公開日:|更新日:
このページでは、マレーシアリンギットをお得に外貨両替できる方法について紹介しています。
マレーシアは、東南アジアに位置する人口3,1786万人(2017年マレーシア統計局)の連邦立憲君主制国家です。多様な民族と文化、言語を話す人々で構成される多民族国家であり、基盤のマレー系をはじめ、中華系、インド系、カダザン族、バジョウ族、イバン族など、様々な民族と文化が入り混じって独特の国家を形成しています。
国土総面積は約330,434平方km、言語はマレー語、中国語、英語、タミール語、宗教はイスラム教が大勢ですが、中華系やインド系など各民族が独自の宗教的・生活的文化を発展させています。マレーシアはグルメ天国と言われるほど食文化が発達した国でもあり、マレー料理やインド料理、中国料理、ニョニャ料理などが有名です。
以下の記事では、マレーシアの法定通貨・リンギットの外貨両替について、お得に両替するための有効な手段を紹介しながら解説しています。
【リンギット紙幣の種類】
1リンギット、2リンギット、5リンギット、10リンギット、20リンギット、50リンギット、100リンギットの7種類
マレーシアリンギットは現地の空港や銀行でも外貨両替できますが、事前に余裕を持って両替したいなら、外貨宅配サービスを利用したほうがいいでしょう。外貨宅配サービスのメリットは、従来の外貨両替の方法で発生する余分な時間やコストをカットできることです。
手続きはインターネットから行うことができ店舗に行く必要がありませんし、文字通りの外貨宅配サービスにより、外貨は自宅や勤務先に届けてくれます。さらに、ネット上で事前に為替レートをチェックすることができ、自分にとって有利なレートでタイミングよく両替できるのも外貨宅配の利点です。
リンギットの外貨両替は、日本やマレーシアの空港内にある両替所で行うこともできます。余裕を持って空港に到着できる見通しがあるなら、空港で両替するのもいいでしょう。日本の空港で行う場合は、チェックイン後の待ち時間を利用して両替を行うことができ、日本語が通じるメリットがあります。
マレーシアの空港で両替を行う場合は、日本よりお得なレートで交換できる可能性がありますが、初めての場合は慌てたり戸惑ったりしてミスを犯したり、防犯の必要があるなど少なからずデメリットもあります。また、現地の両替所が混雑していて余分に時間がかかったり、有利なレートで交換できず経済的に損をする可能性があることも覚えておきましょう。
日本の両替ショップと金券ショップ、そしてマレーシアの両替ショップのレートの差を検証しました。なお、日本の銀行でリンギットのレートを明記しているところがほとんどありませんでした。
レートは2023年4月18日のものです(1リンギットの値段が高いほどレートが悪いということを意味しています)。
日本国内 | 1MYR | マレーシア現地 | 1MYR |
---|---|---|---|
関西国際空港 | 35.19円 | Maybank (現地空港) |
29.76円 |
GPA (両替ショップ) |
34.39円 | GMT Currency Exchange | 30.27円 |
J・マーケット (銀行) |
35.43円 | KL Remit Xchange | 33.50円 |
※2023年4月18日時点
それぞれ「日本円でマレーシアリンギットを購入するときのレート」を調査したところ、マレーシア現地のほうがレートは良いという結果に。
リンギットはドルやユーロと比べるとマイナーな通貨のため、日本では流通量が少ないのです。そのため、どちらかといえば現地のほうがお得に両替できる傾向にあります。
ただ、現地の両替所であるKL Remit Xchangeは日本の両替ショップで両替するよりもレートが悪いこともあり、「現地ではすべてお得に両替ができる!」とは一概には言い切れないようです。
マレーシアの現地では、現地空港にあるMaybankをはじめ、SPECTRUM FOREX、GMT Currency Exchange、KL Remit Xchange、Jalinan Dutaといった両替所でリンギットに両替ができます。それぞれ両替ができる場所が異なるほか、適用されるレートも違うので、事前に概要とサービス情報を確認しておかなければなりません。
ここでは、上記5社の概要と特徴、レート、手数料などについて紹介していきます。出発前にスペックを比較をしておきましょう。
Maybankは、3大銀行の一角にして最大手でもあるマレーシアきっての大銀行。虎のマークと黄色い看板が目印で大衆の馴染みも深く、現地では人気就職先ランキング1位にも挙げられています。
クアラルンプール国際空港(KLIA)内に店舗があり、当店舗で両替を行うことができます。円からリンギットに両替する際の手数料は2.20%(平均手数料率)と格安ではありませんが、1回につき5万リンギ(約165万円)以上の両替を行う場合で、通常よりお得なスペシャルレートを提示してくれるなど、メリットは少なくありません。
住所 | Lot L3 - 1, Kuala Lumpur International Airport, 64000 Sepang, Selangor,Malaysia |
---|
SPECTRUM FOREXは、クアラルンプール市内のNU Sentralというショッピングモールにある両替所です。手数料は不明ですが、2019年11月29日時点で1000円→38.60RMと、好条件な交換レートを提示しています。両替所のあるNU SentralはKL Sentral駅直結のショッピングモールであり、好アクセスなのことも魅力のひとつ。
住所 | NU Sentral, Lot LG 11, No. 201, Jalan Tun Sambanthan, 50470, Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan, Malaysia, Kuala Lumpur Sentral, 50470 Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur |
---|
こちらもSPECTRUM FOREXと同様、KLセントラル駅直結のSCに店舗があるマレーシア政府公認の両替所です。標準以下のレート、格安な手数料、好アクセス&好立地、スタッフの誠実な対応など、安心できる要素が多いのが特徴です。
住所 | LG 35, Nu Sentral Jalan Tun Sambanthan, Brickfields, 50470 WP. Kuala Lumpur, Malaysia |
---|
KL Remit Xchangeは、マレーシア最大の歓楽街といわれるブキビンタンの大型SC「パビリオン」内にある両替所です。平均手数料率は0.86%、レートも2019年11月29日現在で「We Buy→38.00/We Sell→38.65」とスペックの高さが光ります。
住所 | Lot 10, LTC/T3, Bintang Terrace, 50, Jalan Sultan Ismail, Bukit Bintang, 50250 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur |
---|
Jalinan Dutaは、KL Sentral駅内のスーパー「Sam’s Groceria」の近くにある両替所です。レートは2019年11月29日現在でWe Sell→38.5500/We Buy→38.2000、手数料は不明ですが、立地の良さも含めて総合的にスペックは上々です。なお、Jalinan DutaはKL Sentral駅直結のSC「NU Sentral」内にも支店があり、KL Sentral駅内の両替所とは違うレートを提示している可能性があるので比較が必要です。
住所 | UNIT 14 KL CITY AIR TERMINAL, LEVEL 1 KL SENTRAL STATION, (NEAR MAYBANK, CIMB BANK), Kuala Lumpur, 50470 Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur |
---|
マレーシアリンギットを現地で両替する場合は、防犯への意識を高めておく必要があります。というのも、近年、マレーシアではクレジットカードを中心としたカード犯罪が多発しているからです。とりわけ日本人は警戒心が乏しくターゲットにされやすいという情報もあるので、くれぐれも注意してください。
特にクレジットカードを使って両替を行う場合は、細心の注意を払うと同時に、具体的な防犯対策を講じる必要があります。個人で出来ることは、なるべく人通りの多く、防犯カメラに映りやすい両替所やATMを選んで両替することです。あと実際に両替するときは、周囲に不審者がいないかどうかも確認しましょう。
日本国内で両替する場合、いくつか候補があるのでどこで両替すればいいのか迷ってしまいます。注目してほしいのは、手数料が安い両替専門店や金券ショップです。レートが安いというのも大切ですが、手数料や配送料が別途発生する場合があるので注意してください。
リンギットは日本国内でもある程度取り扱っている外貨。「現地につく前に少しくらいはリンギットの手持ちが欲しい」と思っても、どこで両替をしてよいか迷ってしまいますよね。 もし出発までに1~2週間ほど余裕がある場合は、手数料が比較的安い両替専門店や金券ショップで両替をするのがおすすめです。
場所によっては、レートが安くても手数料・配送料が別途発生することもあるので、その点も踏まえたうえで両替所を選んでくださいね。
外貨宅配サービスでの両替レートを4社比較して紹介します。レートは以下の通りです。
外貨宅配 | 円からMYR | 送料 |
---|---|---|
GPA | 33.39円 | 無料 |
トラベレックス | 34.85円 | 1,000円 ※10万円以上の両替で送料無料 |
JTB外貨両替 | 34.85円 | 1,000円 ※10万円以上の両替で送料無料 |
外貨両替ドルユーロ | 32.41円 | 400円 ※10万円以上の両替で送料無料 |
※2023年4月18日時点
レートだけで見れば、外貨両替ドルユーロが最もお得という結果になりました。ただ、外貨両替ドルユーロでは10万円以下の両替では400円の送料が必要。取り扱い手数料が別途発生します。
送料・手数料の計算をするのが面倒という方は、すべて含んだ外貨両替専門店を選ぶのがおすすめです。
旅行まで余裕がある場合は外貨宅配が便利ですが、宅配というサービス上、1~2日で届けてくれるわけではないので注意が必要です。切羽詰まっている場合は別の方法を検討するのが良いでしょう。
銀行のリンギット取り扱いについて調べてみましたが、手数料を含めた明確なレートを記載している銀行はありませんでした(※2019年12月24日時点)。
ただ、銀行では手数料がプラスされることを考えると、両替所のレートよりも落ちてしまう可能性が高いと考えられます。そのため、どうしても銀行で両替をしたいという方は、日本よりも現地マレーシアで両替をしてもらうほうがレートが良いでしょう。ただし、レートだけに気を取られず、最終的にいくらになるかを考慮するのも大切です。
金券ショップでのマレーシアリンギットの両替レートを2社比較して紹介します。レートは以下の通りです。
店舗名 | 円からMYR |
---|---|
J・マーケット | 35.43円 |
チケットショップトーカイ | 34.19円 |
※2023年4月18日時点
金券ショップでは、マレーシアのレートを明記しているところが少なかったものの、全体的にみるとレートは良いほうです。「金券ショップで両替したほうがお得!」とは言えますが、金券ショップのリスクはやはり「偽札」が混じっている可能性を否定できないこと。
たいていの金券ショップではマシンを使って識別するので、偽札だった時点ではじくことができます。しかし、目視で確認して買い取っているところには注意が必要です。
金券ショップのレートは魅力的ですし、もしマレーシアリンギットを売ってくれるならぜひ利用したいですが、その半面でリスクがあることも知っておきましょう。
マレーシア自体は観光客にも人気のある魅力的な国ではありますが、法定通貨のリンギットは米ドルやポンドのように流通量が膨大なわけではなく、どちらかというとマイナーな通貨であることは覚えておく必要があります。なぜなら、マイナーな通貨を日本国内で両替する場合、レートはやや高めになるからです。
両替を行う場所に空港を選択する方も少なくないと思いますが、空港での両替は、日本でもマレーシアでもレートが割高になることを覚えておいてください。比較的、現地で両替したほうがお得ですが、現地での両替は手続きに不備が生じたり両替額の相違が発生するなど、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
こうした状況を考えると、リンギットは空港や現地で両替するより、ある程度の額を国内の外貨宅配サービスで行い、不足分を現地で両替するという方法が無難で安全です。
マレーシアの首都・クアラルンプールでは、クレジットカードの普及が進んでいます。しかし現金でしか支払い対応をしていない店舗はあります。
外貨両替はクアラルンプール国際空港をはじめ、ショッピングセンター・繁華街などで行えます。
マレーシア第二の都市・ジョージタウンを抱えるペナン。クアラルンプールと同様にカード決済の普及が進んでいますが、現金しか使えない店やサービスもあります。
両替所はコムタワーやガーニープラザ(ショッピングモール)・ペナン国際空港などがあります。
マレーシアを代表するリゾート地・ランカウイ。クレジットカードが使える店は多いですが、現金も必要です。
外貨両替できる場所はランカウイ国際空港・市内のスーパー・ショッピングモール・繁華街の通りなどの両替所があります。