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アメリカの通貨は、皆さんご存知「ドル」。世界基軸の通貨として信頼度は高く、欧州のユーロと並ぶ3億人以上の「ドル人口」を誇ります。
これからドルに両替したいと考えている方に向けて、お得な両替情報をお伝えしていきます!
【アメリカドル紙幣の種類】
1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルの6種類
当然のことですが「円」を最も必要としている国は、日本。アメリカで「円」の力は基本的に弱まるので、現地より日本で両替した方が、好レートで取引ができます。
外貨両替では通貨の強さを考慮することが大切です。一般的な傾向は下記となります。
通貨の強さとは、言い換えれば通貨の需要のこと。国際的にどれだけ使い勝手がよく、信用性や需要が高いのかを示します。国際主要通貨である米ドルは円よりも需要が高く強い通貨と言えます。
アメリカ現地での円からドルへの両替では高い手数料がかかります。
これは通貨の強さとも関係しています。需要、信頼性ともに、円はドルには及びません。結果、アメリカでの円の価値は相対的に低下するため、円からドルへの両替の手数料が高くなってしますのです。
ドルへの両替は日本国内で済ませておくのがおすすめです。
ここでは、「今すぐ両替したい」「余裕をもって事前に両替したい」、「現地で両替したい」という3つの目的別に、両替方法を紹介していきます。
急な両替が必要な方は、空港で両替するのが一番確実。
時間帯によって、混雑する可能性はありますが、逆に言えばそれしか方法がありません。都会にお住みの方でしたら、両替ATMや金券ショップでの両替もできます。
出発までに1週間以上の期間がある場合、外貨宅配サービスがおすすめです。家や通勤・通学中に注文可能で、あとは家に送られてくるだけの便利なサービス。事前に両替する方法については別のページでも詳しくまとめています。
現地で両替したいという方は現地の「銀行」「両替ショップ」「空港」で両替することができます。
現地で両替する際の注意点などまとめています!
日本で両替するとしたらメジャーで誰でも簡単にできるものだと、空港以外だと銀行、宅配サービス、金券ショップの3つ!
事前に両替を考えている方には「宅配サービス」をおすすめします。
「宅配サービス」は銀行よりも好レートで、安全性も高く、何よりスマホから依頼するだけで家に送られてくるので、両替の煩わしさから解放されます!
外貨宅配サービスでのドル両替レートを4社、比較紹介しています。宅配サービスを早くから展開している会社です。レートは以下の通りです。
店舗名 | 1ドル | 3万円を両替 | 計算式 |
---|---|---|---|
GPA | 137.17円 | 218.7ドル | 3万円÷137.17円=218.7ドル |
JTB外貨両替 | 137.59円 | 210.77ドル | 3万円÷137.59円-1,000円(送料)=210.77ドル |
外貨両替ドルユーロ | 137.47円 | 210.95ドル | 3万円÷-137.47円-400円(送料)=210.95-ドル |
トラベレックス | 137.59円 | 210.77ドル | 3万円÷137.59円-1,000円(送料)=210.77ドル |
※2023年4月18日時点
外貨宅配では、取引外貨によってレートが優遇されるサービスを行っている会社もあります。また、タイムセールなどを実施している会社もあるため、タイミングによってはさらにお得なレートで両替することも。
レートが良いのは、運営コストが低いから。実店舗を持つ必要がないため、よりお得なレートを提供することができるのです。
※現在サービス停止中です
銀行でのドル両替レートを6行、比較してみました。レートは以下の通りです。
※2023年4月18日時点
銀行の為替レートの特徴は、どの銀行を利用してもほぼレートが同じということ。
銀行は金融機関同士が取引するインターバンク市場のレートを参考に価格を決定しています。その価格に為替手数料を加えて顧客と取引するレートを決めているため、銀行ごとに大きく違うということがあまりありません。
銀行で両替する場合、レートだけをみると一見他の両替ショップと変わりがないように見えます。しかし、両替する際に以下のような手数料がプラスしてかかることが多いです。例として三菱UFJ銀行の手数料を見てみましょう。
取引内容 | 枚数 | 円貨両替手数料(消費税込/件) | |
---|---|---|---|
円貨両替/金種指定の 現金払い戻し |
1~10枚 | 口座を持っている場合 無料 それ以外の場合 540円 |
|
11~50枚 | 540円 | ||
501枚以上 | (500枚毎)540円を加算 |
三菱UFJ銀行の窓口で3万円両替する場合、取り扱い紙幣500枚までは540円の手数料が必要です。
(3万円-540円)÷137.27=218ドル
3万円で196ドルに両替できることが分かります。
金券ショップでのドル両替レートを3社比較紹介しています。レートは以下の通りです。
店舗名 | 円から米ドル |
---|---|
大黒屋 | 136.34円 |
J・マーケット | 137.17円 |
Tickety | 127.47円 |
※2023年4月18日時点
金券ショップの為替レートは、他の両替所と比べて手数料が安いのが魅力的。銀行のレートと比較して、店舗ごとにレートが違うため、金券ショップごとのレートを確認してから両替するほうが良いでしょう。
また、参考にする為替レートの時間帯が各社異なるため、その日の為替の変動によってお得な金券ショップが変わりやすいと言えます。
大黒屋で3万円両替すると、「3万÷大黒屋のレート」というような計算式で計算が可能です。
3万円÷136.34=220ドル
3万円なら大体201ドルに両替できます。
ドルの在庫があるか事前に連絡しておくように!
ドルの在庫があるのか事前に確認しましょう。ある金券ショップでは、EU危機でユーロに対して円高になった際にユーロの在庫が切れてしまい、両替不可能な日がありました。
2017年には東京で偽札が45枚発見されたニュースも
東京都内で両替業務を行っている3店舗の金券ショップから、偽の100ドル札が見つかったニュースがありました。
ドルの偽札は世界的に多く、長きにわたって偽造されています。偽札の量はアメリカドルの総流通量のおよそ3割を占めていると言われるほどです。
ここからは行き先別の両替事情をまとめています。各地での旅行を安心して楽しむためには、現金事情を知っておくことが大切。
ハワイでは現金とクレジットカードの両方を上手に使いこなすのがポイント。スリが多発するスポットもあるため、全財産を持ち歩くことはせず少額を持ち歩きましょう。
また、ハワイには日本人が経営する店などおすすめの両替所もいくつかあります。ハワイのリピーターにおなじみの店もあるので要チェックです。
クレジットカード社会のニューヨーク。ニューヨーカーはスリやひったくりの被害を避けるため、基本的に100ドル以上は持ち歩きません。基本的にクレジットカードを利用するのがスマート。
しかし、使用できない種類のカードもあるので注意が必要。カードがあれば現金は最小限で大丈夫ですが、個人経営の店などクレジットカードの使用ができないケースが時々あるので現金も多少は用意しておきましょう。
LAの旅行では、ホテルの予約から小さな商店での買い物まで、クレジットカードが利用できます。しかし、カードの種類によって使用できない場合があるので要注意。現金は、現金のみに対応するお店やチップの支払い、バスの乗車などに使うつもりで用意しておきましょう。
空港や銀行などで両替できますが、現地の銀行は両替の条件があるので日本で両替しておくと良いです。
ラスベガスにある両替所の代表は、空港とカジノホテルの「CASHER」コーナーで両替ができます。「CASHER」コーナーはあくまでも、両替のサービスをしているだけで、両替所ではないのでレートの電光表示はありません。
しかし、カジノでの両替は「ドルに両替してギャンブルしてもらう」のが前提なので、ギャンブルができない21歳未満の人は両替ができません。
マイアミは日本円から米ドルへ両替できる場所が少ないので、旅行の前に両替しておくのがおすすめ。
また、50ドルや100ドルの高額紙幣を利用しようとすると、身分証明書をチェックされたり、受け取りを断られたりすることもあるので少額での支払いがスムーズです。
観光都市としても知られるボストンですが、アメリカのリゾート地と比較すると両替所は多くありません。
為替を取り扱う金融機関などを利用することになりますが、口座を開いてないと断られることもあるようなので注意が必要です。前もって日本国内にて両替をしておきましょう。
アメリカのほかの都市と同様に、シカゴも両替所は少ないです。特に土日の外貨両替は至難の業。開いている両替所はほぼ見つかりません。
国際空港での両替となりますが手数料も高くつくため、お得にドルを手にするのなら、日本国内にて両替を済ませておくべきでしょう。
シアトル現地の主な両替所は空港や銀行、ダウンタウンにあるウエストレークセンター内になります。どこもレートがそこまで良くないので、両替は出国前に日本で済ませておくべきです。
銀行で両替すると手数料が発生するので、現金がかなり減ってしまうというデメリットもあります。
サンフランシスコ現地で両替すると高い手数料が発生するので、日本国内にいる間に事前に済ませておくといいでしょう。
ほかの都市と同様にそもそも両替できる場所が限られているので何かとデメリットも多いです。目安として、100ドルほどの現金を持っておくと安心でしょう。
サンディエゴも他の都市と同様に、現地で両替すると手数料が高くなります。そのため、両替は日本で済ませておいたほうが無難です。
朝一や屋台などで食事やお酒を楽しむためには現金が必要なので、合計で150~200ドルは持っておきましょう。
グアムでは基本的にどこでもクレジットカードが使えますが、場合によっては現金が必要になることもあります。ただし、グアム現地では両替できる場所は限られているため、出国前に銀行や空港などで済ませておくのがおすすめです。
レートに関しては日本国内ならどこでもそんなに差はないでしょう。
トロントでもアメリカ本土と同じようにキャシュレス化が進んでいますが、地方や個人のお店だとカードが使えない場合もあります。しかし、トロントは地方に行けば行くほど両替所の数は少なくなるので、できれば日本で両替は済ませておきたいところ。
タクシーでの移動やチップなどを考慮して、5~20ドルの少額紙幣はある程度の枚数ずつは持っておきましょう。
サイパン現地でのレートは悪いので、両替は日本で済ませておくほうがお得です。現地の両替所がある場所も限られており、いざ現金が必要になった場合でもすぐにアメリカドルに交換するのは難しいでしょう。
出国前に空港や銀行で両替しておくほうが無難と言えます。
ポートランドはクレジットカードの流通度が非常に高いので、少額の支払いでもカード払いが可能です。しかし、一部使用できない種類のカードも存在するので注意が必要。
また、ホテルのドアマンやベッドメイクなどのチップでも現金が必要になるので、出国前に日本で両替して現金を準備しておくといいでしょう。
基本的にカードでの支払いができますが、レストランやホテルなどのチップ代で現金が必要になります。できるだけ少額紙幣を準備しておくといいでしょう。
現地の銀行で両替するのもいいのですが、いろいろと条件があるので日本で両替しておいたほうが楽になります。
通貨はアメリカドルと南アフリカランドが流通している国です。
クレジットカードも利用できますが、一度他の通貨(南アフリカランド)に換算されてから決裁されることがあるため、現金での旅行がおすすめ。
パラオで使われている通貨はアメリカドルと補助単位であるセントとなります。クレジットカードの利用もできますが、タクシーや街中にある小規模なレストランでは使えない場合が多いです。
出国時にかかる出国税は現金で支払う必要があるので、多少の現金は用意しておくと良いでしょう。空港や街に両替所がないので、日本で両替を済ませておくと旅行をスムーズに楽しめます。
現地通貨はリエルですが、ほとんどの場所でアメリカドルが使えます。クレジットカードがあまり使えない環境なので、現金払いが中心の国です。
レストランだけでなく、現金払いのタクシーやトゥクトゥクで移動をする機会も多いので、小額紙幣を多めに持っておくと◎。現地はレートの良い両替所もありますが、入国時に現金が必要です。
カンボジア入国前に、日本国内でアメリカドルに両替しておくのがおすすめです。
アメリカのカリフォルニア州にあるアナハイムは、当然ですがアメリカドルが使えます。クレジットカードが普及しているので、現金はそこまで持つ必要がありません。
ホテルや飲食店でチップが必要になるので、少額の現金は持っておくとよいでしょう。券売機でチケットを購入する際に現金が必要になるケースもあります。
ここまで、どうやったらお得に両替できるかばかり考えてきましたが、アメリカ旅行に行くにあたってどのくらいの予算が必要なのか気になる方もいると思います。アメリカの現金事情を解説していきます。
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逆に、州によって日本でいう消費税がないところもあるので、そういう場所では日本よりも安く感じることもあるかもしれません。なんだかんだ電車など交通費は旅行者向けの切符など上手く使うとお得に利用できることが多いです。