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このページでは、マルタ旅行での現金情報や物価についてまとめています。
マルタの物価は日本よりも安いです。週に2~3回飲んだり、週に1回映画を見たり、たまに外食をしたりするぐらいであれば、生活費は1ヵ月5~10万円ほどで十分。
面積が東京23区の半分ほどの大きさのマルタは、島自体が小さくて車を長時間運転することが少ないためか、ヨーロッパの他の国と比較してもガソリン代が低めです。
反対に価格が高いものは水。マルタでは海水を淡水化させて水を支給しているので、水道代が日本と比べてかなり高額になります。東京だと1立方メートルあたり120円前後ですが、マルタだと日本円で200円以上です。また、観光客で溢れかえる5月~8月のハイシーズンは宿泊料金が高くなります。
【ユーロの大体の目安】
1ユーロ=約110円 5ユーロ=約600円 10ユーロ=約1,200円
50ユーロ=約6,000円 100ユーロ=約12,000円
マルタで食事をすると、食費はどれくらいかかるのでしょうか。レストランのパスタやピザの相場はだいたい7~10ユーロ(約1,100円)。バーで頼むお酒はビールが2.2ユーロ(約300円)、ワインが3~5ユーロ(約500円)で飲めます。マクドナルドのセット料金は6ユーロ(約800円)と、日本とだいたい同じぐらいの値段です。そのため、外食しても「高っ!」と絶句することはあまりないでしょう。
しかし、頼むメニューによっては高額になる場合もあります。物価が安いからといって、何度も外食を重ねていると出費は大きくなるもの。
マルタ旅行が長期滞在で食費を抑えたいのであれば自炊がおすすめです。マルタでは野菜やフルーツが比較的安価。ジャガイモ1キロあたり1.4ユーロ(約200円)、バナナは1本0.2ユーロ(約20円)です。乾燥パスタやスパゲッティ(500グラム)は0.8ユーロぐらい(約100円)で、お米は500グラム1.3ユーロ(約170円)。自炊をしてたまにレストランで食事をするとしたら、マルタでは1ヵ月4,5万円あれば生活できます。
マルタは交通網が充実しています。ちなみに、マルタは小さな島国のため、鉄道はありません。主な交通手段は車かバス。特にバスの交通網が発達しており、本数が多く、料金が安いのが特徴です。
ほとんどのバスが首都ヴァレッタにつながっており、ヴァレッタから出るバスを利用すれば、島内のほとんど主要な場所へ行くことができます。バスの運賃は1区間1.5ユーロ(約200円)。7日間乗り放題のチケットが21ユーロ(約2,700円)で購入できます。どれくらい利用するかある程度計画を考えてチケットを購入すると賢く利用できます。
バス以外の交通手段で一般的なのがタクシー。しかし、マルタのタクシー代は交渉次第。そのため、英語がまったく話せない人や海外旅行に慣れていない人は控えたほうがよいかもしれません。もしタクシーに乗る場合は、レストランやホテルの人に頼んで、あらかじめどれくらい料金が掛かるか交渉してもらうと楽です。なお、空港から市内までのタクシー料金は定額。首都ヴァレッタまで15ユーロ(約2,000円)、スリーマまで20ユーロ(約2,600円)です。「イーキャブス」という会社に連絡すれば、タクシーを手配してくれますよ。
マルタでは、首都であるヴァレッタよりも、スリーマとセントジュリアンという都市にホテルが多く点在しています。
セントジュリアンの5つ星ホテルの平均料金は122ユーロ(約16,000円)、3つ星ホテルだと45ユーロ(約6,000円)。他のヨーロッパの国より、比較的マルタの宿泊費は安いです。マルタ島の北西に位置するゴゾ島には、1泊100ユーロぐらい(約13,000円)で泊まれる5つ星ホテルもあります。
そして日本には全くなじみない物として、マルタ共和国では、2016年6月1日に環境税が導入されました。これは、マルタ島内(ゴゾ島、コミノ島含む)にある宿泊施設・宿泊者に課せられる税金。宿泊施設のランクに関わらず、1泊1人50セントの税金がかかります。滞在中の税金の上限は5ユーロ。対象はホテル、ゲストハウス、アパートホテル、留学先のホストファミリーなどすべての宿泊施設です。宿泊施設は環境税徴収記録が義務づけられているため、宿泊者は環境税の支払いのときに身分証明証の提示が必要な場合があります。
マルタのレストランやホテルの料金にはサービス料が含まれているので、基本的にはチップを渡す必要はありません。気持ちの良い対応を受けたときや自分のせいで手間をとらせてしまったときなどに、気持ち程度に渡すとよいでしょう。
相場としては、タクシーは料金の10%、重い荷物やスーツケースを持ってもらった場合には少し多めに払います。レストランだと店のランクにもよりますが7~15%ぐらいが相場。ホテルだとポーターやルームサービスに対してチップを支払います。
チップの支払いなど、現地での利便性が高い小額紙幣での両替を受け付けてくれる、外貨両替宅配サービスを事前に利用しておくことがおすすめです。
マルタでは、VATと言われる付加価値税があります。日本の消費税にあたる税制度。ヨーロッパの最低VATは15%、マルタは18%です。
EU諸国以外に住んでいる人は免税対象となり、出国時に払い戻しが可能。しかし、免税対象となるにはいくつか条件があるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
払い戻し分は、現金・クレジットカード・口座振込など好きな方法から選択可能。マルタでは他にも下記のような税金があります。
日本と同様に、マルタには街の各所にたくさんのATMが設置されており、日本の国際キャッシュカードで引き出しができます。なお、マルタではショッピング店やレストランでカード払いができるので、クレジットカードを持っておくと便利。マスターカード、VISA、アメックスなら問題なく使えます。
ATMの使い方は日本と同じ。カードを挿入するとメニューが表示されます。「現金引き出し」を選択して、暗証番号を入力。引き出したい金額を入力すれば取引完了です。「現金引き出し」は英語で「WITHDRAWAL」、「暗証番号」は「Personal Identification Number」あるいは「PIN」と表示されますので覚えておきましょう。
意しましょう。
マルタの物価は全体的に日本より安いのが特徴。そのため、長期滞在するとしたら日本と比べて生活費が安く済みます。
自炊をすれば1食0.5ユーロ(66円)ぐらい。レストランでお酒を飲んで満腹になるまで食べても料金は20ユーロ(2,670円)程度です。ビールは国産のもので1.2ユーロ(160円)。
公共の交通機関の料金も安く、定期券が21ユーロ(3,400円)で購入できます。東京だと同じ区間の定期券で7,000円ぐらいするため、半額くらいと言えるでしょう。
【コーラ】1.5ユーロ
日本円で200円程度
【たばこ】5.5ユーロ
日本円で730円程度
【ビール】1.2ユーロ
日本円で160円程度
食品の物価が安いマルタ。道端のいたるところで売られているベーカリーは1ユーロ以下。スーパーで売られているパンやバケットなら27円で購入できます。
また、チーズの種類が多く、価格が安価。日本でパルメザンチーズを買うと100グラムで800円ぐらいしますが、マルタだと同じ100グラムで1.2ユーロ(約150円)ほどです。
一般的なレストランの料金は、マルタだと5ユーロ(約675円)で食べられます。日本だと1,000円前後かかると考えても安いと言えるでしょう。具の少ないものであれば、ピザのマルゲリータ特大サイズが4ユーロ(約500円)で食べられるところもあります。
マルタの主な交通手段は、バス・車・タクシー。鉄道がないため、車とバスが一般的です。バスは1区間1.5ユーロ(200円)。定期券は21ユーロ(3,400円)で購入できます。
1区間あたりの料金は、東京23区内の1区間の運賃210円と比べて、ほとんど変わりません。しかし、定期券の料金は、東京の半分以下です。
タクシーの料金は、マルタが1kmあたり2ユーロ(267円)なのに対して、東京は1kmあたり約410円。タクシー料金も半分近い価格であることがわかります。また、マルタのガソリンの平均価格は1リットル1.3ユーロ(176円)。東京のガソリン平均価格が1リットル129円であることを考えると割高。
公共の交通手段はマルタの方が安く、ガソリン価格は東京の方が安いことがわかります。
宿泊費を比較すると、マルタの方が日本のホテルの平均価格より安いです。
5つ星ホテルの平均宿泊費を比較してみると、マルタは185ユーロ(24,729円)で、東京はその約2.5倍にあたる60,814円。5つ星ホテル1泊あたりの平均宿料金が最も高い都市ランキングで、東京は7位にランクインしています。
世界各地にあるユースホステルの平均価格で比べてみると、マルタは27ユーロ(3,645円)。東京だと安いユースホステルで5,000円前後なので、マルタの方が若干安いと言えます。1~3つ星ホテルの平均価格は、マルタだと1万円前後。東京だとホテルによっては3,000円ぐらいで泊まれるところもありますが、トータルで見ると、やはりマルタの方が宿泊費の物価は日本より安いと言えます。