、食品は日本に比べて驚くほど安いです。
レストランなどの外食に関しては、オーストリアも日本と同じく、お店の格による違いが大きいので価格はまちまちになります。ただし、日本の外食産業は人件費が安いので格安のランチでお腹をいっぱいにできるような店もありますが、オーストリアに限らずヨーロッパでは、税金も人件費も高いですからレストランに入って座って食事をすると高くなります。
もちろん、オーストリアにも安いファーストフードがあり種類も豊富です。トルコ料理、インド料理、日本料理、イタリア料理のファーストフードが並んでいるフードコートでしたら、どこの店舗でもひとり5~7ユーロあれば食事できます。ウィーンの伝統的なカフェに入って食事やケーキとカフェを頼むと、ひとりあたり5~15ユーロくらいになります。(有名なカフェ・ザッハーのザッハートルテは5.3ユーロ)
ケラーも15~30ユーロ準備していればワインとお肉や野菜でお腹がいっぱいになります。
文化も風習も違う海外では、意図せずともトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。もし何か困ったことがあったときには、すぐに在オーストリア日本国大使館に連絡し、相談するようにしましょう。連絡先は常に分かるようにしておいた方がいいですね。
場所 | Embassy of Japan in Austria Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria |
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時には、「日本へ電話を掛けたいけれど、クレジットカードしか持ってこなかったから現金がない…」という状況になるかもしれません。そんな場合は、Wi-Fiが繋がる環境を見つけてLineやSkypeなどで連絡を取るか、通話料を着信者負担で掛けられるコレクトコールを利用しましょう。
こちらでは、日本への電話・コレクトコールができる番号をまとめました。
オーストリアへの渡航・滞在中に、急なトラブルや病気に見舞われる可能性もゼロではありません。
また、オーストリアが加盟しているEUでは、「緊急電話番号」という、救急・消防・警察を呼ぶ必要があるような場合に使える共通の電話番号もありますので、念のために頭の片隅に置いておくと、安心してオーストリア旅行を楽しめるでしょう。
こちらでは、警察・救急車・消防をはじめ、山岳救助や夜間営業の薬局、夜間・休日の歯科医案内、中毒センターなどの緊急連絡先をまとめました。心ゆくまで旅行を楽しむためにも、ぜひチェックしておいてくださいね。
電話番号案内 | 11 88 77 | 警察(Polizei) | 133 |
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救急車(Rettung) | 144 | 消防(Feuerwehr) | 122 |
緊急電話番号(Euronotruf) | 112 ※救急、消防、警察などが必要となる緊急時にEU加盟国で使える共通番号 |
山岳救助(Alpin-Notruf) | 140 |
緊急医(Ärztefunkdienst) | 141 | 薬局夜間休日案内(Apothekenruf) | 1455 |
中毒センター(Vergiftungs-Informationszentrale) | (+43 1) 406 43 43 ※ウィーン |
歯科医夜間休日案内 | (+43 1) 512 20 78 ※ウィーン |
女性ホットライン(Frauennotruf) | (01) 71 71 9 ※ウィーン |
ガス漏れ(Gasnetz-Notruf) | 128 |
動物保護ヘルプライン(Tierschutz-Helpline) | (+43 1) 4000-8060 ※ウィーン |
自動車故障サービス(自動車クラブ) | ARBÖ:123 ÖAMTC:120 |