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海外旅行に行く際、国によっては「ビザ」が必要なケースがあります。旅行の計画を立てている途中にそれを知って、慌てて準備をした、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、入国時にビザが必要な国について、ご紹介いたします。
ビザ(査証)は、旅行先の国々の在日大使館や領事館の査証部、あるいは各国の政府が与える「入国のための事前審査証」。簡単に言えば「入国許可証」となります。
パスポート(旅券)はあくまでも、国籍や身分を証明するものであり、入国許可の役割は持っていません。ただ、日本の場合はビザがなくても入国できる協定を結んでいる国が多く、そうした国はビザがなくてもパスポートだけで入国できます。
この協定は、国交のある国であればどこでも結んでいる、というわけではありません。そうではない国については、やはりビザが必要となります。
旅行先・出張先の国にビザが必要かどうか、どのような手続きをしたらよいかについては、旅行会社や日本にある各国の大使館で確認できます。
また、ビザの申請は自分で行うこともできますし、旅行会社に代行してもらうことも可能です。ご自身の都合に応じて選びましょう。
観光や報酬を得ないビジネス、親族や知人への訪問を目的とした渡航において、ビザが免除される国や免除される期間をピックアップしました。
滞在180日以内:英国、オーストリア、メキシコ
・90日以内:マレーシア、香港、ニュージーランド、イタリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スペイン、ドイツ、フランス
・60日以内:インドネシア(バリ島など)
・30日以内:韓国、タイ、ジャマイカ、アラブ首長国連邦
・21日以内:フィリピン
・15日以内:中国、ベトナム
・14日以内:シンガポールなど
なお、アメリカに関しては、基本的に90日以内の滞在や乗り継ぎに関してはビザが不要です。ただし、全員が無条件に免除されるわけではないので気を付けましょう。具体的には、VWPビザ免除プログラムにより、国籍・渡航目的・滞在日数・渡航歴・ESTA・航空会社などの規定を満たさなくてはなりません。この規定が満たされないとビザ無しでの入国ができないので注意が必要です。
アジアでは、インド・カンボジア・ネパール・ミャンマーなどでビザが必要です。
中近東ではサウジアラビア・ヨルダン・イラン・イラクといった国ではビザを発行しなければなりません。ただし、中東は内戦や紛争がある地域も多く、外務省より退避勧告が発生している場合は、ビザがあっても入国できません。
アフリカ大陸では、エジプト・ケニア・タンザニア・エチオピア・マダガスカルなどがビザの必要な国に該当します。
それ以外の国では、ロシア・ブラジルなどはビザ免除制度が基本的にないため、ビザを発行してもらう必要があります。
ただし、ロシアは「船を利用したグループでの入国・出国」かつ「72時間以内の滞在」であれば、ビザが不要になるケースも。該当する場合は旅行会社や大使館で確認しましょう。
日本国内で取得する場合は、各国の大使館や領事館で申請します。出発前に日本で申請してビザを取得する必要がある国もありますが、現地の空港・国境でビザを取れる国もあります。それだけではなく、ルートや滞在期間で内容が変わることがあるので、詳細は各国大使館のホームページで確認してくださいね。
ビザ取得時に必要なものは、以下の通りです。
申請書は各国大使館のホームページで入手できます。また、パスポートに一定の有効期限がなくてはいけないこともあるため、こちらも事前に確認しておきましょう。
アメリカ・オーストラリアへ渡航する際、アメリカの場合はESTA(エスタ)という電子渡航認証、オーストラリアの場合はETAS(イータス)という電子ビザを取得する必要があります。
いずれも、旅行前にオンライン上、もしくは代理店の申請で対応してください。
現状では、日本のパスポートがあればビザなしで渡航できるという国は、全部で170カ国以上もあります。
ただ、世界情勢の変化によって状況が変わることは十分にあり得るため、渡航前の確認は欠かさないようにしてください。